NHK連続テレビ小説「ひよっこ」に登場する、赤坂・あかね坂商店街にあるの洋食屋「すずふり亭」についてまとめます。
父・谷田部実(沢村一樹)がお世話になったこの店は、上京するみね子(有村架純)にとっても重要な存在となっていきます。
赤坂の洋食屋「すずふり亭」モデルは?
「すずふり亭」は東京・赤坂の「あかね坂商店街」にある、本格的な洋食を気軽に食べられる町の洋食屋さん。店主・牧野鈴子(宮本信子)の父が戦前に開き、空襲で一度は失われたものの、戦後、鈴子の奮闘により再建された店です。町の人に愛される繁昌店で、現在は鈴子と息子・省吾が店を切り盛りしています。
※「ひよっこ」はモデル人物のいないオリジナルストーリーであり、「すずふり亭」も実在しないフィクションの洋食屋と推測されます。もしモチーフとなった店が存在することがわかりましたら、追記します。
余談になりますが、赤坂といえば「名物・ビフテキ丼」「オムライス」で有名な高級洋食店「津つ井」(創業は昭和25年)が知られます。
▼かつては料亭やナイトクラブなどが林立し、花柳界が隆盛を極めた赤坂界隈。現在も大型商業・オフィスビルと雑然とした商店街が入り交じり、活気があります。劇中の「あかね坂商店街」(フィクション。スタジオセットでの撮影)は赤坂の中でも庶民が集まる商店街のようです。
実、初めての本格洋食屋で感激
東京に出稼ぎに出ていたヒロインの父・実は、稲刈りの時期に奥茨城村に帰省する際、赤坂の町で「すずふり亭」のショーウィンドウに惹かれ、鈴子に導かれるままに店内へと足を踏み入れます。
実は、初めて食べる本格的な洋食の味に感動。さらに建築現場での仕事を鈴子に労われ、料理長の牧野省吾(佐々木蔵之介)からは家族へのお土産にと「ポークカツサンド」を手渡されるなど、すずふり亭の人々の優しさにも大いに感激します。
帰省後、「ポークカツサンド」を美味しそうに食べる家族を見た実は、「いい店だったんだあ 優しい人たちで」「いつか、皆で行げたらいいな」と言って、店でもらった「宝物」のマッチ箱を家族に手渡します。
みね子の大切な場所に
こうしてひょんなことから谷田部家と縁が出来たすずふり亭ですが、後に父を探して上京、就職することになるみね子にとっても大切な場所になっていきます。
みね子は、上京して最初に就職したトランジスタ工場「向島電機」が倒産するなど、見知らぬ町で苦労を重ねていきます。そんなみね子を迎え入れ、優しく支えていくのが、店主の鈴子や省吾などすずふり亭の人々なのです。
▼お世辞にも高給とは言えない向島電機で働くみね子。毎月の給料をやり繰りし、すずふり亭のメニューを少しずつ制覇していくことになります。みね子の憧れはハンバーグ。
・【ひよっこ】すずふり亭メニュー値段・物価まとめ ついにハンバーグまで辿り着いたみね子
すずふり亭での主な登場人物は、以下の人々です。当初は「お客さん」だったみね子ですが、後にすずふり亭の人たちと深い交流を重ねていくことになります。
店主・牧野鈴子(宮本信子)
料理長・牧野省吾(佐々木蔵之介)
コック・井川元治(やついいちろう)
ホール係・朝倉高子(佐藤仁美)
見習いコック・前田秀俊(磯村勇斗)