NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」4月4日(火)放送の第109回で、紺野まひるが一人二役で再登場しています。
紺野まひるがこの回で演じたNHK職員・小川未来(おがわ・みき)と、第23回で演じた大阪の主婦・小川澄子(おがわ・すみこ)についてまとめます。
二人は祖母と孫の関係にあると思われます。
2022年のNHK職員・小川未来(紺野まひる)
第109回の冒頭は、前日に続いて「未来のシーン」からスタート。新型コロナウィルスのパンデミック下にある2022年、キャスティング・ディレクターとして忙しく飛び回る57歳のひなたの姿が描かれています。
ひなたは、NHK職員(プロデューサー?)の小川未来(紺野まひる)からメッセージを受け取って対面すると、2024年度から開始されるラジオ英会話講座の講師役をオファーされています。
小川未来は、ラジオ講座で培ったひなたの英語力に関心しきりです。なんでも小川未来の父は、少年時代に家族みんなでカムカム英語を聞いていたとのこと。なぜか「どこかの子連れのおかあさんと一緒に」家でカムカム英語を聞いていたそうで、おおらかな時代だったみたいですよと笑いながら話しています。
1946年の大阪の主婦・小川澄子(紺野まひる)
「あんたのためやない、この子のためや」
— 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」#カムカム (@asadora_bk_nhk) December 1, 2021
小川家のお母さん・澄子さんのやさしさ…
安子ちゃんの笑顔が少しずつ増えてきました。
うれしいですね。#上白石萌音 #紺野まひる #朝ドラ #カムカムエヴリバディ #カムカム pic.twitter.com/tMdbm1FKda
「どこかの子連れのおかあさんと一緒に」家族でカムカム英語を聞いたという、小川未来の父の幼少期の体験談。この「どこかの子連れのおかあさん」とは、若き日の安子のことで間違いないでしょう(12月1日・第23回放送)。
終戦直後の1946年(昭和21年)。岡山の雉真家を飛び出して大阪で暮らしていた安子は、娘のるいを背負いながら闇市で芋飴を売り歩き、何とか食いつないでいました。
安子は仕事の帰り道、路地裏の民家から聞こえてくるラジオ英会話放送(カムカム英語)に足を止め、「盗み聞き」をするのが日課となっていました。ついにこの家に住む主婦・小川澄子(紺野まひる)に「盗み聞き」が見つかってしまうと、安子は平謝りでお詫びの芋飴を手渡しています。
この芋飴を小川家の子供たち(敏夫、博子)が気に入ったこと、澄子の目の前で安子が過労と栄養失調で倒れてしまったことがキッカケとなり、安子とるいは小川家に招き入れられています。
安子とるいは澄子から温かい食事を与えてもらったほか、小川家の子供たちと一緒に「カムカム英語」を聞かせてもらい、さらには繕い物の仕事を斡旋してもらうなど、澄子から多大な恩を受けています。
澄子の孫が安子の孫にオファー
NHK職員の小川未来がひなたに語った「家族でカムカム英語を聞いていた父」とは、この時(1946年・大阪)の小川家の居間にいた少年・小川敏夫(神谷龍翔)のことかと思われます。
あの時安子を助けてくれた大阪の主婦・小川澄子(紺野まひる)の孫にあたる小川未来(紺野まひる)が、時を経て安子の孫であるひなたに仕事のオファーを出すという数奇な運命があったわけです。