NHK連続テレビ小説「虎に翼」にお笑いコンビ・シソンヌのじろうと長谷川忍がコンビで出演します。
コント芸人でありながら、その演技力が高く評価され俳優としても活躍している二人。これまでのドラマ出演歴、コンビでの共演歴などをまとめます。
東田夫婦の弁護を担当するシソンヌ 理論派vs感情派?
シソンヌ(じろう・長谷川忍)が「虎に翼」に登場するのは、第2週の中盤である第8回放送(4月10日・水)から。
山田よね(土居志央梨)の後を追って初めて東京地方裁判所に足を踏み入れた寅子(伊藤沙莉)は、そこで離婚裁判中の東田(遠藤雄弥)とその妻・峰子(安川まり)による物品返還請求の民事裁判を傍聴することになります。
夫の控訴によりまだ離婚が成立していない状態の東田夫妻。日常的に暴力を受け続けてきた妻・峰子は、せめて母の形見である大切な着物だけでも返してほしいと夫を相手に裁判を起こしています。当時の民法では妻の財産は夫が管理するものであり、峰子は圧倒的に不利な状況で裁判に臨んでいます。
この裁判において、夫の東田側(被告側)の弁護を長谷川忍が、妻の峰子側(原告側)の弁護をじろうが担当します。
長谷川忍が演じる夫側の弁護士は、冷静沈着な理論派。当時の民法では夫側が圧倒的に有利な仕組みが出来上がっていましたので、この理論派弁護士は法を味方に付けて理詰めで原告側を追い詰めていくことでしょう。
一方のじろうが演じる妻側の弁護士は、情に訴えかける感情型のタイプのようです。法律的には不利な立場にある妻を、少々暑苦しく泥臭いやり方で弁護していきそうです。
変幻自在のキャラクターを演じ分けるボケ型のじろうと、冷静ながら思わず笑ってしまう切れ味あるツッコミを繰り出す長谷川忍。息のあったコンビによる丁々発止の法廷劇が期待されます。また、二人の法服姿もなかなか似合っているので注目です。
俳優としても活躍 シソンヌ
「シソンヌ」は、東京吉本に所属するお笑いコンビ。ボケのじろうは青森県弘前市出身の45歳、ツッコミの長谷川忍は静岡県浜松市出身の45歳。
作り込まれたキャラクターと持ち前の演技力により展開されるシチュエーションコントが得意で、2014年には「キングオブコント2014」で優勝するなどその実力は業界で高く評価されています。
持ち前の演技力とキャラクターの憑依具合などから俳優としての活躍も見せており、単独あるいはコンビで数々のドラマに出演をしています。
「シソンヌ」コンビでのドラマ出演歴
コンビで出演したものとしては、ドラマ「るみちゃんの事象」(じろう=天才プロポーザー紅役、長谷川=アルバイトの面接官役)、「カンナさーん!」(じろう=片桐裕太役、長谷川=婚活パーティの司会役)、「今日から俺は!!」(じろう=坂本先生役、長谷川=反町先生役)、「親バカ青春白書」(じろう=霊媒師役、長谷川=医師役)などが挙げられます。
コメディータッチのシーン(ドラマの息抜きパート)での起用が多く、彼らが得意とするコントの延長線上のようなノリでの出演が目立ちます。
また、以下のようにじろう、長谷川それぞれ単独でのドラマ出演も多数あります。
じろう 単独でのドラマ出演歴
「シソンヌじろうの自分探し」サイン会、中三弘前店で始まってます~! pic.twitter.com/GKYKa98uz9
— 東奥日報_文化 (@toonippo_bunka) February 11, 2024
じろうは、ドラマ「表参道高校合唱部!」(マネージャー・広田役)、「俺のスカート、どこ行った?」(広田誠役)、「いだてん〜東京オリムピック噺〜」(スポーツ記者・尾高役)、「持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜」(瀬川幸也役)、「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」(新庄隆信役)、「NHK正月時代劇 いちげき」(相楽総三役)、「時をかけるな、恋人たち」(八丁堀惣介役)や、映画「OUT」(石戸役)などに出演。
2015年の朝ドラ「まれ」では広告代理店の男・仙道役を演じ、長谷川に先んじて朝ドラデビューを果たしています。
また、2023年のフジテレビドラマ(関東ローカル・4夜連続)「心霊内科医 稲生知性」では主演に大抜擢。湯のみ茶碗で一升瓶をあおる呑兵衛の「心霊内科医」役を演じています。
長谷川忍 単独でのドラマ出演歴
【#正直不動産2】🏠🏠
— NHKドラマ (@nhk_dramas) February 20, 2024
第7️⃣話ご覧いただきありがとうございました✨
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第8️⃣話『無限ループ地獄』💥
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一方の長谷川忍は、ドラマ「ブラックペアン」(帝華大医局員・武田秀文役)、「凪のお暇」(我聞慎一役)、「和田家の男たち」(安西役)での演技が好評になると、2022年からスタートしたNHKドラマ10「正直不動産」シリーズではチンピラ風情の営業部長・大河真澄役に抜擢されています。
長谷川忍が演じている大河部長は、やたら大声でパワハラ風に部下に接するものの、実はビビリでいい人という設定。いかにも町の不動産屋にいそうな社員役をコミカルに演じ、「正直不動産」のヒットに大きな貢献を見せています。
相方のじろうを相手に培ったツッコミ力(ボケツッコミ力)はドラマでも健在。俳優としてはじろうの方が人気が先行していたイメージがありますが、「正直不動産」の成功により、俳優・長谷川忍の才能にも大きな注目が集まっています。