NHK連続テレビ小説「ブギウギ」の序盤に、大阪朝ドラ5年連続出演となる子役・又野暁仁(またの・あきひと)くんが登場。ヒロインの弟・花田六郎役を演じます。
この記事では弟の六郎の人物像や、演じる子役・又野暁仁くんの経歴、朝ドラ出演歴などをまとめます。
マイペースな弟・六郎(六ちゃん)
ついつい六郎くんのぼうず頭をさわってしまう #梅吉さん(柳葉敏郎)😊
— 朝ドラ「ブギウギ」10月2日スタート (@asadora_bk_nhk) September 22, 2023
少年時代の #六ちゃん を演じる又野暁仁くん。朝ドラをご覧のみなさんはおなじみですよね。大阪制作の朝ドラに連続出演!#舞いあがれ !の朝陽くんが記憶に新しいですね。
又野くんのかわいい笑顔がまた見られますよ!#ブギウギ pic.twitter.com/OToKZS5B9T
大阪の下町・福島で銭湯「はな湯」を営む花田家。
楽天家で道楽者の父・梅吉(柳葉敏郎)、義理人情に厚いしっかり者の母・ツヤ(水川あさみ)、天真爛漫で歌と踊りが大好きなヒロイン・鈴子(澤井梨丘→趣里)、そして鈴子の3歳年下の弟・六郎(又野暁仁→黒崎煌代)の4人家族です。
明るく誰とでも打ち解ける社交性を持つ姉・鈴子とは対象的に、弟の六郎はちょっとボーッとしたマイペースな性格の持ち主です。六郎は動物が好きなのか拾ってきた亀をペットにしており、いつも亀と一緒にいます。
鈴子は小学校を卒業すると地元の梅丸少女歌劇団(USK)に入団し、芸能の道をひた走っていきます。早くから自立した人生を歩んでいきそうですね。
一方の六郎は、弟気質があるのかちょっと甘えん坊で鈍臭いところがありそうです。あまり褒められることもなかった六郎ですが、徴兵検査で「第一級」となる甲種合格をもらうと大喜びをして…。
▼甲種合格に喜び、やがて出征することになる六郎。モデルである笠置シヅ子の弟・亀井八郎のたどった人生とは…。
▼大人になった六郎を演じるのは、これが俳優デビューとなる21歳の新鋭・黒崎 煌代(くろさき・こうだい)。レプロエンタテインメント30周年企画「主役オーディション」で5,000人の中から合格した逸材とのことで、こちらも楽しみです。
#スズちゃん と #六ちゃん きょうだいオフショット📷
— 朝ドラ「ブギウギ」10月2日スタート (@asadora_bk_nhk) September 19, 2023
趣里さんと黒崎煌代(こうだい)さん、本当の姉と弟のように仲良しなんだそうですよ。
実は、六郎を演じる黒崎さんは今作が俳優デビュー!応援よろしくお願いしますね!#ブギウギ pic.twitter.com/k7PfXaPBhK
大阪朝ドラ5作連続出演 子役の又野暁仁
少年時代の花田六郎役を演じるのは、「アイランド プロモーション」という大阪の芸能事務所に所属している10歳の子役・又野暁仁(またの・あきひと)くんです。※年齢は「ブギウギ」放送当時。
2018年に読売テレビ60周年ドラマ「天才を育てた女房」で主人公の息子・岡煕哉の幼少期役を演じたのを皮切りに、ドラマ「科捜研の女19」(テレビ朝日・2019年〜・香坂タケル役)、「六畳間のピアノマン」(NHK・2021年・カズト役)、映画「あの日のオルガン」(2019年・坂本まこと役)、Youtubeドラマ「水間鉄道」(2021年・木島公祐役)などに出演。
大阪を中心に芸能活動を展開している子役さんですね。
※映画「あの日のオルガン」では朝ドラ「スカーレット」(後述)で親子役を演じた戸田恵梨香と共演。おねしょ常習犯のまこちゃん役を演じています。
▼クラウドファンディング、鉄道系ユーチューバーらの応援を受け、大きな話題となったローカル鉄道ドラマ「水間鉄道」。主演は松平健で、又野暁仁は孫役。第5話、6話を中心に出演をしています。
朝ドラ「スカーレット」の武志役、「舞いあがれ!」の朝陽役
▼朝ドラファンであればこの顔を見たらピンと来ますよね。「舞いあがれ!」で不思議な少年・朝陽(あさひ)くん、更にさかのぼって「スカーレット」ではヒロインの長男・武志の幼少期を演じた子役です。
柳葉敏郎さんと又野暁仁くん、前室でリラ〜ックス。
— 朝ドラ「ブギウギ」10月2日スタート (@asadora_bk_nhk) September 19, 2023
スズちゃんの弟、#六ちゃん こと六郎くんを演じる又野くんはすぐに柳葉さんに甘えに行っちゃうそうですよ。お父ちゃん #梅吉さん を演じる柳葉さん、なんだかうれしそう…😊
すっかり仲良し親子です。#ブギウギ pic.twitter.com/lheaBCEnJl
又野暁仁くんといえば、大阪朝ドラに毎年のように出演を続けていることで知られます。
まずは「スカーレット」(2019年後期・NHK大阪)。
朝ドラ初出演となったこの作品では、ヒロイン・川原喜美子(戸田恵梨香)と八郎(松下洸平)の長男・武志の4歳時(第72回〜)を演じています。おねしょをしたり粘土遊びをしたりと自由奔放で無邪気な少年・武志役が、いかにも幼少期男子っぽい、自然で可愛らしいと評判になっています。
続く「おちょやん」(2020年後期・NHK大阪)では、ヒロインのカフェー女給時代の友人・洋子(阿部純子)の息子・若崎進太郎役(第26回)で出演しています。進太郎は母と離れ離れになって広島で暮らす少年という設定(父と暮らしているため母の洋子にまったく懐いていない)。ヒロインの千代たちが演じた舞台「正チャンの冒険」をすっかり気に入ってしまった進太郎は、帰りたくないと駄々をこねています。
さらに「カムカムエヴリバディ」(2021年後期・NHK大阪)では、公園の野球少年A・あき役で出演。こちらの役は大人数での出演でしたので見逃してしまいがちです。野球少年たちは、川沿いの公園にいたヒロイン・るい(深津絵里)と錠一郎(オダギリジョー)を見かけると「なあなあ、お兄ちゃんとお姉ちゃん、アベックなん?」「アーベック!アーベック!」と昭和感丸出しの冷やかしを見せています。
そして昨年の「舞いあがれ!」(2022年後期・NHK大阪)。これまでの朝ドラ出演の演技が評価されたのか、長崎・五島に留学してくる少年・森重朝陽という物語上重要な役柄に抜擢されています。天文学や数学などに強い興味を見せ、人とは明らかに違う感受性を持つ朝陽少年。都会の学校に馴染めなかったという朝陽と接する中で、ヒロインの舞(福原遥)や詩人の貴司(赤楚衛二)は大きな学びを得ています。朝陽くんは変わり者で気難しい子供という設定でしたが、又野暁仁くんは見事に演じきっています。
以上のように、「ブギウギ」を含めると大阪製作の朝ドラに5年連続で出演していることになります。ハキハキ・キラキラとした他の子役とは少し毛色が違い、少し気難しい少年役を演じられる貴重な子役であり、今回も亀を愛する六郎役を魅力的に演じてくれそうです。