「舞いあがれ!」空飛ぶクルマは「かささぎ」と命名 意味と由来、伏線は?

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NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」3月30日(木)放送の第125回では、アビキルが開発していた空飛ぶクルマがいよいよ実用化。舞の提案もあり、機体の愛称が「かささぎ」に決定しています。

この「かささぎ」は第24週でさくらとむっちゃんの会話の中にも登場していますので、その意味、愛称に込められた思いなどをまとめます。

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目次

舞がデザインした空飛ぶクルマ

新型コロナウイルスの流行という厳しい条件の中、有人フライトのテスト飛行が繰り返し行われてきたアビキルの空飛ぶクルマ(試作2号機・アビキュラ2号)。

開発の遅れに皆が焦る中、パリにいた貴司との電話(※)から着想を得た舞(福原遥)が機体デザインを描きあげると、空飛ぶクルマの開発はいよいよ実用化に向けて加速しています。

(※)コロナ禍でロックダウン状態のパリにいた貴司は、帰国したくても帰国できない状況下で、遠く東大阪にいる舞と電話をしています。「家までひとっ飛びで逢いに行けたらええのにな…」という貴司の発言を聞いた舞は、「ほんまに。ひとっ飛びで逢いに行けたら…」と返答すると、その瞬間に良いアイディアが浮かんだようです。「貴司くん、今、ええこと思いついたわ!」と言うと、すぐに空飛ぶクルマの機体デザインを描きあげています(第124回)。

舞が描き起こした新しいデザインは、固定翼・ティルトロータータイプ(ローター=回転翼を機体に対して傾ける=ティルトするタイプ)の機体。

誰でも乗れて、島から島へひとっ飛びで飛べるような、未来の空飛ぶクルマ…。そんな願いが形になったデザインでした。

機体の愛称は「かささぎ」に決定

会いたい時に会いたい人といつでも会える…コロナ禍の時代を経たからこそ生まれた舞デザインの機体(試作2号機・アビキュラ2号)は、「かささぎ」と命名されました。

舞の説明によれば、愛称「かささぎ」の命名由来は「織姫と彦星を引き合わせるために空に橋を架ける鳥の名前」とのこと。中国の七夕伝説に由来するものですね(後述)。

それから6年後の2026年。ついに「かささぎ」は厳しい基準をクリアし、国内で実用化。翌2027年1月には「かささぎ」が五島列島で本格運行されることが決定しています。

※貴司は「かささぎ」の実用化を喜び、自身の著書「トビウオの記」の中で、以下のような詩を詠んでいます。

深海の 星を知らない 魚(うお)のため カササギがこぼした 流れ星

さくらとむっちゃんが語った「カササギ」の七夕伝説 舞も同席

「カササギ」は、鳥綱スズメ目カラス科に分類される鳥類で、ユーラシア大陸などを中心に生息。日本でも各地で生息が確認されています。

群れを作らず、主にツガイまたは雛たちとの少数単位で暮らす「カササギ」。古く中国では「織姫と彦星の間をつなぐ掛け橋の役を担う」とされ、七夕伝説とともに語られる鳥として知られます。

日本でも古代に中国から七夕伝説が伝わり、奈良時代の歌人・大伴家持が「鵲の 渡せる橋に おく霜の しろきを見れば 夜ぞ更けにける」というカササギを歌った詩が残されています(「新古今和歌集」などに収録)。

「舞いあがれ!」3月16日放送の第115回では、この「カササギ」と七夕伝説がセリフの中に登場しています。川口春奈演じる五島の若手船員・野口若葉が初登場した回ですね。

病気の後遺症が長引き、五島から大阪に移住することになった祥子ばんば(高畑淳子)。島のみんなが集まった送別会でそれぞれが祥子への感謝の言葉を語る中、さくら(長濱ねる)とむっちゃん(前原瑞樹)が以下のような会話をしています。

さくら「しょっちゅう恋愛相談にのってもらって、私たちが結婚できたとは祥子さんのおかげよ。ね、むっちゃん」

むっちゃん「おうよ。祥子さんや、おれたちにとってのカササギたい。」

一太「なんで鳥?」

むっちゃん「カササギは織姫と彦星ば会わせてくれるとよ

さくら「よっ!博学!」

むっちゃん「いやん、さくら!こんくらい常識たぁい!」

この送別会には舞も出席しており、この時のさくら・むっちゃん夫婦の会話から着想を得た舞が、空飛ぶクルマの愛称として「かささぎ」を採用したものと思われます。

近くて遠かった五島と本土(長崎市)を結ぶことになる空飛ぶクルマ。織姫と彦星を引き合わせてくれる「カササギ」のように、「かささぎ」はさまざまな人と物をつなぐ架け橋になっていきそうです。

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