【あさが来た】義弟・白岡榮三郎のモデルは広岡正秋(九代目加島屋久右衛門)

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NHK連続テレビ小説「あさが来た」より。あさ(波瑠)が嫁ぐ両替商・加野屋(白岡家)の三男で、後に八代目当主となる白岡榮三郎という人物についてまとめます。

演じているのは、ジャニーズWESTのメンバー・桐山照史(きりやま・あきと)です。

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目次

長男・正太郎が倒れ、三男・榮三郎が18歳で8代目当主に

白岡家は長男・正太郎(木内義一)、次男・新次郎(玉木宏)、三男・榮三郎(桐山照史)の三兄弟がいます。いずれ有能な正太郎が加野屋の当主を継ぐことが予定されていましたが、正太郎が病に倒れて急逝したことで白岡家に後継者問題が急浮上します。

本来であれば次男の新次郎が家督を継ぐ流れになるはずですが、新次郎のフラフラとした性格もあり、本家に属して幼い頃から店を手伝っていた三男・榮三郎が家を継ぐことになります。

この時、榮三郎はまだ18歳という若さ。主人公夫婦である新次郎とあさ(波瑠)はやがて八代目当主となる榮三郎の「後見人」という形で、彼をサポートをしていくことになります。

モデルは加島屋九代目当主・広岡正秋

この白岡榮三郎は、ヒロインのモデル人物である広岡浅子が嫁いだ加島屋の九代目当主・広岡正秋(九代目加島屋久右衛門、1844-1909)がモデルです。正秋は浅子の夫・広岡信五郎の三歳年下の弟で、兄の喜三郎が早世したため、20代半ばの若さで九代目を継いでいます。ドラマと似た流れですね。

正秋は商売の才を持っていた義姉の浅子(※)の強力なバックアップを受け、幕末から明治にかけて危機を迎える加島屋を守り、御家再興のために尽くしたとされます。正秋は加島銀行初代頭取、大同生命保険会社初代社長、大阪市議会議員、堂島米穀取引所理事などを務め、立派に加島屋当主として政財界に足跡を残しています。

(※)広岡信五郎はドラマの新次郎と同じく分家に出ていました。浅子は「分家の嫁」という立場ながら加島屋の経営に積極的に関与し、義弟の正秋を盛り立てています。

また正秋は、浅子が中心となって設立した「日本女子大学校」、それに大阪港の建設、海防費など公共事業に多額の寄付をしたとされ、大阪経済界に名前を残す重要人物として知られます。

明るい好青年・桐山照史が演じる榮三郎

「あさが来た」第一週で登場した少年時代の榮三郎(吉田八起)は、礼儀正しさを持ちながら、物怖じしない快活な少年として描かれていました。

大人になった榮三郎を演じる桐山照史(きりやま・あきと)は、所属するジャニーズ事務所の中でも明るく人懐っこい性格。奔放なあさや新次郎と関わり合いながら、当主としての重圧を背負う重要人物・榮三郎を魅力的に演じてくれるでしょうか。

「ごくせん 第3シリーズ」(2008年)、「流れ星」(2010年)、「真夜中のパン屋さん」(2013年)などのドラマに出演し、俳優としての経験を積んできた桐山照史。朝ドラ初出演となる「あさが来た」での好演で、俳優としての活躍の場が広がっていきそうです。

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