【あさが来た】女子大設立資金30万円 現在だといくらくらい?当時の物価は?

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NHK連続テレビ小説「あさが来た」第20週(2月15日〜)より。成澤泉(瀬戸康史)が掲げる「女子大学の設立」のためには、膨大な資金が必要となります。

金に無頓着な成澤に代わり、あさが試算した必要資金は30万円。この記事では、30万円という当時のお金の価値(物価)、現在だといくらぐらいの価値を持つのか、などについてまとめます。

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目次

設立準備資金30万円=現在の10億円以上!

あさが成澤の理念に感動し、本格的に女子大学設立のために協力を始めるのは、明治20年代後半のこと(明治27〜28年頃か)。あさの概算によれば女子大設立のために必要と思われる資金はおおよそ30万円で、この金額には成澤も思わず腰を抜かしてしまいます。

当時の30万円という貨幣価値は、現在でいえばおおよそ10億円以上(ドラマでは15億円とナレーション)だとされます。

参考までに、以下に明治20年代〜30年代前半の物価を挙げておきます。当時は小学校教員の初任給(月額)が5円程度の時代。「清貧」を貫く成澤にとって30万円という金額がいかに莫大であるかがわかると思います。※各物価は「物価の文化史事典」(展望社・森永卓郎監修)を参照しています。

明治20年代〜30年代の物価

給与水準

・総理大臣年俸(年額、明治19年)=9,600円
・東京都知事年俸(年額、明治24年)=4,000円
・小学校教員初任給(月額、明治26年)=5円
・和菓子製造職給与(月額、明治27年)=8円
・大工日雇手間代(日額、明治26年)=50銭

日用品の物価

・米10kg(白米中級品の小売価格、東京、明治28年)=79銭6厘
・じゃがいも1kg(馬鈴薯、明治28年)=2銭3厘
・牛乳1本(200mi、ビン入り月極め配達、東京都区部、明治28年)=3銭5厘
・蕎麦1杯(東京都区部、明治27年)=1銭2厘

公共料金等

・電話料金(明治30年)=年額66円、横浜〜東京が5分で20銭
・郵便料金(明治32年)=ハガキ1銭5厘、封書3銭
・新聞購読料1ヶ月(朝日新聞、明治29年)=30銭
・鉄道料金(東京〜大阪間、明治22年)=3円56銭
・宿泊料金(軽井沢万平ホテル、3食付き、明治27年)=2円50銭

地価

・地価1反(991.736㎡、東京・旧京橋区の平均地価、明治26年)=993円26銭
・地価1反(991.736㎡、東京・旧浅草区の平均地価、明治26年)=377円1銭

総理大臣の年俸ですら9,600円、小学校教員初任給(月額)が5円ですから、女子大設立資金の30万円がいかに大きな額だったかがよく分かると思います。

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