NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」で、ヒロイン・永浦百音(清原果耶)が生まれ育つ「亀島(かめしま)」についてまとめます。
亀島は気仙沼湾に浮かぶ気仙沼大島がモデル、撮影地になっているようです。
ヒロインの生まれ故郷・亀島=気仙沼大島(亀山)
ヒロイン・永浦百音は、気仙沼湾沖の自然豊かな島・亀島で生まれ育ちます。
この亀島はドラマ上の架空の島であり、島の風景の撮影は気仙沼湾に浮かぶ気仙沼大島各地などで行われています。この気仙沼大島が亀島のモデルになっていると考えられます。亀島の名は、気仙沼大島北部にある景勝地「亀山」が島の名前のモチーフになっているようです。
気仙沼大島は、本土の気仙沼市街地の対岸正面に位置する面積8.5平方キロメートル、周囲約22kmの島(車で30分ほどで一周出来る大きさ)。大島と本土は最短で230メートルしか離れておらず、気仙沼市街は目と鼻の先です。
津波で大きな被害、孤立
東日本大震災の際には気仙沼市街とともに島も津波・大火災で甚大な被害を受け、船舶が流されて島が孤立してしまうという厳しい状況も経験。こうした苦い経験もあり、2019年には本土と気仙沼大島を結ぶ「気仙沼大島大橋」の完成にこぎつけています。
※大橋の開通以前は、気仙沼港と気仙沼大島の浦ノ浜港を結ぶフェリー「大島航路」(大島汽船。橋の完成と同時に廃止)が島民の生命線でした。ドラマでもこのフェリーは「気仙沼〜亀島定期船」として登場するほか、百音の母が夜中に産気づいた際には漁師仲間が嵐の中を船で本土へ運ぶなど、離島ならではの本土との距離感、苦労も描かれます。
・「おかえりモネ」東日本大震災時に百音が亀島に居なかった理由、島を出た理由とは?気仙沼大島の震災被害
大島でのロケ地は?
わかっている範囲で、気仙沼大島での撮影地、ロケ地をまとめておきます。
※百音の実家は気仙沼大島にある民家を借りて撮影をしているそうです。この家のご夫婦は気仙沼の文化に詳しく、番組スタッフにとって心強い存在なのだとか。
島のフェリー港=浦ノ浜港
島の交通の拠点であるフェリー港。気仙沼大島の連絡フェリー発着場だった浦ノ浜港で撮影されています。
亀島レストハウス=亀山レストハウス
学生時代の百音が、吹奏楽部での成果を発表する舞台(亀島北限のゆずまつり)。劇中では「亀島レストハウス」という建物の前の「亀島ふれあい広場」で演奏が行われますが、このシーンは実在する亀山レストハウスの前で撮影されています。海を一望できる景勝地で、このすぐ上には亀山展望台が。
・「おかえりモネ」吹奏楽部が演奏した曲は「アメリカン・パトロール(American Patrol)」
6人が歩く砂浜=田中浜
久しぶりのお泊り会の翌朝、百音と幼なじみたちが歩く砂浜が美しい島の海水浴場。気仙沼大島の東側、田中浜(錆びた廃船がある)などで撮影されているようです。この田中浜は、あの火野正平が「にっぽん縦断 こころ旅」で訪ねた場所。
星明寺=光明寺
6月1日(火)の放送に登場した三生の実家・星明寺での親子のツーショット写真。このシーンの撮影は気仙沼大島・光明寺で撮影。
亀島神社=大嶋神社
6月3日(木)の放送に登場した亀島神社(亜哉子と未知が百音の合格祈願をした神社)は、気仙沼大島にある大嶋神社(大島神社)で撮影。
亀島中学校=大島中学校
百音たちの出身中学・亀島中学校(亀中)は、気仙沼大島にある大島中学校の校舎で撮影。
※百音が受験した音楽コースのある仙台の高校は常盤木学園で撮影。
島の避難所となった学校=大島小学校
東日本大震災の際に島の避難所となっていた学校は、気仙沼大島にある大島小学校(大島中学校に隣接)などで撮影。
百音が島の震災被害を見た気仙沼の山=安波山
東日本大震災の際、仙台から気仙沼に戻ってきた百音と耕治が亀島の炎上風景を目撃した高台。
土曜MC(案内人)のサンドウィッチマンによれば、この見晴らしが良い山は気仙沼にある安波山(あんばさん)であるとのこと。安波山は、震災時に気仙沼の海沿いでロケ仕事をしていたサンドウィッチマンの二人が実際に避難をした場所とのこと。
・「おかえりモネ」百音が亀島の震災被害を目撃した高台・安波山 サンドウィッチマンも避難した場所
JR気仙沼南駅=南気仙沼駅
百音が登米に帰る際にBRT(バス)に乗車する気仙沼南駅。バッタリ会った亮と会話をした駅は、本土側にある南気仙沼駅で撮影。
・「おかえりモネ」百音が乗るBRT(バス高速輸送システム)とは?震災で失われたJR気仙沼線
酒屋・武川商店=武山米店
父にお酒を売らないでくれ、と亮が頼んでいた気仙沼の酒屋「武川商店」。気仙沼市街、フェリー港すぐそばにある武山米店で撮影。
気仙沼の恵比寿像(お恵比寿さん)=浮見堂と恵比寿像
7月9日(金)第40回に登場。亀島から登米に帰る朝、百音は気象予報士試験に合格するように「お恵比寿さん」にお願い。そこに新次がフラフラと通りかかり、二人は気仙沼湾に出現した美しい「けあらし」の風景を眺めた。
撮影場所は、気仙沼湾に面した本土側・五十鈴神社の海沿いにある浮見堂と3代目・恵比寿像付近。2代目恵比寿像が東日本大震災で流されてしまったため、新しくなった3代目・恵比寿像が海を見守るように建っています。
亀島大橋=気仙沼大島大橋
9月21日(金)第92回に登場。島で竜巻被害が発生したと聞いた百音は、その日のうちに東京から一ノ関を経由してタクシーで亀島まで帰郷。その際に2017年に完成した亀島大橋をタクシーで渡るシーンが登場しています。
この亀島大橋は、2019年に完成した気仙沼大島大橋(愛称・鶴亀大橋)がモデル、撮影場所となっています。
海のまち市民プラザ=気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ
9月28日(月)の第97回に登場。百音が気象予報を担当するコミュニティFM「はまらいん気仙沼」や市役所の「はまらいん課」などが入る町の交流施設「海のまち市民プラザ」(気仙沼港)。
外観の撮影は、気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザを使用。東日本大震災により被災した「気仙沼市観光物産センター(エースポート)」及び「気仙沼市勤労青少年ホーム(サン・パル)」を合築再建した施設で、施設内には軽運動場をはじめ音楽スタジオ、和室、研修室、交流室などがあります。
気仙沼中央漁業協同組合=気仙沼魚市場、気仙沼水産振興センター
10月11日(月)第106回に登場。亮や地元の漁師たち(サンドウィッチマン伊達、富澤ら)が集まる気仙沼中央漁業協同組合の建物外観。
気仙沼港に面した気仙沼魚市場、気仙沼漁業協同組合、気仙沼水産振興センターが入る細長い建物での撮影。