【なつぞら最終回】坂場12年後のアニメ映画作品 ジブリ「火垂るの墓」がモデル?

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NHK連続テレビ小説「なつぞら」最終週で、坂場が12年後に完成させるアニメ作品についてまとめます。

この作品は、状況的に考えてスタジオジブリ作品「火垂るの墓」(高畑勲監督作品)がモチーフになっていると考えられます。

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目次

兄妹の戦争を描くアニメ「夏空」

昭和50年(1975年)の夏。「大草原の少女ソラ」の製作、放送が一段落し、坂場となつと家族たちは、北海道・十勝を訪れています。坂場は美しい草原を眺めながら、なつにある夢を語ります。

それは、いつか奥原三兄妹(咲太郎、なつ、千遥)の数奇な戦争体験をアニメ映画化したいというもの。この坂場の描いた夢は、12年後(昭和62年頃)に長編アニメ映画となって実現します。この作品の製作にはなつも加わっているとのこと。

東京大空襲で火事が迫る中、なつが信哉に手を引かれプールに飛び込んだという過去の光景が、兄と妹のシーンとなってこのアニメに再現されるようです。

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「火垂るの墓」がモデルか

▼アニメの概要

・「兄妹の戦争体験」がテーマ
・テレビではなく長編アニメ映画
・坂場の主導で製作される
・なつも参加
・昭和62年頃の作品

以上の諸条件から考えると、坂場が実現させる戦争アニメは、スタジオジブリの名作アニメ映画「火垂るの墓」(昭和63年=1988年公開)と類似しています。

「火垂るの墓」は、1985年(昭和60年)に設立されていたスタジオジブリの第3作目。坂場のモデルとされる高畑勲氏がスタジオジブリで初めて脚本・監督を務めた記念すべき作品です。※高畑勲通算6作目の長編アニメーション作品。

「火垂るの墓」には奥山玲子氏(なつモデル)が原画、保田道世氏(モモッチモデル)が色彩設計で参加しています。また、スタジオジブリにて並行して製作された宮崎駿氏監督作品「となりのトトロ」が同時上映されています。

戦争で亡くなった悲しい兄と妹の物語

アニメ「火垂るの墓」は、「焼跡闇市派」を自称した作家・野坂昭如氏の実体験をもとにした小説が原作になっています。

主人公は、空襲で家も母も失った神戸の兄妹・清太と節子。空襲時、防空壕にもぐりこみ何とか命は助かった清太と節子ですが、結局ふたりとも栄養失調の末に衰弱死をしてしまいます。

マコプロ→スタジオジブリ?

妹・節子が衰弱して亡くなってしまうこと、清太自身も結局栄養失調で亡くなってしまうことなど、「なつぞら」の奥原三兄妹の境遇と異なる点は多く見られます。しかし、辛い戦中戦後を体験した東映動画(東洋動画)出身の気鋭のアニメーターたちが結集し、戦争体験を一つの作品に昇華するという流れは「火垂るの墓」と「なつぞら」劇中アニメに共通すると言えそうです。

9月25日放送回では神地(宮崎駿氏がモデル)が「スタジオジブリ設立」の未来を予感させるような発言をしており(モモッチへのプロポーズ・「我らの砦」設立宣言)、これが12年後の戦争アニメ(@スタジオジブリ的な会社?)へと、伏線として繋がっていくのかも知れません。

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