【虎に翼】寅子と福来スズ子の意外な共通点 同い年、香川にルーツ、愛する人の死…【ブギウギと似ている?】

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NHK連続テレビ小説「虎に翼」のヒロイン・猪爪寅子と「ブギウギ」のヒロイン・福来スズ子は同時代を生きる人物であり、モデル人物である三淵嘉子(=寅子)と笠置シヅ子(=スズ子)には不思議なほどに共通点があります。

この記事では、モデル人物の人生を参考に猪爪寅子と福来スズ子の共通点をまとめてみます。寅子の人生が史実通りに進んだ場合、一部ネタバレとなってしまう内容を含みますのでご注意下さい。

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目次

共通点① 1914年生まれ 同時代を生きた二人

両作品のモデル人物である三淵嘉子笠置シヅ子ともに1914年(大正3年)の生まれで学年も同じ。寅子(伊藤沙莉)とスズ子(趣里)も同い年であると考えられます。

寅子とスズ子は女性が自ら稼ぐことが難しい時代に生まれ、一方は女性初の弁護士に、一方は芸能での立志を目指し国民的歌手へと、茨の道を歩んでいきます。

戦前の幸福な少女時代、苦しい戦争の時代、そして飛躍の戦後と、共通する時代背景の中でヒロインの人生が展開されていきます。

「ブギウギ」第1週は1926年(大正15年)、スズ子11歳の時代からスタート。「虎に翼」第1週は1931年(昭和6年)、寅子17歳の時代からスタートしています。

共通点② 香川の名家にルーツ

三淵嘉子の両親は香川・丸亀の生まれ。母の信子は香川の資産家・武藤家で育っています。嘉子自身は銀行務めだった父の赴任地のシンガポールで生まれ、帰国後は一時香川で過ごし、後に東京で育っています。

一方の笠置シヅ子は、香川県大川郡相生村(現在の香川県東かがわ市)の豪農・三谷家に生まれたものの望まれぬ出生だったため、たまたま出産のために近所に里帰りをしていた亀井うめの養子となり、そのまま大阪に移住しています。

ともに香川の名家をルーツに持ち、自身は都会で育ったという生い立ちですね。

「虎に翼」の寅子も母が香川の旅館の娘という設定であり(恐らく父も香川出身)、「ブギウギ」のスズ子の生い立ちもおおむね史実通り。ともに香川にルーツを持つヒロインとなっています。

共通点③ 歌と踊りと少女歌劇が大好き 戦後は有楽町でニアミス?

寅子もスズ子も幼少期から歌と踊りが大好きという設定です。

スズ子は12歳で梅丸少女歌劇団(USK)に拾われて入団をしています。一方の寅子は17歳で梅丸少女歌劇団に入団するために大阪に向かおうと家出を試みますが、母にバレて頓挫。

同い年のスズ子は17歳当時にはまだ梅丸少女歌劇団に所属していましたから、もし寅子が梅丸少女歌劇団に入団できていればスズ子と寅子は同僚になったわけです。

寅子のモデル・三淵嘉子は歌と踊りが大の得意であり(学生時代には合唱団に所属し。美声が評判に)、宝塚少女歌劇の大ファンだったそう。三淵嘉子は戦後に東京・有楽町近くの司法省で働いており、戦後に同じく有楽町を活動拠点とした大阪松竹少女歌劇団(OSSK)出身の笠置シヅ子のことを身近に感じていたのではないでしょうか。

「虎に翼」でも、寅子は戦後に有楽町近くの司法省に在籍する見込みです。戦後に「ブギの女王」として活躍する福来スズ子と有楽町でニアミス、なんてことがあるかも?

また、「虎に翼」第12週では寅子が上野で戦災孤児に出会ったことをキッカケに、旧友と再会するという展開が見られます。「ブギウギ」でもスズ子が戦災孤児に出会ったことをキッカケに、幼なじみのタイ子と再会していましたね。

共通点④ 兄弟が戦死?

笠置シヅ子は(血が繋がっていない)弟の八郎を戦争で亡くしています。一方の三淵嘉子は、実弟の一郎を戦争で亡くしています。

「ブギウギ」でスズ子が弟の六郎を戦争で亡くしたのは記憶に新しいかと思います。「虎に翼」でも史実通りに描かれるのであれば、兄の直道(上川周作)または弟の直明(三山凌輝)が戦争で亡くなる可能性があります。

共通点⑤ 終戦直後にパートナーと死別→シングルマザーに?

笠置シヅ子は恋人の吉本穎右との間に娘を授かりましたが、出産直前に穎右は病死(1947年5月)。シヅ子はその後に再起し、シングルマザーとして歌手活動を行っています。

三淵嘉子も最初の結婚相手である和田芳夫との間に長男を授かりましたが、芳夫は出征中に持病を悪化させ、若くして亡くなっています(1946年5月)。三淵嘉子はその10年後に再婚をしていますが、それまではシングルマザーとして働きながら息子を育てています。

ともに終戦後すぐに最愛の人を亡くしており、死に目に会えていません(吉本穎右は実家の兵庫・西宮で療養中に死去。和田芳夫は出征先の中国から長崎の病院に転院しそこで死去。ともに東京で悲報を知る)。

「ブギウギ」のスズ子はおおむね史実通り、娘の出産と同時期に恋人の村山愛助(水上恒司)を亡くしています。「虎に翼」も史実通りであれば、寅子と幼子を残したまま夫が亡くなる展開が予想されますが、果たして…。

子育てと家事と仕事を並行して行うことの大変さ、意地を張らずに誰かを頼るべきなのか、といった悩みなども両作共通で描かれていきそうです。

共通点⑥ 岡部たかしが見守ってくれる

「ブギウギ」「虎に翼」ともに俳優の岡部たかしが出演し、ヒロインを見守っていきます。

「ブギウギ」では、大阪・福島「はな湯」の謎の常連客・アホのおっちゃん役で出演していた岡部たかし。素性は良くわからないけどヒロイン一家とは大の仲良しで、スズ子のことも幼少期から可愛がっていました。

「虎に翼」では、岡部たかしは寅子の父・猪爪直言役で出演中。娘にはめっぽう甘くなんでも褒めちぎってしまう直言の存在が、自己肯定感の塊のような寅子を育て上げています。

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