「おかえりモネ」未知が作った気仙沼海洋水産高校の「サンマの缶詰」 モデルは気仙沼向洋高校

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NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」5月18日(火)第2回の放送では、ヒロインの妹・未知が通う水産高校の実習風景がテレビに取材される様子が描かれています。

この時に登場した「サンマの缶詰」は、実際に地元の高校生たちが作った缶詰をモデルにしていると考えられます。

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気仙沼海洋水産高校「サンマの缶詰」

ヒロインの妹・未知(蒔田彩珠)は本土にある気仙沼海洋水産高校に通う2年生で、祖父の牡蠣養殖業を継ぐという明確な目標を持っています。

第2回の放送では、気仙沼海洋水産高校の実習風景が地元のローカルテレビ番組「いいべっちゃ宮城」に取り上げられる様子が描かれています。

番組の画面には「伝統のサンマ缶作り 地元高校生が受け継ぐ」のテロップが掲げられ、水産高校の生徒たちが缶詰を作っている実習風景を紹介。生徒を代表してインタビューに答えた未知が「将来は研究者になって日本の水産加工業をさらに発展させる方法を見つけたい」と決意を語っています。

気仙沼向洋高校「サンマの缶詰」がモデル

ドラマに登場した気仙沼海洋水産高校は架空の高校ですが、宮城県気仙沼市に実在する気仙沼向洋高校(産業経済科)の生徒たちが手掛ける名物「サンマの缶詰」が、一連のエピソードのモチーフになっていると考えられます。※ドラマの撮影協力として気仙沼向洋高校がクレジットされています。

東日本大震災の津波で、気仙沼市階上地区にあった旧校舎が壊滅的な被害を受けた気仙沼向洋高校。幸い学校が休みの日だったため生徒たちに被害は出なかったそうですが、震災後は気仙沼高校第二グランドを借りた仮設校舎で教育を行い、平成30年に階上・長磯牧通地区に新校舎を完成、移転させています。

気仙沼向洋高校はもともと水産学校がルーツであり、現在も情報海洋科(海洋類型など)、産業経済科(食品開発類型、食品ビジネス類型)、専攻科(漁業科など)など、海や水産加工に関わる教育が行われていることで知られます。

震災後、気仙沼向洋高校では震災復興の願いを込め、地域と学校の連携をして生徒たちによる伝統の「サンマ缶詰」の製造・販売を開始。水産加工技術や地元経済のあり方を学ぶ実習の場である「サンマの缶詰」作りは、今では同校の名物となっています。

ほかにも「サメ肉団子」「気仙沼産酒粕を原料とした商品」などを生徒たちが学びの中で考案するなど、地域社会に根ざした実践的な教育が行われています。

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