NHK大河ドラマ「麒麟がくる」劇中に登場する駒の丸薬「芳仁丸(ほうじんがん)」についてまとめます。「芳仁丸」は大評判となり、駒の人生を変えていくことになります。
※駒は史実には存在しない「麒麟がくる」オリジナルキャラクターであり、駒に関する劇中のエピソードは基本的にフィクションとなります。
謎の老人・芳仁(ほうじん)の丸薬
駒の人生を変えていくことになる丸薬「芳仁丸」は、放送休止直前となる第20話、第21話に登場した謎の老人・芳仁(ベンガル)が駒に教えた秘薬です。
師匠の東庵(堺正章)とともに今川が支配する駿河・駿府に滞在していた駒は、貧民窟のあばら家で暮らす病気の老人・芳仁のもとへと毎日出向き、お灸の治療を行っていました。
芳仁は、頭痛・腹痛・うちみなど何にでも効くとされる丸薬を作り、それを知り合いに売って暮らしているという謎多き老人。芳仁の薬の効果のほどは謎ですが、その効果を信じて戦の前に買っていく人があとを絶たず、しかも買った人は皆、戦から無事に戻ってきたという評判が立っています。
丸薬をお守りに 桶狭間から生還した元康
第20話では、桶狭間の戦いに臨む松平元康(風間俊介)に対し、駒が芳仁の丸薬を「お守り」としておすそ分けするシーンが描かれています。
駒「それで元康様がご無事で帰るのなら、私も(丸薬の効果を)信じてみます」
元康「必ず生きて戻ってまいる」
丸薬のお守りが効いたのか、元康は戦からの生還を果たします。さらに元康は三河岡崎に戻ることができた上、生き別れの母とも16年ぶりに再会するという幸運にも恵まれます。元康からの文(ふみ)でこれを知った駒は、芳仁の丸薬の効き目を確信するに至ったようです。
今川義元の死により駿府を去ることになった駒は、芳仁のあばら家に挨拶に向かうと、これまでのお灸のお礼として芳仁から丸薬の調合レシピを伝授されています。
そのレシピは、これまで誰にも教えたことがない秘伝のもの。安く手に入る薬草ばかりで作られる万能薬であり、いつかみんなを喜ばすために作ってみればいい、と芳仁は駒に伝えています。
駒の運命を変える「芳仁丸」
放送再開後の第22話以降、芳仁から教わった丸薬「芳仁丸」が駒の人生を変えていきます。
桶狭間の戦いから4年、京に戻っていた駒は芳仁の丸薬を無料で貧しい人々に与えます。※この行動に師匠の東庵が激怒。二人は大喧嘩をしてしまいます。
世のため人のためと思い薬を広めていた駒でしたが、丸薬が万病に効く薬だと大評判となり、駒自身が次第に有名人になっていくのです。
駒はこれがキッカケとなり将軍・足利義昭(滝藤賢一)や近衛前久(本郷奏多)らと知り合いになるほか、堺の豪商にして当代髄一の茶人のひとりである今井宗久(陣内孝則)が丸薬「芳仁丸」のスポンサーとなります。
織田信長の上洛を陰で主導する光秀(長谷川博己)は、京を牛耳る三好勢に武器を供給していた今井宗久と、駒を通じて知己を得ることになります。芳仁丸が戦国の世で思わぬ役割を演じていくことになるのです。
関連記事
・【麒麟がくる・第25話】丸薬を又売りした少年・平吉 「エール」出演子役・込江大牙が演じる
・【麒麟がくる】医者・望月東庵は実在しない?明智光秀と医術との接点に