NHK連続テレビ小説「マッサン北海道・余市編」から登場する人物・森野熊虎(もりのくまとら=風間杜夫)についてまとめます。
マッサン(玉山鉄二)は熊虎との出会いによって、余市という運命の地と巡り会うことになります。
営業職に左遷…北海道で顧客開拓するマッサン
ウイスキーの味に対する考え方の違いにより、鴨居欣次郎(堤真一)と激しく対立してしまったマッサン。新たに醸造を専門とする学者が雇用されていたこともあり、マッサンは営業職に回されてしまいます。
それでも鴨居商店のウイスキーのために行動しようと考えるマッサンは、新たな顧客開拓のために、北海道へと向かいます。不慣れな街頭売り込みに苦戦して思うような成果をあげられない中、マッサンは小樽で森野熊虎という豪快な男と出会います。
ニシン漁の網元・森野熊虎
▼風間杜夫に「荒くれ者」のイメージはありませんが、北海道で豪快に生きる男をどう演じるのか、楽しみです。
森野熊虎(=もりのくまとら)は余市に暮らす鰊(ニシン)漁師の網元(親方)で、名前の通りの荒くれ者。会津地方から東北を巡り北海道へやってきた入植者で、異郷で苦労しながらニシン漁で一山当て、豪華な「ニシン御殿」を築き上げた叩き上げの人物です。
余市は古くからニシン漁で栄えた土地で、熊虎はヨソ者ながらこの地に根を張って生きているのです。
熊虎は何が気に入ったのかマッサンを地元・余市へと連れて行き、酒を振る舞います。さらには大阪からマッサンが背負ってきたウイスキーを全て買い取り、その情の深さを見せます。
翌朝、酔い覚ましに余市を歩いたマッサンは、余市の清浄な風景と出会います。熊虎との縁により、この地がウイスキーづくりに最適であることを発見するのです。
森野家は北海道編で重要な役回りに
森野熊虎の出番はこれだけではありません。鴨居商店を退社し北海道・余市でウイスキーづくりを始めるマッサン夫婦にとって、熊虎は「北海道の父」のような存在となります。
ただし、そこに行き着くまでにはまた一悶着あります。ここ数年、ニシン漁の不漁により周囲の人々から借金を重ねていた熊虎。マッサンが北海道に移住してくる頃にはすっかり借金まみれとなり、余市の人々から忌み嫌われる存在になっています。さらに、一緒に入植してきたはずの会津出身の人々からも嫌われている理由が明らかになり…。
熊虎には娘・ハナ(小池栄子)、息子・一馬(堀井新太)がおり、彼らもまた、余市へやってきたマッサン家族と深い関わりを持つようになります。マッサン家族との出会いにより、こじれていた森野家の関係性も少しずつ修正されていくようです。
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