TBS系日曜劇場「VIVANT」第2シーズン・第14話では、中国の秘密諜報機関と目される「シンシー(Xinxi)」の存在が明らかにされています。
警視庁公安部の野崎は中国公安部の実力者・樊林杏(ハン・リンシン)に連れられて西アジアの国・ゴルバド共和国のルモー地区(GORBAD, RUMO)にあるというシンシーの拠点を訪ねています。
一連のシーンはアゼルバイジャンのシェキという町と、岐阜県多治見市にあるセラミックパークMINOなどで撮影されていますので、ロケ地情報などをまとめておきます。
中国の影の諜報機関?シンシー
第14話では、警視庁公安部の野崎(阿部寛)が、日本の別班や警視庁公安部を裏切る形で別班員の拉致に手を貸し、中国公安部の実力者・樊林杏(宮下今日子)と裏でつながっていたことが判明しています。
樊林杏は、中国公安部の第6局長を務めていた人物。中国共産党の大物であった樊星宇(ハン・シンウー)を父に持ちます。
10年前に樊星宇が失脚したことで公安を離れたと思われていた樊林杏ですが、実は親の七光りを必要としない真の実力者であり、現在は中国の秘密諜報機関と目されるシンシー(Xinxi)の責任者の立場にあるようです。
このシンシーという組織は、表向きは多国籍の民間情報機関の姿をしていますが、その真の存在目的は日本でいう別班のようなもの。中国の秘密諜報組織だと考えられます。
シンシーの拠点は西アジア・ゴルバド共和国のルモー地区
日本から消息を経った野崎は樊林杏に連れられ、シンシーの活動拠点があるというアゼルバイジャンの隣国・ゴルバド共和国のルモー地区を訪れています。
ゴルバド共和国はドラマ内の架空の国。アゼルバイジャンの東隣、カスピ海に突き出すように存在する国です。西洋、東洋を結ぶ交通の要衝に位置し、古くはシルクロードの通り道、現在は中国が推し進める一帯一路構想の協力国となっています。インフラ整備においても中国から巨額の融資を得ており、両国は強い繋がりを持っています。
樊林杏によればゴルバド共和国のルモー地区は、シンシーにとって世界で最も安全な場所とのこと。シンシーの拠点はルモー・テクノマテリアルの煙突群の背後に隠れるように作られ、最高峰の機密性の中で諜報活動が行われています。
【追記】
第15話では、この拠点がシンシーの本部ではなくただの情報センターであることが樊林杏により語られています。
第16話では、野崎から送られてきたヒントにより、ゴルバド共和国オルコ村にある廃城「シャキ城(SHAKI CASTLE)」がシンシーの隠された本当の拠点であることがわかっています(後述)。
▼ゴルバド共和国は劇中の架空の国であり実在しません。第14話で登場した地図によれば、ゴルバド共和国はアゼルバイジャンの首都・バクーがある半島のすぐ南側一帯、実際にはカスピ海の海域である一帯が国土となっていました。
シンシー拠点ロケ地①ゴルバド共和国ルモー地区の町並み → アゼルバイジャン・シャキ(シェキ)で撮影
以下、シンシーの拠点があるゴルバド共和国ルモー地区のシーンのロケ地をまとめます。
ゴルバド共和国ルモー地区の上空からのイメージカット(玉ねぎの形をしたモスクなどが見えた)や、樊林杏と野崎が歩いた古い町並みなどは、歴史的町並みで知られるアゼルバイジャンのシャキ(シェキ)という町で撮影されたようです。
▼アゼルバイジャン・シャキにあるモスク「Sheki Jumah Mosque」。ゴルバド共和国のイメージカット(空撮映像)で見えた玉ねぎ形のモスクの塔は、この「Sheki Jumah Mosque」のものと思われます。
▼樊林杏と野崎が歩いた古い町並みは、シャキの中でも歴史的な町並みが残るこのあたり。
▼二人が歩いた道のすぐ近くにある史跡「Caravanserai(キャラバンサライ)」を改装したホテルでは、別班員たちが磔(はりつけ)になっていた中庭のシーンが撮影されています。
