「ブラッサム」秘書の藤川優子(松たか子) モデルの藤江淳子は宇野千代と親子・親友のような関係

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NHK連続テレビ小説「ブラッサム」第1週に登場する葉野珠の秘書・藤川優子は、宇野千代の秘書だった「あっちゃん」こと藤江淳子がモデルになっています。

宇野千代にとって藤江淳子はどんな存在だったのか、また、「ブラッサム」で藤川優子が物語上で果たす役割などをまとめます。

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【ブラッサム】80代の珠に寄り添う秘書・藤川優子

「ブラッサム」第1回の冒頭では、85歳になった主人公の葉野珠(加賀まりこ)が登場。1982年(昭和57年)、老いてなお精力的に執筆活動を続ける珠の姿が描かれます。

東京の自宅で自伝的小説『生きて行く私』を執筆中の珠。その横にはいつも秘書の藤川優子(松たか子)がいました。優子は珠の生活に寄り添い、珠の良き話し相手にもなっています。

珠は取材のために故郷・岩国の錦帯橋を優子と一緒に訪ねると、「私は、ここから逃げた人間なの…」と優子に語り始めて…。

藤川優子役を演じている松たか子は、これが朝ドラ初出演。加賀まりことは20歳の時に蜷川幸雄演出の舞台「ハムレット」(1998年)で共演して以来の仲。1999年のNHKドラマ「櫂」でも再共演し、公私にわたる長年の交流が続いています。
また、「ブラッサム」でヒロインを演じる石橋静河は俳優として駆け出しの頃に舞台「逆鱗」(2016年)で松たか子と初共演。加賀まりこと松たか子は、「ブラッサム」で大役を担う石橋静河のために尽くしたいと語っています。

【史実モデル】公私で宇野千代を支えた名秘書・藤江淳子

「ブラッサム」に登場する藤川優子は、宇野千代(珠のモデル)の人生後半を支えた秘書の藤江淳子(1929-2023)がモデルになっています。※宇野千代は1897年生まれなので、藤江敦子とは32歳差。

千代が「敦っちゃん(あっちゃん)」と呼び、誰よりも信頼を寄せていた藤江敦子。長年同居して生活を共にした二人は、まるで親子や親友のように仲が良かったそうです。

・自然に、殆ど四六時中、親と子が一緒にいるような格好で(『生きて行く私』)
・私は本当の子供には恵まれなかったけれど、本当の子供以上ともいえる娘に恵まれました・・・秘書の淳っちゃんです(『人生学校』)

宇野千代本人がこう語るように、藤江敦子は老いてなお旺盛な執筆活動を続けた千代にとって無くてはならない存在でした。

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会社のスタッフとして出会った藤江敦子

藤江淳子と宇野千代の出会いは、千代が62歳だった1958年(昭和33年)頃のこと。

千代の4番目の夫で「スタイル社」を千代と共に経営したいた北原武夫が連れてきた藤江敦子は、「宇野千代きもの研究所」の社員として千代の着物作りの手伝いをしていました。

スタイル社の脱税が明るみになり巨額な追徴課税により大きな借金を抱えるなど、人生の低迷期を迎えていた当時の千代。悪いことは重なるもので、千代は雪の夜に転倒し腰の骨を折り長期入院することになるのですが、この時に千代の看病を甲斐甲斐しく行ったのが、後に千代の秘書となる藤江敦子でした。

食事から下の世話まで、あまりに自然に入院生活に寄り添い続けたという藤江敦子。70日間の長期にわたり病院の外に出なかったという藤江敦子と千代の絆は、いつしか強いものになっていったようです。

藤江敦子は1960年(昭和35年)頃から千代と暮らしを共にし始め、以来36年間、秘書として千代を公私にわたり支え続けています。

株式会社宇野千代の代表を務め、桜をモチーフにした着物デザイン「宇野千代ブランド」を世に広めたほか、千代の葬儀では喪主を務めるなど、宇野千代の世界観を伝え守る重要な役割を果たした藤江敦子。

生前は手を繋いで散歩をしたり、青山通りで一緒に買物をしたりする2人の姿が多く目撃されたそう。「恋多き女」宇野千代がたどり着いた安寧の場所が、実の娘のような藤江敦子という存在だったのかも知れません。

【ブラッサム】最強バディの二人 麻雀のシーンも撮影

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「ブラッサム」では、このような宇野千代と藤江敦子の関係性をモチーフに、葉野珠・藤川優子の「最強バディ」の姿が描かれていきます。

演じる加賀まりこと松たか子は「現代パート(1980年代)」での出演(第1週、最終週など?)がメインであり、物語の導入部分で水先案内人のような役割を果たすものと思われます。

加賀まりこは、1978年(昭和53年)に放送されたドラマ「おはん」(宇野千代の小説「おはん」が原作)に出演した際に、撮影の見学に来た宇野千代と会ったことがあるのだとか。その際、宇野千代は出演者だった若き日の津川雅彦ばかり見ていたそうで(ファンだった?)、加賀まりこはそんな宇野千代を見て可愛い人だと思ったそう。

その後、俳優仲間の山本陽子を通じて加賀まりこに宇野千代から麻雀のお誘い(※千代は麻雀が大好き)があったそうですが、都合が悪く参加できず今でも残念に思っているそうです。

そんな縁もあり、加賀まりこは「ブラッサム」で麻雀のシーンを入れてもらうように頼んだのだとか。珠(加賀まりこ)が麻雀に興じる後ろから優子(松たか子)が興味津々にのぞくシーンなども撮影されたとのことで、こちらのシーンも楽しみです。

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