NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に登場する雉真家お屋敷(外観)の撮影場所、ロケ地についてまとめます。
ヒロインの安子が住む下町的な商店街とは違い、豪邸が立ち並ぶ高台にあるという雉真家。安子と稔の「身分の違い」の象徴として、豪華な雉真家のお屋敷がたびたび登場していきます。
撮影は富田林市寺内町の旧杉山家住宅に岡山風の「なまこ壁」が設置され、行われています。
岡山の名士・雉真家 高台にあるお屋敷
雉真家(きじまけ)は、岡山有数の企業「雉真繊維」を営む地元の名士といえる家です。
第3回放送では、高校野球のラジオ中継に夢中になっている金太(甲本雅裕)に代わり、安子が注文品のおはぎを雉真家に配達。そのお屋敷が稔と勇の家だと知って驚く安子の様子が描かれています。
安子が生まれ育った下町的な雰囲気の「朝丘町商店街」とは違い、雉真家は岡山市街の北の高台、高級住宅街の一角にあるという設定とのこと。橘家と雉真家の家柄の違いはこうした居住環境にも顕著に現れており、惹かれ合っていく二人が「身分違い」であることを象徴しています。
「明日の朝、6時30分にラジオつけてみて」
すてきなお客様は、勇くんのお兄さんでした。
早速ラジオを聴いた安子ちゃんです…#上白石萌音 #松村北斗 #SixTONES #朝ドラ #カムカムエヴリバディ #カムカム pic.twitter.com/uN0AP9O6ik— 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」#カムカム (@asadora_bk_nhk) November 2, 2021
富田林市寺内町の旧杉山家住宅で撮影
雉真家のお屋敷の外観は、大阪府富田林市寺内町(じないまち)の旧杉山家住宅で撮影が行われたようです。
富田林の寺内町といえば、永禄3年(1560年)頃に開発された一向宗の宗教自治都市がルーツ。戦国時代の町割りを残しながら、江戸時代に建てられた町家も大切に守り継がれ、古き良き日本の都市風景がそのまま現代に伝えられています。寺内町一帯は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
寺内町の中でも特に立派な建築である旧杉山家住宅(国指定重要文化財)は、寺内町創立以来の旧家である杉山家が代々住んだ邸宅。
杉山家は富田林八人衆の一人として町の発展に寄与してきた名家であり、木綿問屋、後に酒造業で成功を収めた大商家です。明治の明星派歌人・石上露子(いそのかみ・つゆこ)の生家としても知られ、その歴史が建物に刻まれています。
▼旧杉山家住宅の門前。この場所で稔が英語での道案内を披露しています。ドラマでは杉山家住宅に格子状の「なまこ壁」が設置され、岡山テイストが演出されていましたね。
▼「たちばな」の二階部分にも見られる「なまこ壁」。壁面に平瓦を並べて貼り、瓦の継ぎ目に白い漆喰をこんもりと蒲鉾形に盛り付けて塗る、昔ながらの工法。
こんにちは☀️お昼の #カムカム です。
朝丘商店街の御菓子司「たちばな」をご紹介しますね。
看板の左右に見えている格子状の模様は「なまこ壁」。岡山の建物によく見られるものだそうです。#カムカム美術図鑑 #朝ドラ #カムカムエヴリバディ pic.twitter.com/6o5v2w7gPB— 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」#カムカム (@asadora_bk_nhk) November 2, 2021
▼旧杉山家住宅の内部はこんな感じ。立派です。富田林寺内町で唯一内部を見学出来る旧家とのこと。入館料は400円。