「虎に翼」第15回 ズレた兄・直道が100点満点の立ち振舞 優しさに溢れた週終わりの放送

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NHK連続テレビ小説「虎に翼」4月19日(金)放送の第15回では、いつもズレた言動を見せていた寅子の兄・直道(上川周作)が大活躍。花江とはるの嫁姑関係のギスギス具合が袋小路に突入する中で、直道が100点満点の立ち振舞を見せて場の空気を一変させています。

その直前に花江に対して優しさを見せてくれた梅子の発言なども含め、この日の優しさに溢れた内容をざっとまとめます。

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目次

弱音を吐きあった花江、涼子たち

猪爪家で行われた毒饅頭再現のドタバタの後、女性陣が互いの弱音を告白しあう展開になったこの日の放送。

華族の恵まれた育ちだからと努力を認めてもらえない涼子様(桜井ユキ)、日本語を少しでも間違うと笑われてしまうという辛さを抱えている崔香淑(ハ・ヨンス)など、それぞれが言えずにいた弱音を吐露し、共有をしていきました。

女子部の連帯の輪の中に入れず孤独を感じてしまっていた花江(森田望智)も、これまで誰にも言えずにいた弱音を皆の前で語っています。※そもそも花江は、寅子が自分のことを「親友」ではなく「兄の嫁」「義理の姉」だと学友たちに対し紹介したことがショックだったようですね。

花江が吐き出した弱音は以下のようなもの。義母のはる(石田ゆり子)の目の前で、花江は思いの丈をぶちまけています。

花江「私は、お義母様が褒めてくれないのが嫌。」

はる「えっ?!(寝耳に水の表情)」

花江「どんなにおうちのこと頑張っても、お料理も一度も褒めてくれない。いっつもお砂糖足してしまう。」

…ついに出てしまった、義母・はるに対する花江の不満。ただでさえギスギスしていた猪爪家の嫁姑関係ですが、この花江の発言により修復不可能になるのでは?と視聴者もハラハラしたことでしょう。

花江とはるを救った直道 100点満点の立ち振舞

このギリギリの空気感の中で助け舟を出したのが、いつもズレた発言で寅子を呆れさせている脳天気な長男・直道(上川周作)でした。

直道「ああ〜。お母さんの味付けは甘めだよな。(故郷)丸亀の味。分かる。俺には分かるよ。お母さん。大好きな息子を取られたみたいで寂しいんだろ。」

寅子「違うでしょ、それは(ツッコミ)」

直道「(花江を見つめながら)でもごめん。俺は花江ちゃんの味方。花江ちゃんが一番。

直道「だから、この家出ようかな。」

はる「え?」

直道「2人で顔色気にし合ってばっかじゃお互いのこと本当に嫌いになっちゃうでしょ?俺、それは嫌だな。」

はる「私もそれは嫌。2人の幸せが一番よ。」

花江「お義母様…。」

直道「けどあれだね。思っていることは口に出していかないとね。そのほうがいい!(いつもの脳天気な口調で)」

直道は、いつも甘めに味付けをする「おふくろの味」を分かる、好きだと肯定しつつも、自分は全面的に花江の味方であることを花江の前で宣言。

なおかつ、はるが花江に対し冷たく当たってしまうのを「大好きな息子を取られたみたいで寂しいんだろ。」と茶化しつつ、決して花江のことが嫌いでやっているわけではないと花江にメッセージを送付。

その上で、波風が立たない言い方で家を出て嫁姑の距離を置こうと提案し、花江を悪者にしない配慮も見せています。

普段はポンコツで空気が読めない直道ですが、ネット上ではこの直道の立ち振舞に対し以下のような称賛の声が上がっています。

「直道が全部持っていった」
「100点満点の回答」
「直道に一目惚れした花江ちゃんの目に狂いは無かった」
「基本ポンコツなのに、大事な所だけは間違わないのは父ちゃん(直言)に似たのかな」

核心を付きつつもどこか脳天気に話す直道の姿に気が抜けたのか、はると花江にも笑顔が戻り、猪爪家最大の危機は無事回避されたのでした。

梅子の優しさも際立つ よねにも優しさが伝染

この日の放送では、直言とともに梅子(平岩紙)の優しさ、配慮も光っていました。

前日の放送(第14回)では、生理の話題が出た際に席を外そうとするカフェ燈台のマスター(平山祐介)に対し「お気になさらず〜(意訳:逃げずにちゃんと聞いておけ)」と鋭い牽制を行っていた梅子。

この日の放送でも、梅子は「私は姑の小言が、存在が、もう本当に嫌。お嫁さんの気持ちよくわかるわ」と自らの弱音を吐きつつ、嫁姑問題に悩む花江に対する気遣いも見せています。梅子さん、フワフワとしているように見えてかなり鋭い洞察力を持っていますよね。

前日までの放送では、山田よね(土居志央梨)を中心とした「怒り」が物語推進の原動力となっていました。

この日の放送ではその「怒り」を肯定しつつも、毛布のような温かい優しさがその「怒り」をも包み込むという、寅子が目指すべき弁護士の理想像が示唆されています。

寅子、直道、梅子らの優しさに感化されたのでしょう。これまで怒りに満ちていた山田よねが、寅子に対して生理に効くという「三陰交」のツボを(ぶっきらぼうに)教えるという優しさの連鎖も発生。温かさに包まれた金曜日の放送となりました。

▼第4週では、梅子の夫・大庭徹男も登場。梅子の私生活にスポットライトが当たっていきます。

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