NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」に登場するヒロインの妹・永浦未知(ながうら・みち)の人物像などをまとめます。
未知を演じるのは、「とと姉ちゃん」「ゴーイングマイホーム」「万引き家族」などに出演経験がある子役出身の女優・蒔田彩珠(まきた・あじゅ)です。
しっかり者の妹・未知
百音の妹・永浦未知
勉強が得意なしっかり者。
家業の養殖業を担うため、水産高校で勉強中…✍🏼
モネとは正反対の性格だけど、仲良し姉妹。🌞 #5月17日放送開始 🌞 pic.twitter.com/7dohXsApq5
— 「おかえりモネ」5/17スタート! (@asadora_nhk) April 14, 2021
ヒロインの百音(清原果耶)と2歳下の妹・未知は、昔から仲良し姉妹。勉強が苦手で考え込みがちな姉とは対照的に、妹の未知は勉強が大の得意で、しっかり者の堅実派。
東日本大震災を経て、百音は思うところがあり県内内陸部の登米に移り住みますが、未知は家業の養殖業を担おうと水産高校に進学します。未知は自宅に研究室を作り牡蠣の研究に没頭するほど海のことが大好きで、やがて水産試験場で働く道を選びます。
しっかり者と見られる未知ですが、時に乙女な部分を見せるなどその素顔はどこにでもいる普通の女子高生。幼なじみの「りょーちん」こと漁師見習いの及川亮(永瀬廉)に淡い恋心を抱いている可能性があり、いつか同じ海の仕事をしたいと願っているようです。
(追記)震災の悲劇を目の前で経験してしまった未知は、その後、長年に渡りトラウマを抱えて生きていくことになります。蒔田彩珠の重く暗い演技がリアルすぎたため、放送中には「みーちゃんが暗すぎる」「怖い」といった声も多数出ています。今回の役柄は重苦しいものとなりましたが、彼女の演技力は若手でも有数。今後、視聴者に好かれる当たり役が彼女にも巡ってくることでしょう。
・「おかえりモネ」未知が作った気仙沼海洋水産高校の「サンマの缶詰」 モデルは気仙沼向洋高校
元子役 是枝作品常連女優・蒔田彩珠
永浦未知を演じるのは、神奈川県出身で「ユマニテ」という事務所に所属する18歳の女優・蒔田彩珠(まきた・あじゅ)です。※年齢はドラマ放送当時。
子役として活動していた兄の影響を受けて、7歳で子役デビューを果たした蒔田彩珠。
10歳の時に阿部寛主演のドラマ「ゴーイングマイホーム」(2012年・関西テレビ)で阿部寛の娘役(坪井萌江役)を演じると、感受性豊かで不思議な世界観に生きる少女役を好演し、是枝裕和監督から絶賛を受けています。
この是枝監督の言葉は社交辞令ではなかったようで、その後に映画「海よりもまだ深く」(2016年・彩珠役)、「三度目の殺人」(2017年・重盛ゆか役)、「万引き家族」(2018年・柴田さやか役)と、是枝作品の常連として重要な役柄を演じています。
「万引き家族」は第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞、「海よりもまだ深く」は第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の出品作品となっており、蒔田彩珠は若くして世界的な作品と関わる貴重な経験を得ています。
また、2020年にはこちらも大物監督である河瀨直美監督の映画作品「朝が来る」に片倉ひかり役で出演。同作品は第73回カンヌ国際映画祭「Official Selection 2020」選出作品となったほか、蒔田彩珠はこの作品で第44回日本アカデミー賞新人俳優賞など複数の賞を受賞しています。
NHK「とと姉ちゃん」「透明なゆりかご」
2013年のスペシャルドラマ「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ)でまる子の姉・さくらさきこ役を演じ、2016年には「重版出来! 」(TBS)で後田アユ役でレギュラー出演するなど、テレビドラマでも活躍を見せている蒔田彩珠。
NHKもその才能には早くから目をつけていたようで、2016年の朝ドラ「とと姉ちゃん」ではヒロインの姪っ子・水田たまき(13歳)役を演じ、朝ドラ初出演。
続く2017年の「みをつくし料理帖」にふき役でレギュラー出演をしたほか、2018年の「透明なゆりかご」では妊娠出産後に赤ちゃんを捨ててしまう高校生・中本千絵役でゲスト出演をしています。
この「透明なゆりかご」は、「おかえりモネ」で姉妹役を演じることになる清原果耶が主演(看護師役)を務めているほか、同じく「おかえりモネ」を手掛ける安達奈緒子氏が脚本を担当しています。絶賛の声が集まった「透明なゆりかご」のメンバーが「おかえりモネ」で再び集結したことになります。
実績と実力とフレッシュさを兼ね備えた蒔田彩珠。近い将来、朝ドラのヒロインに抜擢される時が来るかも知れません。