NHK土曜ドラマ「ひきこもり先生」(佐藤二朗主演)の中学校校舎の撮影場所、ロケ地になっている東京都立川市の文化創造拠点「たちかわ創造舎」についてまとめます。
上嶋が働き始める川藤市立梅谷中学校
38歳から11年間のひきこもり生活を経験した主人公・上嶋陽平(佐藤二朗)。
ひきこもりを脱し焼き鳥屋を細々と経営していた上嶋は、ひょんなことから母校である川藤市立梅谷中学校の校長・榊徹三(高橋克典)からの依頼を受け、不登校生徒を支援する同校の「STEPルーム」で非常勤講師として働き始めることになります。
梅谷中学校は、首都圏郊外の川沿いにあるという設定の架空の中学校。決して荒れている学校というわけではありませんが、家庭の不和や友人関係の悩みを抱えた生徒が多く通学しています。首都圏の郊外にどこにでもありそうな、のどかな公立学校という設定です。
一連の学校のシーンの撮影は、東京都立川市にある文化創造拠点「たちかわ創造舎」などで行われています。
▼梅谷中学校のシーンが撮影された「たちかわ創造舎」(旧多摩川小学校)。廃校を利用し地域のさまざまな活動を後押しするコミュニティスペースのような役割を果たしているとともに、ドラマのロケ地としてもたびたびテレビに登場しています。
たちかわ創造舎 「ノーサイドゲーム」にも登場
たちかわ創造舎は、東京都立川市の多摩川沿いにあるカルチャー・ファクトリー(文化創造拠点)。平成16年に閉校した旧多摩川小学校の校舎や体育館をそのまま活かす形で、平成27年にオープンしています。運営はNPO法人(NPO法人アートネットワーク・ジャパン、NPO法人自転車環境整備機構)などが手掛けています。
たちかわ創造舎の主な事業は次の4つ。
・インキュベーション・センター事業(シェアオフィスやイベントスペースなどがあり活動団体を支援)
・フィルムコミッション事業(校舎2階部分を撮影専用スペースとし、創作活動に集中できる環境を提供)
・サイクル・ステーション事業(サイクリング・スクール開催、サイクリストの立ち寄り場所として開放)
・コミュニティ・デザイン事業(まちづくりの事業の支援、関係者の連携など)
たちかわ創造舎は、富士山が見える多摩川沿いという好立地にあります。多摩川沿いのサイクリングロードやグラウンドは地域の人々が自然に集まる場となっており、たちかわ創造舎が立ち寄り場所、地域の拠点となっています。
また、フィルムコミッション事業の推進によりしばしばドラマのロケ地となっており、TBS日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」では小学校の校庭のシーンで登場しています。ほかにもテレビ朝日系ドラマ「先生を消す方程式。」やテレビ東京系バラエティ番組「欅って、書けない?」などでも撮影地となっています。
▼たちかわ創造舎の目の前に広がる多摩川の広大な河川敷。冬には富士山が大きく見えます。佐藤二朗扮する上嶋が生徒たちと交流していくシーンも、校舎の目の前の多摩川沿いなどで撮影。
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シーズン2でホームレスと「修学旅行」を行った商店街の広場=オリオン市民広場
2022年に放送された「ひきこもり先生・シーズン2」で生徒たちがホームレスたちと「修学旅行」を行った商店街の広場。
撮影は栃木県宇都宮市にある「宇都宮市オリオン市民広場」での撮影。