「青凛社(せいりんしゃ)」を立ち上げた英治・花子夫妻 史実では「青蘭社書房」

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NHK連続テレビ小説「花子とアン」第19週(8月4日〜8月9日)より。

劇中で村岡英治・花子夫妻が立ち上げることになる出版社兼印刷所「青凛社」についてまとめます。

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目次

出版社兼印刷所「青凛社」立ち上げ

関東大震災により「村岡印刷」の社屋を失った村岡英治(鈴木亮平)は、「村岡印刷」の再建に困難を極めます。

しかし、妻・花子(吉高由里子)の友人や嘉納伝助(吉田鋼太郎)の助けを受けて、村岡夫婦は新しい会社「青凛社(せいりんしゃ)」を立ち上げ、再出発を果たすことになります。

醍醐さんと嘉納伝助から助けを受ける

村岡夫妻に差し伸べられた助けは、級友の醍醐亜矢子(高梨臨)、それに嘉納伝助からのものでした。

「王子と乞食」の単行本化のための資金が足りないと知った醍醐亜矢子は、修和女学校の学友たちを集め、寄付を募ります。当初は寄付の申し出を遠慮する花子でしたが、会社が軌道に乗った後に本を安く譲る約束をする「未来の本への投資」という形で、お金を受け取ります。

一方の「伝さま」こと嘉納伝助は、「金髪美女との神戸でのアツい夜」の手紙を花子に翻訳してもらったお礼として、花子に金品を送り届けます。

前妻・蓮子(仲間由紀恵)が花子の本が好きだった事から、伝助は「本っちゅうのは読むもんを夢見心地にするとね」と出版事業に対し理解がある模様。伝助からの金銭の援助もまた、「青凛社」立ち上げの大きな支えとなります。

儆三・花子夫婦が立ち上げた「青蘭社書房」

史実の村岡儆三・花子夫婦もまた、関東大震災により経営していた「福音印刷」を失い、大変な苦労を経験しています。

父の代から福音印刷を支えていた役員の裏切りもあり、結局福音印刷の再建は実現しないのですが、ドラマと同様、夫婦で小さな「出版社兼印刷所」を立ち上げます。

その会社の名前は「青蘭社書房(せいらんしゃしょぼう)」。東京・大森に設立された青蘭社書房は「女性と子供のための本」という明快な志を掲げ、「童話」や「家庭文学」を手がけていきます。

伊藤伝右衛門は寄付をしていない

なお、史実では伊藤伝右衛門(嘉納伝助のモデル)が青蘭社書房のために寄付金を与えたという事実はないようです。

儆三と花子は懇意だった歌人の片山廣子から金4千円、社会事業家の守屋東(もりやあずま)から金1千円を借り入れて、青蘭社書房の経営をスタートさせています。

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