「ひよっこ」の女性登場人物は「子」がつく名前が多い 「子」がつく名前の歴史、流行は

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NHK連続テレビ小説「ひよっこ」は、団塊の世代にあたるヒロインをはじめ、昭和の時代を生きた女性たちが多数登場しています。

そんな物語の中で気になるのが、女性の登場人物に「子」がつく名前が多いこと。昭和当時はごくありふれた名前ではありましたが、この「○子」「○○子」という名前がどのように定着・流行し、現在に向けて減っていったのか、簡単にまとめてみました。

○子、○○子が多い「ひよっこ」

まず始めに、「ひよっこ」に登場する女性たちの名前を思いつくままに列挙してみます。

名前に「子」がつく登場人物

谷田部みね子、谷田部美代子(母)、谷田部ちよ子(妹)、助川時子(親友)、助川君子(時子母)、小祝滋子(宗男妻)、永井愛子(舎監)、秋葉幸子(同僚)、夏井優子(同僚)、兼平豊子(同僚)、青天目澄子(同僚)、牧野鈴子(すずふり亭)、朝倉高子(すずふり亭)、竹内邦子(バー月時計)、川本世津子(女優)

名前に「子」がつかない登場人物

角谷きよ(三男母)、木脇あき(体育教師=増田明美)、久坂早苗(あかね荘)、牧野由香(省吾娘)、立花富(あかね荘大家)、福田安江(福翠楼)、安部さおり(米屋娘)

※安部さおりは、本名「安部米子」であることが判明。

「子」15人、それ以外7人

ざっと挙げた中で、名前に「子」がつく女性は15人、「子」がつかない女性は7人。

大まかな傾向として、みね子と同世代の女性の多くには「子」がつく名前が付けられ、富やきよのように少し上の世代の女性(※「キヨ」は、大正初期の人気の名前ランキング常連)や、早苗や由香のように、若くても少々ハイカラな雰囲気を持つ女性には「子」がつかない名前がつけられているように見えます。

もともとは皇族関係の子女がつけていた「子」

「日本人の姓・苗字・名前」(大藤修著・吉川弘文館)から、「子」がつく名前の歴史についての文章を引用してみます。

女性が「子」を付した実名を名乗ったのは、十四世紀以降は、内親王や天皇から位階を授けられた女性、あるいは上級女官の女房として宮中に仕える女性に限られ、それ以外は童名(わらわな)を大人になっても通称として用いていた。それが、近代には一般女性も子を付した名前を名乗れ、漢字名もつけられるようになったので、名前の選択肢は広がった。

同書によれば、明治前半期頃までは「うめ」「きく」といった平仮名二音節の名前が一般的でしたが、明治時代の後半ともなると、平民たちにも「子」をつけた名前をつける風習が広がっていったとのこと。

こうした傾向は昭和40年代まで続き、特に大正末期から昭和中期頃までは「子」がつく女の子の名前が圧倒的な人気を誇っていました。

昭和21年・人気の名前ベスト10

参考までに、ヒロイン・みね子が生まれたと推測される昭和21年(1946年)と、最新である平成28年(2016年)の「女の子の名前ベスト10」を挙げてみます(明治安田生命のホームページより引用)。

昭和21年の人気の名前

1位・和子 2位・幸子 3位・洋子 4位・美智子 5位・節子 6位・弘子 7位・京子 8位・悦子 9位・恵子 10位・美代子

※和子、幸子は、終戦直後ということもあって平和と幸せを願う風潮が反映されていると思われます。

平成28年の人気の名前

1位・葵 2位・さくら 3位・陽菜 4位・凛 5位(同率)・結菜、咲良、莉子 8位・結衣 9位・結愛 10位・花

※植物をイメージさせる柔らかい名前が目立ちます。「莉子」は平成20年代前半にたびたびランクインをしている、"現代的な"「子」がつく名前。

昭和40年代以降に大きな変化

▼親が子供に贈る「最初のプレゼント」である名前。我が子を想う思い入れと、実際に使われる際の利便性を熟慮して…。名付けって難しい。

昭和40年代中期になると「直美」が人気No1となり、「明美」「由美」「真由美」といった名前もランクイン。まだまだ「子」がつく名前が主流ではありましたが、名付けの流行に変化の兆しが見え始めます。

昭和61年にはついにベストテンから「子」がつく名前が消え、「愛」「美穂」「麻衣」「彩」などが浮上。平成に入ると「美咲」が6年連続で1位となり、その後、「さくら」「陽菜」「凛」「葵」など、現在でも人気の名前が続々とベスト10に入るようになっていきます。

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