NHK連続テレビ小説「おちょやん」でヒロイン・千代の少女時代を演じる子役・毎田暖乃(まいだ・のの)についてまとめます。
朝ドラ「スカーレット」に出演した毎田暖乃。後にTBSドラマ「妻、小学生になる。」で大人顔負けの演技を見せるなど、天才子役として有名になっていく毎田暖乃ですが、「おちょやん」は彼女にとって出世作といえる作品となっています。
女中奉公で苦労を重ねる千代
「おちょやん」の第1週、第2週はヒロインの少女時代のエピソードが描かれます。ヒロインを演じる杉咲花が本格登場するのは第3週からとなります。
大阪・南河内の貧しい養鶏農家に生まれたヒロイン・竹井千代は早くに母を亡くし、女好きなダメ父・テルヲ(トータス松本)に振り回され続ける悲惨な少女時代を送ります。
父が連れてきた継母・栗子(宮澤エマ)との折り合いも悪くなり、9歳で大阪・道頓堀の芝居茶屋に女中奉公に出される千代。生涯持ち続けることになる負けん気や忍耐強さは、少女時代の度を越した苦労により培われていきます。
女優・浪花千栄子の生い立ちの苦労をモチーフにした第1週、第2週では、幼いヒロインの苦難の連続が描かれます。「おんどりゃー」などといった迫力ある河内弁を駆使し、子役・毎田暖乃がヒロインの少女時代を生き生きと演じていきます。
追記:物語後半に登場する栗子の孫(千代の姪っ子)春子も、毎田暖乃が演じるようです。
・「おちょやん」栗子の孫・春子 浪花千栄子の養子・南口輝美さんがモデルか
おちょやん主人公幼少期に毎田暖乃「この子しか」 https://t.co/2Knk5RobMB
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オーディションで満場一致 子役・毎田暖乃
千代の少女時代を演じるのは、ドラマの地元である大阪出身の子役・毎田暖乃です。2011年生まれで、「株式会社ルート」に所属しています。
約500人が参加したというオーディションの中から、見事大役に選ばれた毎田暖乃。チーフ・プロデューサーによれば、毎田暖乃の演技力や表現力は参加者の中でも抜きん出ていたそうで、「ちゃんと相手のお芝居を見て自分の演技ができる子はなかなかいない。全然違う」と、その才能を絶賛しています。
結局全員一致で「この子しかいない」と場の意見がまとまり、見事オーディションを勝ち抜いています。
「スカーレット」照子の長女・熊谷雪子役
コロナ終息したらなー
たけし、いじめてええ~?
あかーん#スカーレット #武志 #芽ぐみ#朝ドラコロナ対策本部 pic.twitter.com/Yc0D6FGjDV
— yo-cchann (@4_yo_chan) April 15, 2020
驚くべきなのが、毎田暖乃は子役としての活動歴がわずかしかないということ。主な出演経歴としては「フジランドセル」のCM出演と、昨年放送されたNHK朝ドラ「スカーレット」への短期出演があるくらいです。
その「スカーレット」では、大島優子が演じた熊谷照子の三人娘の長女・熊谷雪子役で出演をしています(第13週)。
とはいえ、この時に脚光を浴びたのはヒロインの息子・武志(中須翔真)とやたら仲が良かった次女・芽ぐみ(米田登貴)の方であり、雪子が登場したのは三姉妹一緒のシーンなど数えるほど。つまり、ほとんど実績がない子役を「おちょやん」のヒロイン役に大抜擢したというわけです。
ちなみに、「スカーレット」で武志役を演じた中須翔真は「おちょやん」では天海一平役で出演。千代と一平は「運命の人」であり、このカップルの子供時代を演じる毎田暖乃、中須翔真が「スカーレット」で幼なじみ同士役だったという不思議な縁を持っています。
(追記)その後、2022年にはTBS系ドラマ「妻、小学生になる。」で石田ゆり子の生まれ変わり役を演じたほか、NHK夜ドラ「あなたのブツが、ここに」にも出演予定。大人びた演技がますます注目されそうです。
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