カムカムエヴリバディ「ミス条映コンテスト」 東映「ミス映画村」(1983年)がモデル?

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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第15週以降に登場する条映太秦映画村の「ミス条映コンテスト」についてまとめます。

このコンテストは、実在した東映のミスコン「ミス映画村」がモチーフになっている可能性があります。

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映画村で見つけた「ミス条映コンテスト」のポスター

昭和58年(1983年)の春。 ひなた(川栄李奈)は高校3年生になったものの「ずっと高校生のままで家族と暮らしたい」と願うなど、将来のビジョンが描けずにいました。

「それやったら家の仕事手伝ったらええんちゃう」という小夜子(新川優愛)の勧めもあり、ひなたは初めて回転焼を焼いてみますが、さっぱり上手く行きません。自分の不器用さに失望したひなたは、「これからどないして生きていこう」とるい(深津絵里)の前で泣き出すと、家を飛び出してしまいます。

フラフラと心の拠り所である条映太秦映画村にたどり着いたひなたは、ふと「ミス条映コンテスト」のポスターを発見。「見つけたかも!」と心が踊るような気持ちを覚えます。

優勝賞金50万円、黍之丞シリーズ出演の特典も!

ポスターによれば、ミス条映コンテストのテーマは「条映城のお姫様を探せ!」。優勝賞金は50万円で、さらに優勝者は人気テレビ時代劇「棗黍之丞シリーズ」に出演が出来るという魅力的な特典付きです。

さっそくひなたは両親に許可を得てコンテストに応募。書類審査を通過し、8月に行われる実技試験に挑むことになりますが…。

▼次週の予告映像には「ミス条映コンテスト」の様子がチラッと登場しています。

昭和58年初開催「ミス映画村」がモチーフか

この「ミス条映コンテスト」は劇中のフィクションのミスコンですが、条映のモデルと思われる東映が同じ昭和58年(1983年)に「第一回ミス映画村」を開催しており、これがモチーフになっている可能性があります。

「ミス映画村」は、東映太秦映画村が主催したミスコンテスト。少ないウェブ上の情報によれば、第1回の応募資格は年齢が18~22歳まで、身長155cm以上、応募総数5千5百人あまりだったとのこと。

第1回の「ミス映画村」には斉藤絵里、内山みどり、河野美地子が、「特別賞(ミス水戸黄門)」には片山由香が選ばれています。

20歳でミスに輝いた齊藤絵里はその後ドラマ「大奥」「必殺シリーズ」「暴れん坊将軍シリーズ」などに出演。つい最近も「クイズ!脳ベルSHOW」に出演してチャンピオンになるなど長年に渡り活躍していますね。また、特別賞の片山由香も「水戸黄門」の柴田由紀役で女優デビューし、「暴れん坊将軍II」「大岡越前シリーズ」「江戸を斬るVII」などのテレビ時代劇で活躍を見せています。

昭和62年(1987年)に開催された「第3回ミス映画村」では現在吉本新喜劇で活躍している喜劇女優・高橋靖子がグランプリを受賞。高橋靖子のインタビュー記事によれば、「受かれば2年は(東映の)契約社員として扱ってもらえた」とのこと。「大岡越前 第10部」でデビューした高橋靖子は、その後も「暴れん坊将軍シリーズ」「八百八町夢日記」「名奉行 遠山の金さんシリーズ」「銭形平次シリーズ」などに次々出演。「ミス映画村」により女優としての道を切り開いています。

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