「カムカムエヴリバディ」轟強監督 朝ドラ常連俳優・土平ドンペイが演じる

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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に登場する轟強(とどろき・つよし)監督についてまとめます。轟強監督は映画村で生み出される名作時代劇の数々に関わってきた名クリエイター。登場当初は怖い人かと思われましたが、次第に人間味あふれる人柄があぶり出されていきます。

轟強を演じているのは、朝ドラおなじみの俳優・土平ドンペイ(つちひら・どんぺい)です。「土平ドンペイ」の文字を朝ドラのオープニングクレジットで見つけると思わず嬉しくなってしまう…。そんな存在感のある役者さんです。

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「棗黍之丞シリーズ」「破天荒将軍Ⅲ」の演出を担当 轟強監督

轟強監督は、モモケンの「棗黍之丞」シリーズをはじめ数々の条映テレビ時代劇を演出してきた強面のクリエイターです。

2月14日(水)放送の第73回では、ひなた(川栄李奈)が参加した「ミス条映コンテスト」の審査員として轟強監督が登場。条映の八代将社長(谷口高史)らと並び、コンテスト参加者に眼光鋭い視線を送っています。

伴虚無蔵(松重豊)の手引きにより映画村でアルバイトをすることになったひなたは、轟監督率いる「轟組」が手掛ける人気時代劇「破天荒将軍Ⅲ」の撮影現場に立ち会うことになります。

現場の監督としてピリピリとした空気を漂わせている轟監督。文四郎を呼び止めて「ほんまに死体にしたろうか!」と威嚇するなど恐ろしい雰囲気を漂わせますが、実は若手俳優を見守る優しい心の持ち主のようです。

下っ端時代にお世話になった美咲すみれ(安達祐実)には頭が上がらないなど、轟監督は強面ながらも人間味あふれる人物。物語の進行とともに人情深く涙もろい轟監督の本性が露呈していき、この世界で愛される監督だということが判明していきます。

俳優・土平ドンペイ

轟強監督を演じているのは、大阪市北区出身の55歳の俳優・土平ドンペイです。

京都の比叡山高校に野球部の特待生として入学したものの、怪我により退部を余儀なくされたという土平ドンペイ。その後、たまたま京都駅で俳優募集の張り紙を見つけて東映京都撮影所のオーディションに応募すると合格。2年間の俳優養成所通いを経験しています。

高校ではスキー部に転部したほか、3年次には始めたばかりのカヌー競技で国体に出場。卒業後に社会人(不動産会社に就職)となった後もカヌーで4回連続で国体に出場するなど、アスリートとして非凡な能力を見せています。

京都の撮影所で大部屋俳優を経験

その後、演技への情熱が再燃すると東映京都撮影所、次いで松竹京都撮影所に所属。社会人として働きながら松竹撮影所の大部屋俳優として活動を見せています。

時代的には1980年代後半から90年代のことですから、まさに「カムカムエヴリバディ」で描かれる条映太秦映画村の大部屋俳優たちの世界を肌身で経験しているわけです。※ひなたが映画村のアルバイトとなったのは少し前の1983年頃。

29歳の時に役者一本でやっていく決意をかためた土平ドンペイ。上京してVシネマ俳優として多数の作品に出演し、「平成のVシネマで最も多く死んだ男」の異名を得ると、映画「岸和田少年愚連隊」「地獄甲子園」「ぼくんち」「嫌われ松子の一生」「パッチギ! LOVE&PEACE」「GANTZ」「探偵はBARにいる」などにも次々と出演しています。

朝ドラ常連俳優に

地上波ドラマへの出演も増えていき、NHK大河ドラマ「功名が辻」(2006年・助平役)、「龍馬伝」(2010年・福田熊輔役)、「軍師官兵衛」(上月景貞役)などに出演。

NHK朝ドラも2008年の「瞳」に森本食堂の常連客・ゴン役で出演したのを皮切りに、「カーネーション」(2011年)の復員兵役、「純と愛」(2012年)の酔っぱらい客役、「花子とアン」(2014年)のおでん屋の店主役、「べっぴんさん」(2016年)の闇市の親玉の子分・玉井役などで次々と出演。

2020年の朝ドラ「おちょやん」にも借金取り役として出演しており、持ち前の強面ぶりを生かしたチンピラ役、アウトロー役はお手の物。すっかり朝ドラ常連俳優となっている土平ドンペイが「カムカムエヴリバディ」に登場すると、ネット上の朝ドラファンからは、待ってましたとばかりに歓喜の声があがっています。

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