「ひよっこ」タイトルの意味・意図とは フランスのことわざ「卵を割らなければ、オムレツは作れない」

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NHK連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルに込められた意味、意図などをまとめます。

このタイトルには、「オムレツ」に関するフランスのことわざから連想された思いが込められているとか。

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目次

「ひよっこ」の意味とは

まず始めに。日本語の「ひよっこ」の意味について。

「ひよっこ」は、【ひよこ(雛)】が転じたもの、少々俗っぽい言い方をしたものです。

『広辞苑』(岩波書店)によれば、ひよこ(ひよっこ)にはニワトリのヒナという本来の意味から転じて、「身体・才能・学問・技術などのまだ十分に発達していない者。一人前でない者。」という意味があります。

特にこの意味で使用する場合に、生物的な意味で使われる「ヒヨコ」と区別するために「ヒヨッコのくせに」などと言い回したりしますね。

さて。朝ドラ「ひよっこ」のタイトルは文字通り、こうした「未熟者」という意味が込められていると考えていいでしょう。それと同時にこのタイトルには、フランスの卵に関する「ことわざ」から連想された、ドラマの企画意図が込められているようです。

「卵を割らなければ、オムレツは作れない」

そのフランスのことわざとは、

「卵を割らなければ、オムレツは作れない」
(仏語:On ne fait pas d’omelette sans casser des oeufs)
(英語:You cannot make an omelet without breaking eggs.)

です。

意味としては、「何かを成し遂げるためには行動をしなければならない」「何か新しいことを始める時には勇気が必要」といったところ。

卵を割らずに美味しいオムレツを食べることなど出来ないという意味から、「新しいものを得るためには、今あるものを壊さないといけない」「何かを得るためには何かを犠牲にしなければならない」といった意味も含んでいます。 

故郷が好きなヒロイン 東京で「金の卵」に

有村架純が演じるヒロイン・谷田部みね子は、自然豊かな奥茨城の農村でのんびり育った女の子。みね子自身は村の暮らしに満足し、高校卒業後は家族が営む農業を手伝いたいと考えていましたが、東京に出稼ぎに行っていた父・実(沢村一樹)が行方不明になったことから、みね子の人生は大きく変わっていきます。みね子は父を探すため、家計を支えるために、東京に「集団就職(金の卵)」する決意をするのです。

奥茨城という自分を守ってくれる「卵の殻」の中で満足していたみね子でしたが、思わぬキッカケで自らの殻を割り、外の世界へと飛び出していきます。

「金の卵」「ひよっこ」として東京で就職したみね子は、苦労を重ねながら東京の町に居場所を見つけていき、卵を割ることでしか食べることが出来なかった「人生のオムレツ」を味わっていくことになりそうです。

洋食屋=オムレツ?

劇中、ヒロインは父が世話になった赤坂の洋食屋「すずふり亭」で働き始めます。このような舞台設定も、「卵を割らなければ、オムレツは作れない」というドラマのテーマと連動していくのではないかと予想します。

殻をぶち破り「ひよこ」になるのか、「オムレツ」になるのか…。いずれにしても、卵はただじっとしていても腐るだけ。みね子の行動が、大きな実りとなって結実していく展開となりそうです。

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