【マッサン】余市のニシン漁師が唄う「ソーラン節」歌詞、掛け声は?

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NHK連続テレビ小説「マッサン」より。北海道・余市にてマッサン(玉山鉄二)が出会う漁師の唄「ソーラン節」についてまとめます。

「鴨居ウヰスキー」の新規顧客開拓のために北海道・小樽にやってたマッサン。そこで偶然に出会ったのが、隣町の余市で鰊(ニシン)漁の網元をやっている森野熊虎(風間杜夫)という男でした。マッサンは威勢のいい熊虎に言われるまま、余市へと連れて行かれます。

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目次

余市で唄われるソーラン節

余市にやってきたマッサンは、「ソーラン節」を力強く歌う鰊(ニシン)漁師たちと出会います。余市は日本海沿岸に位置し鰊漁によって栄えた町で、宴の席に人々が集まると、鰊漁作業唄「ソーラン節」の大合唱が始まるのです。

最近では「YOSAKOIソーラン」のイベントなどでよく耳にする「ソーラン」という言葉ですが、これは「ソーラン節」と高知の「よさこい」を合体させた近年発祥の創作ダンス。元々の「ソーラン節」は、北海道において鰊漁を行なう際の作業唄でした。

以下、『日本民謡大事典』(雄山閣・浅野建二編)を参考にして書きます。

「ソーラン節」は鰊漁「沖揚音頭」

安政年間以降(1856年頃)、北海道の鰊漁では「沖揚げ漁」が盛んになり、一連の鰊漁作業唄は「沖揚げ漁」の作業の中で生まれていったとされます。

作業唄は作業の順序に合わせて「船漕ぎ音頭」「網起し音頭」「切声音頭」「沖揚音頭」「いやさか音頭」などがあり、漁師たちは作業に沿ってこれらの唄を歌い、作業の音頭をとっていました。

このうち「沖揚音頭(おきあげおんど)」が、いわゆる「ソーラン節」です。

「沖揚げ」とは、網へと追い込んだ鰊を沖で船にすくいあげる作業。3mはあるという大きなタモ網を三人がかりで力一杯持ち上げることになるのですが、この時、三人の力が揃うように「ヤーレン ソーラン ソーラン」と掛け声をかけたことから「ソーラン節」の名が付いたとされます。

ソーラン節 歌詞、掛け声

以下、「ソーラン節」の歌詞です。

エー ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン ハイハイ

鰊(ニシン)来たとて鴎(カモメ)がさわぐ 銀のうろこで海光る

チョイ ヤンサ エンエンヤーアンサーノドッコイショ
(以下略。『日本民謡大事典』より引用。)

以前「マッサン」でも登場した、酒造り作業中に唄われる「酛摺(もとすり)唄」などと同様、「ソーラン節」もまた、市井の人々の労働風景を思い起こさせる美しい生活の歌なのです。

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