「虎に翼」少年審判所所長の壇 朝ドラ常連俳優・ドンペイ(土平ドンペイ)が演じる

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NHK連続テレビ小説「虎に翼」第11週に朝ドラ常連俳優のドンペイ(旧芸名・土平ドンペイ)が出演します。

この記事では、ドンペイが演じる東京少年審判所所長・壇の人物設定、ドンペイがこれまで出演した朝ドラ作品などをまとめます。

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少年審判所の所長・壇 家庭裁判所設立に猛反対

司法省の民法調査室から家庭裁判所設立準備室へと異動した寅子(伊藤沙莉)は、GHQからのお達しにより新たに誕生することになる家庭裁判所(ファミリーコート)の設立準備に携わっていきます。

家庭裁判所は、すでに存在していた少年審判所家事審判所を対等合併させた上で生まれる、これまでの日本になかった裁判所です。

まったくの別組織、別管轄である少年審判所と家事審判所を半ば強引に合併することになるため反対の声も多く、特に東京少年審判所所長の壇(ドンペイ)と、東京家事審判所所長の浦野(野添義弘)は合併に猛反対していきます。

互いに反目し合う壇と浦野を説得しきれない寅子は、家庭裁判所の設立期限である2ヶ月後を見据え、焦りを抱えていくことになりそうです。

自分たちの組織の独立性、重要性をそれぞれ頑固に主張し続ける壇と浦野ですが、戦争孤児らによる少年犯罪の急増、家庭問題の深刻化といった昨今の社会問題には強い関心を持っているようです。壇と浦野は、とある若者団体の言葉を聞くと心を大きく動かされて…。

大阪朝ドラ常連俳優・ドンペイ 異名「Vシネマで最も多く死んだ男」

少年審判所の所長・壇役を演じているのは、大阪府出身の57歳の俳優・ドンペイです。朝ドラファンの方であれば、旧芸名である「土平ドンペイ」の名前の方に馴染みがあるかと思います(2024年に土平ドンペイ→ドンペイに改名)。

比叡山高等学校時代は野球部(野球部の特待生だったが故障で退部)、次いでスキー部、カヌー競技(3年次に始めたばかりのカヌーで国体出場)などのスポーツ活動に没頭し、高校卒業後は不動産会社に入社してカヌーで国体に4回出場。

バリバリの体育会の青年として活躍を見せていたドンペイですが、実は高校時代に東映京都撮影所のオーディションを受けて合格し俳優養成所に2年間通ったという過去を持っており、この俳優への情熱が20代後半で再燃することになります。

社会人をやりながら週末だけの大部屋俳優として活動した後、29歳の頃に本格的に役者になることを決意したドンペイ。

上京後に三池崇史監督に見出されてVシネマ俳優として多数の作品に出演し、「平成のVシネマで最も多く死んだ男」の異名を得ると、映画「岸和田少年愚連隊」「地獄甲子園」「ぼくんち」「嫌われ松子の一生」「パッチギ! LOVE&PEACE」「GANTZ」「探偵はBARにいる」や、NHK大河ドラマ「功名が辻」「龍馬伝」「軍師官兵衛」に出演するなど、名脇役としての地位を固めています。

朝ドラ常連俳優「俺たちのドンペイ」 カムカム・轟監督役など

その強い個性はNHKもすっかりお気に入りのようで、朝ドラ(連続テレビ小説)にも複数回出演をしています。

2008年の「瞳」(NHK東京製作)に森本食堂の常連客・ゴン役で朝ドラ初出演を果たすと、2011年の「カーネーション」(NHK大阪製作)の復員兵役、2012年の「純と愛」(NHK大阪製作)の酔っぱらい客役、2014年の「花子とアン」(NHK東京製作)のおでん屋の店主役、2016年の「べっぴんさん」の闇市の親玉の子分・玉井役、2020年の「おちょやん」(NHK大阪製作)の借金取り役など、街にはびこるチンピラ役などを中心に次々と脇役で出演。

話題作となった2022年の「カムカムエヴリバディ」(NHK大阪製作)では、時代劇映画「棗黍之丞」シリーズやテレビ時代劇「破天荒将軍」シリーズの撮影を指揮するコワモテのクリエイター・轟強監督を好演しています。

ヒロインの恋人である大部屋俳優・五十嵐文四郎(本郷奏多)に対し「ほんまに死体にしたろうか!」と喝を入れるなど一見怖そうに見える轟監督ですが、実は俳優思いの人情派。その強烈な存在感により、ドラマ内の人気キャラクターの一人になっています。

いつの頃からか、朝ドラにドンペイが出演するたびにネット上で「俺たちのドンペイ」などといったワードが飛び交うなど、朝ドラの名物俳優となっているドンペイ。曲者キャラクターぞろいの「虎に翼」でも、爪痕を残してくれそうです。

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