日曜劇場「下剋上球児」南雲の衝撃の秘密が判明 高校野球の監督に教員免許は必要?

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TBS系日曜劇場「下剋上球児」より。

越山高校野球部の監督に期限付きで就任した主人公の南雲脩司でしたが、第2話では山住部長に対し衝撃の過去をカミングアウトしています。

この記事では南雲が暴露した衝撃の秘密と、それに関連して高校野球の監督を務める条件などをまとめます。

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目次

南雲の球歴、経歴は?

まずはじめに、第1話で南雲脩司(鈴木亮平)自身が語っていた経歴・球歴をまとめておきます。

★越山高校野球部新監督・南雲脩司の経歴(自称)

▷名将・賀門監督(松平健)が率いる静岡一高野球部で高校球児として活躍。3年次には県大会で決勝に進むも大浜高校に大敗し、甲子園出場を逃す。南雲の背番号は「9」。

野球特待生として大学に進学するも、1年次にアキレス腱を切る大怪我をして野球を断念。特待生だったため大学も中退している。

▷大学中退後はスポーツトレーナーとして勤務。しかし教師になるという夢を捨てきれずに32歳で大学に再入学

▷大学卒業となる36歳で教員免許を取得し、2013年春に越山高校に赴任。地理歴史科担当の教師となる。

▷2016年春、定年が近づく横田監督兼部長に代わり、夏までの期間限定を条件に野球部の新監督に就任。

▷2018年夏、越山高校野球部を率いて奇跡の「下剋上」達成(予定)。

▼南雲の「カミングアウト」はあくまでドラマのオリジナルストーリー。史実では2018年に三重県立白山高校が奇跡の「下剋上」を見せています。

教員免許を持っていない…衝撃のカミングアウト

第1話から時折思い詰めた表情を見せ、恩師の賀門監督と再会した際には顔面蒼白で逃げ出さんばかりの動揺を見せていた南雲。賀門監督に対し理由も明かさずに「今年度いっぱいで教師を辞める」と語っていた南雲でしたが、第2話ではその衝撃の理由が明かされています。

第2話では賀門監督率いる星葉高校と練習試合を行い、南雲新監督は越山の部員たちの躍動に思いのほか手応えを感じていました。

「このチームは強くなる」という言葉を賀門監督からもらった南雲は、自身が隠し通している「秘密」が後に部員たちに大きな悲劇をもたらすことを察知すると、野球部部長の山住香南子(黒木華)を呼び出して衝撃のカミングアウトを行っています。

それによれば南雲は教員採用試験に合格した後、大学の卒業の直前に単位が足りないことが判明し、卒業証明書と教員免許を取得できなかったとのこと。

しかし当時の南雲は妻が妊娠により仕事を辞めており、すぐにでも家族を養える安定した仕事が欲しかったそうです。南雲は教員免許(または卒業証明書?)を偽造した上で越山高校の教員に採用されると、以来3年間、何食わぬ顔で教員として働いてきたというのです。

賀門監督は各大学に顔がききますから、いずれ自身の大学での在籍状況(未卒業)などがバレてしまうと恐れていたわけですね。

教員免許なしで野球部監督になれるの?

「教員免許を持っていない」…。南雲はすべてを山住部長に話した上で、今すぐに教員ならびに監督を辞するつもりなのでしょう。

ここで気になるのが、教員免許を持っていないと野球部の監督になれないの?というそもそもの疑問です。

そこで、公益財団法人日本高等学校野球連盟による令和4年度の大会参加者資格規程(地方大会を含む各大会)を以下に引用してみます。

令和4年度大会参加者資格規程・第4条

参加チームの責任教師その学校に在籍している校長、副校長、教頭、または教諭、常勤講師、 臨時的任用講師で、校長が適任者として委嘱したものに限る。

また、監督校長が適任者として委嘱したものに限る。ただし、監督には他の加盟校の教職員を委嘱することはできない。なお当該者が所属する学校が、 都道府県高等学校野球連盟に加盟していない場合はこの限りではない。 

これによれば、

「責任教師」はその学校に在籍している教職員でなければならない。責任教師とはいわゆる顧問、部長のことですね。ドラマでいえば部の責任者である山住部長(黒木華)、横田前部長兼監督(生瀬勝久)がこれに相当し、当然教員免許が必要になります。

②その一方で「監督」は「校長が適任者として委嘱したものに限る」「監督には他の加盟校の教職員を委嘱することはできない」とだけ書かれています。つまり、教員免許がなくても校長が適任であると判断して指名すれば、基本的には誰でも良い(ただし他校の教員はダメ)ということですね。

一般的に公立高校では予算の関係上、自校の教員が兼任で監督を行うことが多いようです。一方で潤沢な資金がある私立高校は外部から優秀な指導者を招聘し、専属契約をして監督を任せるという形がよく見られますね。

南雲が監督を続ける抜け道はある?

この理屈からいえば、教員免許を持たない南雲は越山高校の教員を辞した上でフリーの監督として越山で采配を振るうことは可能かと思います。

とはいえ、3年間に渡り教員免許なしに公立高校での勤務を続け、地方公務員として給与をもらっていたとことが事実であれば、これは刑事罰の対象となります。
教育職員免許法第22条=相当の教員免許状を所有しないにもかかわらず、教員になった者には30万円以下の罰金に処される。

常識的に考えて教員免許(または卒業証明書)を偽造した南雲が教育の一環である野球部の監督を続けることは難しいかと思います。

ただし、すでに3年後の2018年に南雲が監督として「越山高校・奇跡の下剋上」を起こすことが予告されていますので、今後何らかの逆転劇が待っているのでしょう。事実を知らされるであろう丹羽校長(小泉孝太郎)の動向も気になるところです。

南雲のカミングアウト自体が何かをかばうためのウソだった、という展開にでもなればいいのですが…。

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