「花子とアン」宇田川満代渾身の児童文学「銀河の乙女」、B級恋愛小説「逢い引き」その内容

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NHK連続テレビ小説「花子とアン」第14週、2014年6月30日(月)放送分より。新進気鋭の作家・宇田川満代(山田真歩)が、聡文堂の新雑誌「にじいろ」のために書き下ろした児童文学の内容が明らかになりました。

※宇田川満代は架空の人物であり、宇田川さんの書く作品も実在しないものと思われます。

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人気作家・宇田川満代 児童文学は書かない?

宇田川満代といえば、ヒロイン・安東はな(吉高由里子)と一緒に「児童の友賞」を受賞した作家。当時は無名の新人だった宇田川さんですが、持ち前のプロ意識によって大出世、今や推しも押されぬ人気作家となっています。

はなは聡文堂の編集部員として宇田川満代に新連載を依頼していましたが、連載を多数抱える宇田川にとって児童文学雑誌への寄稿は魅力的な仕事とは言えません。はなの要望を無視し、宇田川さんは現在煮詰まっている恋愛小説のネタになる話をはなに要求、はなも思わず自身の村岡との体験を話してしまいます。

恋愛小説「逢い引き」はB級?

それが形になったのが、「文芸東洋」に連載している恋愛小説「逢い引き」。宇田川さんははなと村岡英治(鈴木亮平)との雨中の抱擁シーンを丸パクリし、発表してしまいます。以下が、聡文堂の三田悠介(本田大輔)によって読み上げられた「逢い引き」の内容です。

なぜあんな告白をしてしまったのだろう
女の口から「あなたを好きです」と言ってしまったのだ
土砂降りの雨の中 男は春子を追ってきた
春子の胸は春の嵐のようにこうこうと高鳴っていた
男は傘を差し出し春子を抱きしめた
だが明くる日、男は春子に信じられない言葉を言い放った
「夕べのことは 忘れて下さい…」

何だか出来の悪いB級恋愛小説にしか見えませんが、文学に厳しい三田悠介はべた褒め(笑)。やはり宇田川さんは実力者のようです。

宇田川満代渾身の児童文学「銀河の乙女」

そんな宇田川さんが何を思ったか突然「にじいろ」に掲載する児童文学を書き始めた、とはなに連絡が入ります。さっそく宇田川が執筆をしている「カフェードミンゴ」に向かったはなが手にした原稿は、思わず感激してしまう素晴らしい出来でした。以下が、宇田川満代による児童文学「銀河の乙女」の一部内容です。

スピカスピカ おお私の美しい星よ
ルカは囁きました
二度とこの地球へ帰って来られなくてもいい
そのとき 銀河の女王が見えない翼をルカにそっと授けました…

B級恋愛小説「逢い引き」から一転、「銀河の乙女」は見果てぬ宇宙への想像をかき立てられる作品。

はなは特に上記(スピカスピカ〜授けました)の部分が素晴らしいと絶賛。すると宇田川さんも「そこ、じつはわたしも一番気に入っているの」と、初めてはなの考えに同調します。

これまで頑なに「感じが悪いキャラ」を通してきた宇田川満代でしたが、「銀河の乙女」を通して、はなとの距離感が少し縮まったようです。

▼宇田川先生を演じる山田真歩は、味わい深いイラストレーターでもあります。自身のブログ「楽しくもあり楽しくもなし」(現在は更新停止)にて四コマ漫画を掲載しています。スカしている宇田川先生が実はこんな絵を描くと思うと、なんだか笑えます。

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