国民的長寿番組「笑っていいとも」と同時期に放送が開始された「タモリ倶楽部」。「いいとも」をタモリの表の顔とするならば「タモリ倶楽部」は裏の顔。金曜の夜にだけ見られる、タモリの素顔があります。
この記事では「タモリ倶楽部」を見るのがより楽しくなるような、タモリの名言・語録を集めてみました。「笑っていいとも」で稼ぎ、「タモリ倶楽部」で好きな事をやる。そんなタモリの生き方に憧れる人も多いのではないでしょうか。
タモリ倶楽部の名言集
★毎度お馴染み流浪の番組、タモリ倶楽部でございます
番組冒頭のお決まりのセリフ。「流浪」というのはスタジオでのロケを行わず、毎回ロケ地を転々としているから。ソラミミストの安斎さんも、毎回ロケ地に出向きます。
★やる気のある者は去れ
これはタモリ史上最も有名な名言でしょう。精神論・マッチョイズムが嫌いなタモリですが、好きな物に対する追求心、好奇心は大変なもの。「タモリ倶楽部」でテンションが上がっているタモリは、「やる気」ではなくもっと内なる「好奇心」のようなものに突き動かされているのでしょう。
★新幹線で途中下車すると腹が立つ
鉄道マニアにとって、目的地までの所要時間が短いことはマイナスです。タモリにとっては「遅い新幹線」こそが最高の贅沢。
★大企業が考える都市計画っていうのはどこも同じで、歩きたいような街というよりも、泣きたくなるような街だよね
博学で歴史や地理に精通しているタモリにとって、文脈の見えない街は退屈そのもの。同じような意味合いで「地名というのは土地の記憶なんだから美しいとかいう理由で変えたらダメだよ。」という発言もしています。「○○ヶ丘」よりも「牛窪」のほうが、風景が立ち上がりますよね。
★人がせっかくカブトムシの話で盛り上がってても、女は全く興味を示さないよね
永遠の小学生である男性諸氏は「うんうん。」と頷いてしまうかも知れません。でも、案外こういう関係のほうが男女って上手く行く気がします。
★人見知りじゃない奴は面白くない
「タモリ倶楽部」がいわゆる「オタク」的傾向の人々に人気がある理由が、この言葉に。人間間の葛藤は内面を熟成させ、そうした葛藤が、時には「人間以外」に向けられる好奇心の目覚めにも。
★列車の運転席にカメラをつけて映してるDVDがあるんだけど、 素人だと運転手の横顔をチラっと映したりして余計なことをするんだよね
「運転席の様子を見たい」のではなくて、「運転手になりたい」わけですからね。この意味がきちんとわかっているクリエイターの作品は、鑑賞者の満足度も高いはずです。
★節操なんつうのはない方がいいですよ。 節操を持ってるとね、やっぱ心が自由にならないからね
生きていると人生における一貫性、辻褄みたいなことをついつい考えてしまいます。しかし、心が自由であるためには小さなプライドや過去はさっさと忘れて、その時に楽しいことをやる。それが日々を楽しく生きるちょっとしたコツかもしれません。
★変態の99.9%は男だよ
男というのは妄想に生きる哀しい生き物です。女の子に「きもーい」なんて言われ続けながら歳をとっていきます。だからこそ、豊岡真澄や廣田あいか(ぁぃぁぃ)のようなオタク気質な女性がいると、嬉しくなってしまうのでしょうか(笑)。
★人間って「自分がいかに下らない人間か」ということを思い知ることで、スーッと楽にもなれるんじゃないかな
タモリの「ユルさ」は苦悩の後、達観したあとの姿なのかも知れません。こういう考えがあるからこそ、「笑っていいとも」「タモリ倶楽部」の両輪を三十年以上も続けてこられたのかも。
★オレは番組の中に電車が出てくればなんでもいいんだ
思わずもれる本音。タモリはテレビ出演が好きなわけではなく、電車が好きなだけ。「カメラは別に関係ないんだよ。 俺たちがやってることを勝手に映してるだけなんだから。」なんてことも言っております。カメラの前で自然体なのも頷けます。
以上、いかにもタモリらしい語録を集めてみました。「笑っていいとも」終了で「タモリ倶楽部」が充実するのかと思わせつつ、きっとこれまでと全く変わらない放送を続けるのでしょうね。
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