NHK連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」12月23日(木)放送分(第39回)に登場したヨーロッパ町の大阪の街並みの撮影場所、ロケ地についてまとめます。
「るい編(大阪編)」のスタートにふさわしい、華やかな映像となったこの日の放送。岡山・雉真家の呪縛から解き放たれた若きるいの、心の高揚感が表現されたシーンでした。
「二度と戻らない」 決意を胸にるいは大阪へ
第39回では、17歳に成長したヒロイン・るい(深津絵里)が「二度と戻らない」という決意を胸に岡山を飛び出し、大阪の街にやってくる様子が描かれています。※時代設定は昭和37年(1962年)。
るいが降り立ったのは、ヨーロッパ風の建物が並ぶ大阪の繁華街。岡山・雉真家では後継者となる勇と雪衣の息子・昇の育っており、るいの居場所はありませんでした。それだけに、すべてを捨ててやってきた大阪の街の風景に対し、るいは明るい未来を見出していたのかも知れません。
るいは「カムカムエブリバディ」のテーマ曲(証城寺の狸囃子のメロディ)に乗りながら、ウキウキ気分で踊るように大阪の街を散策。仕事の面接用の洋服や靴などをブティックで新調しますが、道頓堀のクリーニング店主・竹村平助(村田雄浩)の自転車とぶつかってしまい…。
撮影は「ポルトヨーロッパ」
一連のシーンの撮影は、ヨーロッパの伝統的な街並みを原寸大で再現したことで知られる人気のテーマパーク「ポルトヨーロッパ」(和歌山県和歌山市)で行われたようです。
和歌山市の海岸沿いの埋立地に、ホテルや温泉、食のテーマパーク「黒潮市場」などが立ち並ぶ「和歌山マリーナシティ」。その一角に「ポルトヨーロッパ」があります。
「ポルトヨーロッパ」では本格的なヨーロッパの街並みが再現され、メリーゴーランドやウォーターライドなどアトラクションも充実。美しく再現されたヨーロッパの街並みは外国気分を味わえると人気であり、ドラマのロケ地としてもたびたび使用されています。
▼子どもたちとるいが輪になって踊った「ポルトヨーロッパ」の噴水広場。奥に見えるピンクの建物で、るいと片桐が映画「椿三十郎」を鑑賞(第42回)。
▼るいが男性にかかげられて陽気に踊っていたのは、「ポルトヨーロッパ」のこの付近。
▼るいが平助の自転車とぶつかってしまったのは、この付近か。
朝ドラでもロケ地として登場
NHK連続テレビ小説(朝ドラ)でも、「あさが来た」や「まんぷく」などで「ポルトヨーロッパ」の街並みが登場しています。
「あさが来た」では、ヒロイン・あさ(波瑠)が五代友厚に招かれて訪ねる東京の街並み(新橋、築地などの街並み)として「ポルトヨーロッパ」が使われています。
また、「まんぷく」では第1回などで戦前の大阪の街並みとして「ポルトヨーロッパ」が登場。ヒロイン・福子(安藤サクラ)が親友たちと行く映画館(浪花劇場)や、ラーメン屋台「呑楽」でラーメンを食べるシーン、「足達洋裁店」に就職祝いの品を買いに行くシーンなどが撮影されています。