【あさが来た】五代が言う「ファースト・ペンギン」の意味とは?

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NHK連続テレビ小説「あさが来た」において、「ファースト・ペンギン(ペングイン)」という面白い言葉が登場します。この記事では「ファースト・ペンギン」という言葉の意味と、「あさが来た」における「ファースト・ペンギン」の登場場面をまとめてみます。

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目次

五代友厚「ファーストペンギンの女」

「あさが来た」に「ファースト・ペンギン」なる言葉が出てくるのは、第9週(11月23日〜)あたりでのこと。この言葉を用いるのはやはりというべきか、洋行帰りの五代友厚(ディーンフジオカ)です。

政府官職として横浜に異動となった五代でしたが、大阪に戻るために退官してしまいます。五代は大久保利通(柏原収史)から官職に復帰するように説得されますが、大阪に意中の女が居るとしてこれを固辞。九州の炭坑へと顔を出した五代は、あさ(波瑠)のことを「ファースト・ペングイン」だ、と表現します。

ビジネスの教訓「ファーストペンギン」その意味は

「ファーストペンギン(最初のペンギン)」とは、ペンギンの習性から生まれた言葉で、ビジネス界隈でよく用いられます。

氷原の真ん中にポカリと穴が開いていた時。多くのペンギンは穴の周りに集まり、中に魚が居ないか、獰猛な肉食獣はいないか、海の中の様子を氷上から窺います。しかし大抵のペンギンは命の危険を考えて無謀に飛び込んだりはしません。

そこへスタスタとやって来たのが、大胆不敵な一匹のペンギン。周囲が顔を見合わせ飛び込むことを躊躇っている中で、ドボーンと穴の中に飛び込んでしまいます。

この段階では、周囲のペンギン達はまだ海中に飛び込みません。目の前で飛び込んだ「ファーストペンギン」が血だらけになって浮き上がってくるのか、それとも大量の魚をゲットして帰還するのか…。その結果を見て、確実に魚が穫れるとわかった時に、ようやく残りのペンギン達が一斉に飛び込むのです。

▲動物の習性を観察すると、意外にも人間社会との共通点が。
Photo by: Yuya Tamai

リスクを負うペンギン、安全第一のペンギン

この話は「先行者利益」について語っています。ペンギンが一匹だけで飛び込んだ状態では、魚もさほど驚かず同業ライバルもおらず、「ファーストペンギン」は十分な獲物をゲットできます。

ところが後発で大量のペンギンが一斉に海中に飛び込むと、魚たちは音や衝撃に驚いて四方八方に逃げてしまい、結局多くのペンギンたちは獲物を得ることが出来ません。

リスクを恐れず新しいことに挑戦する「ファーストペンギン」は、大きな危険と引き換えに、時に多大なる利益を手に出来るのです。

五代が「ファーストピングイン」あさに恋?

「あさが来た」では、あさのことを五代友厚が「ファースト・ペンギン」だと表現します。

女性が商いをするなんてとんでもないという時代の中で、失敗を恐れずに炭鉱事業に乗り出し、女性実業家への道を歩み始めるあさ。そんな頼もしい「ファースト・ペンギン」に対し、次第に五代は惹かれていくことになります。

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