NHK大河ドラマ「青天を衝け」に登場する渋沢歌子(うた)の夫・穂積陳重(ほづみ・のぶしげ)についてまとめます。穂積陳重は渋沢家の「入り婿」というわけではないですが、千代という一家の柱を失った渋沢家で大きな役割を果たしていきます。特に、父との折り合いが悪い栄一の息子・篤二を見守る役割として、存在感を見せていきそうです。
穂積陳重を演じているのは、俳優の田村健太郎(たむら・けんたろう)です。
お見合いで歌子と意気投合 穂積陳重
第35話でグラント将軍の歓迎会に参加するなど、渋沢家の長女として着実に成長を見せていた「うた」こと長女・渋沢歌子(小野莉奈)。第36話では、そんな歌子に良きパートナーとの出会いがあるようです。
歌子は縁あって穂積陳重(田村健太郎)という青年と見合いをすると、二人はすっかり意気投合して結婚。渋沢家は幸せな空気に包まれることになります。
穂積陳重は旧宇和島藩士の出身。国の命を受けたイギリス留学から帰国すると、明治14年に東京大学法学部の講師に就任。歌子との結婚後には法学者として東京大学法学部長、男爵、枢密院議長として活躍を見せています。日本の民法制定に貢献するなど、大きな足跡を残した人物として知られます。
歌子との間に長男・穂積重遠(男爵、法学者、東京大学法学部長、最高裁判事)、穂積律之助(海軍造船少将、退役後、石川島造船所取締役)ら四男三女が育っています。
※田村健太郎のプロフィールより下の文章には、一部ドラマのネタバレを含みますのでご注意ください。
🔵第36回より登場
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) November 20, 2021
<#青天を衝け 登場人物>
歌子の夫#穂積陳重(#田村健太郎)
イギリス留学から帰国後、明治14年に東京大学法学部の講師に就任し、歌子とお見合い結婚。その後、法学者として日本の民法制定などに貢献。やがて、歌子とともに栄一の嫡男・篤二の親代わりとなる。 pic.twitter.com/gEikfBc1If
▷穂積陳重を演じるのは、東京都出身の34歳の俳優・田村健太郎。ドラマ「ボイス 110緊急指令室」シリーズで天才ハッカーの警察官・緒方拓海役でレギュラー出演をしたほか、「ケイジとケンジ〜所轄と地検の24時〜」「恋はつづくよどこまでも」「この恋あたためますか」「3Bの恋人」などに出演。NHKドラマ「ここは今から倫理です」では女子生徒に誘惑されパニックになってしまう物理教師・松田役、NHK朝ドラ「なつぞら」では眼鏡のアニメーター・堀内役を好演するなど、ちょっと情けないキャラ、インテリキャラなどが似合います。
『ボイスⅡ 110緊急指令室』終わりました。
— 田村 健太郎 Kentaro Tamura (@tamkenNNN) September 25, 2021
この激しいドラマに一緒に熱くなっていただき、皆さんとひと夏を過ごせたことは一生の思い出です。感謝です。
信じるべきものを信じ切った班長や室長の背中を見失わないように、前を向いていきたいと思います。
本当にありがとうございました!#ボイス2 pic.twitter.com/MhqUBkQ2Sv
(ネタバレあり)篤二の親代わりに 歌子・陳重夫妻
歌子の結婚により幸せな空気に包まれた渋沢家でしたが、思わぬ不幸が襲いかかります。栄一の妻・千代(橋本愛)が突然病に倒れて亡くなってしまうのです。
史実によれば、千代はコレラに罹患し、41歳の時に急死をしています。当時、次女の琴子は12歳、下の子の篤二はまだ10歳でした。
突然一家の大きな柱を失った渋沢家。ここで奮起したのが、もともとしっかり者であった長女・歌子とその夫の陳重でした。歌子・陳重夫妻は栄一の嫡男である篤二の親代わりとなり、特に歌子が母の代わりとして篤二を厳しく育てていきます。
篤二(後に泉澤祐希が演じる)は、やがて偉大すぎる父・栄一の存在が重圧となり、放蕩息子へと変貌していきます。「青天を衝け」では、歌子・陳重夫妻と篤二との関係性も描かれていきます。