NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に登場する進駐軍オフィスの建物外観のロケ地、撮影場所をまとめます。
親密な関係になっていく安子とロバートの思い出の地となる進駐軍オフィス。撮影には、実際に陸軍将校たちの社交場(将校用倶楽部)だった岡山・旧偕行社の洋風建築が用いられているようです。
米軍将校に案内される「将校クラブ」
敗戦後、安子(上白石萌音)はアメリカの進駐軍の将校、ロバート・ローズウッド中尉(村雨辰剛)と出会います。
安子は街なかで英語が通じずに困っていたローズウッド中尉を手助けすると、後に彼と再会。安子はローズウッド中尉の案内により、進駐軍のオフィスと米軍の人々が集まる将校クラブに足を踏み入れることになります。
安子はこの将校クラブでルイ・アームストロングの楽曲と再び出会うとともに、ローズウッドとの出会いが安子の人生を大きく突き動かしていくことになります。
愛する夫・稔(松村北斗)を奪った、憎いはずのアメリカという国。しかし、この将校クラブで本物のアメリカ文化と出会った安子は、不思議な糸に導かれるように、アメリカという国との接点を持っていくことになります。
そして、この将校クラブで繰り広げられた定一(世良公則)らによる即興のライブショーも、安子、るい、そして後にるいの運命の人とのなる錠一郎の人生に大きな影響を与えていきます。
【#カムカム 登場人物紹介】
— 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」#カムカム (@asadora_bk_nhk) October 25, 2021
ロバート・ローズウッド#村雨辰剛☀️
庭師でもあり、「#筋肉体操 ファミリー」としてもおなじみの村雨さん。#朝ドラ 初出演です👏#カムカムエヴリバディ #放送開始まであと7日 pic.twitter.com/1GCkhHHY8U
撮影は「総合グラウンドクラブ=旧偕行社」の洋館か
▼エントランス上部のアーチ状の意匠が特徴的。この建物の前にレンガ状の門扉などのセットが設置され、「カムカムエヴリバディ」の撮影が行われています。
ガイド本に掲載されている写真などから、安子が足を踏み入れる進駐軍オフィスの洋館の外観シーンは、 岡山県岡山市北区いずみ町にある「岡山県総合グラウンド」内に残る「岡山県総合グラウンドクラブ(旧第十七師団 岡山偕行社)」の建物で撮影されたと考えられます。
「旧第十七師団 岡山偕行社」は、明治43年(1910年)に旧陸軍の将校の社交場(将校用倶楽部=偕行社)として建てられた洋風の建築物。
旧陸軍の練兵場だったこの地に建てられると、戦後には進駐軍により接収され、昭和25年(1950年)から昭和42年頃までは岡山労働基準局の庁舎として使用されていました。
※「カムカムエヴリバディ」で進駐軍の将校たちが将校クラブの建物に出入りするという設定も、こうした偕行社の歴史を参考にしていると思われます。
旧偕行社の建物は敷地内で幾度か移設され、現在は県民憩いの場「岡山県総合グラウンド」の施設のひとつ、「岡山県総合グラウンドクラブ」(研修室、軽食喫茶など)として、現役で活用されています。