NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に登場するやんばる地域の役員・前田善一(まえだ・ぜんいち)についてまとめます。古くから比嘉家と家族同然の付き合いを見せている善一ですが、物語中盤ではある人物との恋物語も展開されそう…?
善一を演じているのは、悪役を中心に数々の名作に出演をしてきた俳優で声優の山路和弘(やまじ・かずひろ)です。
善人ぶりがにじみ出る 比嘉家の友人・前田善一
前田善一は、ヒロイン・暢子(黒島結菜)が生まれ育つ山原村で、地域の役員を担当する中年男性です。善一は村でただ一軒の「共同売店」を取り仕切る立場にもあり、地域の重要人物という位置づけですね。
比嘉家の夫婦と古くからの友人関係にあるという善一。前田家と比嘉家が家族ぐるみの付き合いをしていることもあり、善一の娘・早苗(高田夏帆)は同い年の暢子と親友の関係にあります。
ドラマの進展とともに、比嘉家には激動の日々が襲いかかってきます。そんな時、善一は「やんばるのお父さん」としていつも懐深く比嘉家を見守っていてくれます。「善一」という名前の通り、とにかく優しくておおらかな善人であるようです。
善一はその後、妻のキヨ(ひがし由貴)を早くに亡くし、男手ひとつで娘の早苗を育てていくことになります。共同売店で働き始めた優子と善一は長年に渡り良き友人関係を保ちますが、いつしかおばあたちがキャッキャと噂話をするほどの「良い関係」になっている様子。
善一と優子の再婚が実現するのか(=暢子と早苗が姉妹になる)、今後の展開が期待されます。
美声の名優・山路和弘 声優としても活躍
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前田善一を演じているのは、三重県伊賀市出身の67歳の俳優・山路和弘(やまじ・かずひろ)です。
1970年代後半から劇団青年座に所属し、舞台俳優としてのキャリアをスタートさせた山路和弘。80年代にはピンク映画を中心とした活動を見せるなど、幅広い経験を持ったベテラン俳優です。
2011年には、ミュージカル「宝塚BOYS」、「アンナ・カレーニナ」への出演で高い歌唱力と演技力を披露し、第36回菊田一夫演劇賞・演劇賞を受賞。
2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」では大物武将を相手に暗躍する毛利家の外交僧・安国寺恵瓊役を怪演。その後も大河ドラマ「いだてん」(2019年・朝日新聞社社長 村山龍平役)、「麒麟がくる」(2020年・戦国武将 三好長慶役)などに出演し、名脇役としての存在感を強烈に放ち続けています。
※NHK朝ドラは1985年の「澪つくし」に花村少尉役で出演経験があります。
また、持ち前の美声を生かして声優、吹き替えの仕事も多く、名アクション俳優であるジェイソン・ステイサムの吹き替えを長年担当。ほかにもヒュー・ジャックマンやラッセル・クロウ、ウィレム・デフォー、ショーン・ペン、アル・パチーノ、ケヴィン・ベーコン、ゲイリー・オールドマンなど錚々たるスター俳優たちの吹き替えも担当しています。
声優としてもアニメ「ONE PIECE 〜ハートオブゴールド〜」(ギルド・テゾーロ役)、「バケモノの子」(猪王山=いおうぜん=役)、「進撃の巨人」(切り裂きケニーことケニー・アッカーマン役)など多数の名作に関わっており、声に聞き覚えがある方も多いかと思います。
アフレコメイキング動画も公開です。
— レインボーシックス公式 (@Rainbow6JP) March 31, 2022
それぞれのキャラクターを演じてくださった、声優のみなさんのコメントも注目📣
『レインボーシックス シージ』Y7S1「Demon Veil」は、好評配信中です!#レインボーシックスシージ pic.twitter.com/R9553juvHv
「悪役俳優」が善人を演じる
山路和弘は数々の作品で「悪役」を演じ続けてきたことで知られ、本人も「悪役として出てきただけで観客の嫌がる匂いというか、空気を感じたときが自分たち役者としてはそれがたまらない蜜の味になり、悪役には観客がどこまで嫌がってくれるだろうかと追求する楽しさがある。」と語っています。
今回の前田善一役は得意の悪役とは正反対の性格の役柄となりますが、撮影現場では「悪い人に見えていないか」を周囲に確認しつつ(笑)、役作りに没頭しているようです。