朝ドラ「おむすび」母の愛子が標準語で話す理由とは?出身地は?

※本ページのリンクには広告が含まれています。

NHK連続テレビ小説「おむすび」で主人公の母で名古屋出身の愛子(麻生久美子)が関西弁や糸島弁ではなく標準語を話す理由についてまとめます。

愛子が標準語を話す理由は彼女自身の生き方の表れでもありますので、知っておくとドラマへの理解が深まるかと思います。

スポンサーリンク

目次

名古屋の元ヤンキー 愛情深い母・米田愛子

朝ドラ初出演となる麻生久美子が演じるのは、主人公・結(橋本環奈)の母で名古屋の元ヤンキーでもある米田愛子(よねだ・あいこ)役です。愛子は、夫の故郷である福岡県の糸島で結の祖母・佳代(宮崎美子)の家事を手伝いながら「よねだ農園」の仕事もこなし、家族を支えています。

自身がもともとヤンキー育ちで親に反発してきたこともあるのか、愛子は娘の歩(仲里依紗)や結が見せる「ギャル」の生き方を尊重していきます。夫の聖人(北村有起哉)が気が付かないような娘たちの変化にすぐに気が付くなど、娘たちを大きな愛で見守る情の深い母親の姿を見せてくれそうです。

また、結が仲良くなっていくハギャレン(博多ギャル連合)メンバーの子たちの問題にも世話を焼くなど、元ヤンとして若い頃に苦労してきた愛子ならではの懐の深さ、器の大きさが随所で発揮されていきます。

なんで標準語?義両親にタメ口?愛子の生き様が表れる話し言葉

▼NHK出版によるドラマの公式ガイド本。各出演者のインタビューや平成ギャル談義、第14週までのあらすじなど内容満載。ドラマを楽しむ手助けになります。

著:根本 ノンジ, 編集:NHK出版, 読み手:NHKドラマ制作班
¥1,287 (2024/11/28 20:55時点 | Amazon調べ)

物語が進むに連れ徐々に気になっていきそうなのが、愛子が博多弁(糸島地方の言葉)でも地元の名古屋弁でもなく、標準語を話すということでしょう。また、義理の両親である永吉(松平健)や佳代に対して敬語を使わないのもちょっと気になる部分です。

愛子を演じている麻生久美子は千葉県出身ですので標準語のイントネーションに不自然さはないかと思いますが、いったいなぜこのようなキャラクター設定がなされているのか。そのあたりの役作りのヒントがNHK出版から発売されているドラマの公式ガイドブックの本人インタビュー記事により明かされています。

麻生久美子はこのインタビューにおいて、愛子の話し言葉や土地に対する考え方について以下のように語っていますので、引用しておきます。

夫の聖人さんは、以前住んでいた神戸に深い思い入れがある人。一方で愛子は土地に対しての愛着よりも、誰と一緒に過ごすのかを大事にしている。家族が帰ってこられる場所なら、どこであってもいいと考えているんだと思います。だから名古屋出身であっても、糸島に住んでいても、標準語で話すんです。義理の両親である永吉さんや佳代さんに対して、敬語を使わずに対等に話すのも、本当の両親のように接したいという気持ちの表れなのではないかと思っています。

恐らく愛子は若きヤンキー時代に窮屈な家庭で育ち、その反動により親元、そして地元である名古屋を早くに飛び出して必死に生きてきたのでしょう。

夫の聖人は震災により去らざるを得なかった神戸に、義両親や結は暮らしの原点である糸島という土地に強いこだわりを持つのに対し、愛子は郷土愛に対してはどこかフラットな立場です。土地に執着しない愛子の身軽さが米田家のフットワークの軽さにも繋がっていきます。

「おむすび」は主人公一家が住む糸島、神戸という土地やそこに住む人々とどのように関わって生きていくかを問う物語でもあります。土地に対してニュートラルな立場をとる愛子の言動がドラマにアクセントを与えてくれそうです。

NHKオンデマンドはお得なU-NEXTで!初回登録で1000円分のポイント贈呈中

スポンサーリンク

シェアお願いします
URLをコピーする
URLをコピーしました!
目次
閉じる