「虎に翼」寅子と優三に子供は生まれる?史実では長男・芳武が誕生

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NHK連続テレビ小説「虎に翼」第7週では、寅子と優三が急転直下の結婚。夫婦になった二人の初めての夜が描かれましたが、誠実な優三は寅子に一切触れずに秒速で爆睡をしています。

この記事では、いずれ出征するであろう優三と寅子との間に子供が生まれるのか、史実のモデルである和田芳夫・嘉子夫妻に子供が居たのかなどをまとめます。今後のネタバレを含みますのでご注意ください。

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目次

【虎に翼】長女の優未(ゆみ)が誕生 直後、優三に赤紙が…

1941年(昭和16年)11月。寅子(伊藤沙莉)は社会的地位を得るために優三(仲野太賀)と「政略結婚」をしますが、結婚後に優三が自分に対し好意を寄せていたことを知ってしまいます。寅子が罪悪感を抱えてしまったためか、優三との新婚生活はぎこちないものになっていきます。

そんなある日。仕事で落ち込んでいた寅子を見た優三が優しい言葉をかけると、寅子は優三の真心を知り、優三に恋に落ちていきます。

ほどなくして寅子に妊娠が発覚。寅子は身体の辛さもあり仕事中に倒れてしまうと、穂高教授の助言もあり雲野弁護士事務所を退職することになります。

1943年(昭和18年)12月。寅子は娘を無事出産すると、優三の名前から一文字をとって「優未(ゆみ)」と名付けます。一家にはつかの間の幸せな時間が訪れますが、その直後に優三のもとに赤紙が届き…。

【史実モデル】和田芳夫との間に長男・芳武を出産 唯一の実子

朝ドラ「虎に翼」モデル・三淵嘉子の家系図(武藤家、三淵家)
朝ドラ「虎に翼」モデル・三淵嘉子の家系図(武藤家、三淵家)

1941年(昭和16年)11月、寅子のモデルである三淵嘉子(旧姓武藤、和田)は、生家である武藤家の元書生だった和田芳夫と結婚をしています。長年同じ屋根の下で暮らしていた二人は気心の知れた仲の良い夫婦だったとも伝わります。

二人は結婚後に池袋のアパートを借りて新婚生活を開始すると、結婚から一年余りの1943年(昭和18年)1月1日に長男の芳武が誕生しています。
※「芳武」という名前は「芳夫」と「武藤」から一文字ずつを取ったようです。一説によれば、夫の芳夫がお世話になった武藤家の家風が大好きだったこと、感謝の気持があったことなどが命名の理由だとか。

しかし、幸せな結婚生活は長くは続きませんでした。1945年(昭和20年)、芳夫に二度目(※)の召集令状が届くと、芳夫は中国・上海へと出征してしまいます(※一度目の出征は持病の肋膜炎のため召集を解除されている)。

終戦間際になると嘉子は幼い芳武を連れて、義妹の嘉根とその娘とともに福島県坂下町(現在の会津坂下町)に疎開。嘉子は夫の無事を祈りながら慣れない畑仕事に精を出しますが、二度と芳夫と会うことは叶いませんでした。

芳夫は出征先の上海で持病の肋膜炎が再発。上海の病院に入院した後、終戦後に病院船で帰国したものの、その船中で急速に症状が悪化してそのまま長崎の陸軍病院に入院。武藤家に芳夫危篤の報が届いた頃にはすでに芳夫は息を引き取っていたそうです。

終戦前後に弟(戦死)、夫(戦病死)、両親(戦後に病死)を次々に亡くした嘉子は、幼い芳武を抱えながらシングルマザー、一家の大黒柱として奮闘。息子だけでなく3人の弟たちまでも養う「とと姉ちゃん」ぶりを見せています。

▼戦中戦後に次々に大切な人を亡くしてしまう寅子。戦後には史実同様にシングルマザーとしての孤軍奮闘ぶりが描かれそうです。

【史実モデル】再婚相手・三淵乾太郎と4人の連れ子

著:伊多波碧
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嘉子の実子は和田芳夫との間の長男・芳武だけでしたが、41歳(1956年)の時に再婚をした裁判官の三淵乾太郎(初代最高裁長官三淵忠彦の長男。最高裁調査官、浦和地裁所長などを務めた)は病気で死別した前妻との間に一男三女がおり、芳武はこの4人の子どもたちの母(継母)にもなっています。

史実をベースに描かれる伝記風小説「裁判官 三淵嘉子の生涯」では、再婚をして三淵家で暮らし始めた嘉子と、三淵家の4人の子どもたち、それに実子の芳武とのおかしな共同生活の様子が描かれています。

何に対しても強い意見を持ちマイルールを曲げない嘉子でしたから、三淵家の子どもたちとの衝突も多かったようです。特に、すでに結婚をして家を出ていた長女の那珂とはたびたびバトルを繰り広げていたらしく、「裁判官 三淵嘉子の生涯」ではその様子が面白おかしく描かれています。

「虎に翼」でも三淵乾太郎に相当するのではないかと思われる人物の登場が予告されており、寅子の再婚後の賑やかな生活が描かれるかも知れません。

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