花子とアン「腹心の友」(bosom friend)=葉山蓮子の元ネタと意味とは?

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2014年4月21日(月)放送のNHK連続テレビ小説「花子とアン」では、安東はな(吉高由里子)の生涯に渡る親友=「腹心の友」(bosom friend)となる葉山蓮子(はやまれんこ=仲間由紀恵)が転入生として登場しています。

この記事では、劇中で繰り返し登場していく「腹心の友(ふくしんのとも)」(bosom friend)の意味をまとめます。

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腹心の友・bosom friendの元ネタ

この日の放送冒頭では、昭和20年(1945年)の年齢を重ねたはな(村岡花子)が登場。恐らく「赤毛のアン」を翻訳しているであろう場面で、「bosom friend」という単語を「親友…心の友…違うな…」と迷った挙句、「腹心の友」(ふくしんのとも)と訳す場面が描かれました。

村岡花子が訳した「赤毛のアン」にはこんな描写があります。

「あのう、ねえあんた、あたしを少しばかり好きになれると思って?あたしの腹心の友となってくれて?」

これはアンがダイアナに出会った時の言葉。ダイアナ・バリーは本を読むのが好きな子で、後にアンの親友となる少女です。

「bosom friend」「腹心の友」の意味とは

「bosom friend」は一般的には「知友」「親友」などと訳されます。

「bosom」は”胸中”、”愛情”といった意味や”女性の胸”、”内部”、”奥まったところ”といった意味であり、「胸の中や深い場所にある」といったニュアンスでしょうか。形容詞として「親しい」「腹心の」といった意味も表します。

「bosom friend」は、この「bosom」という単語に「friend」が付くわけですからただの「親友」という意味以上に、心の深い所で繋がる友という意味で、村岡花子は「腹心の友」という訳を当てたのでしょう。

日本語の「腹心」(ふくしん)は、腹と心(胸)、つまり身体の中心=心の奥底のこと。「腹心の○○」と言った時には「心から信頼できる」事や人を意味します。

葉山蓮子とは生涯の友に 村岡花子エッセイ集「腹心の友たちへ」

葉山蓮子が初登場する回の冒頭で「bosom friend」=「腹心の友」という単語にまつわるエピソードを挿入して来たことからわかるように、今後、葉山蓮子とはなは生涯に渡る親友となっていきます。「赤毛のアン」と村岡花子の人生がクロスして描写されていくのが、「花子とアン」の物語の面白いところでもあります。

なお、葉山蓮子は実在した村岡花子の学生時代の親友で、歌人の柳原白蓮がモデル。

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▼「花子とアン」のモデル・村岡花子の著書に「腹心の友たちへ」というエッセイ集があります。こちらの本を読むと、村岡花子の人生におけるより細部のエピソードを知ることが出来るようです。

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