シンシー拠点ロケ地②シンシー拠点のエントランス部分 → セラミックパークMINO(岐阜県多治見市)で撮影
続いてシンシーの拠点のエントランス部分、建物外観など。この拠点は表向きは民間企業の技術センターの姿をしており、エントランス部分から厳重なセキュリティが設けられています。
これらのシーンは日本国内、岐阜県多治見市東町にある「セラミックパークMINO」で撮影されたようです。セラミックパークMINOは、陶磁器(美濃焼)をテーマにした産業と文化の複合施設で美しい建築でも知られます。
▼樊林杏と野崎を乗せた黒塗りの車が到着した、シンシー拠点エントランス部分のオシャレな建物。セラミックパークMINOの駐車場、バス停部分に造られた建築物で、ここから渡り廊下をわたってセラミックパークMINOの本体の建物にアクセスすることが出来ます。
▼樊林杏と野崎が歩いた、シンシー拠点のエントランス部分の廊下。セラミックパークMINOの渡り廊下で撮影。劇中で見られたセキュリティゲート(自動改札)はセットで設置されたものでしょう。
シンシー拠点ロケ地③シンシー拠点オフィス部分 → アイメッセ山梨(山梨県甲府市)で撮影
シンシーの拠点の中にある、巨大なオフィススペース。数多くの諜報員が巨大ホールのような部屋で働く様子が見られました。その壮観ぶりに野崎は思わず「フウー!」と感嘆の声を上げています
この巨大オフィスのシーンは、山梨県甲府市大津町にあるコンベンションセンター・アイメッセ山梨(山梨県立産業展示交流館)の展示場で撮影されたようです。
シンシー拠点ロケ地④ルモー・テクノマテリアルの煙突群 → アゼルバイジャン・ミンゲチェヴィルの火力発電所で撮影か
シンシーの拠点を目隠しするように眼前に広がる、ゴルバド共和国ルモー地区・テクノマテリアルの工場と煙突群。
東電設計株式会社のホームページの事業紹介の中に、VIVANTで登場した煙突群と同じデザインであるアゼルバイジャンの火力発電所の煙突が見られます。
ネット上の画像などから、アゼルバイジャン・ミンゲチェヴィルにあるアゼルバイジャン火力発電所(Azerbaijan Thermal Power Plant)ではないかと推測します。
【第15話】野崎と樊林杏が待ち合わせた建物「レストランサーティーン」 → アゼルバイジャン・Baku Media Center、13 restaurantで撮影
第15話より。野崎と樊林杏が待ち合わせたゴルバド共和国ルモー地区にある建物と、二人が入店した「レストラン サーティーン」。建物内には巨大な赤い現代アートが。
▷アゼルバイジャンの首都・バクーにあるBaku Media Centerで撮影。野崎たちが食事をしたレストランは同センター内にあるレストラン「13 restaurant」での撮影。
▷第16話では、野崎が「レストラン サーティーン」のトイレ向かいにある「ゴルバドゴールド社」ビル4階の電光掲示板を毎日のようにチェックしていた事実を、劉ミンシュエン(堺雅人)が指摘。このレストラン向かいにあった建物は、Baku Media Centerの向かいの金鉱会社「AzerGold QSC」のビル。
【第16話】別班員を監禁 シャキ城の位置は?
第16話ではAIハヤトが、野崎から東条に振り込まれた報酬「1億2,600万円」「1億6,000万円」に円周率(πの様な世界=3.141592)をかけた数字により「緯度39.5840674度」「経度50.2654824度」という位置情報を算出。
この位置にあるゴルバド共和国中部オルコ村にある廃城「シャキ城(SHAKI CASTLE)」が、拉致された別班員たちの監禁場所であるらしいことが判明しています。
「シャキ城」は1583年に建設された城で、現在は誰も住んでおらず跡地となっており、そこをシンシーが活用しているようです。野崎が樊林杏に連れられてポリグラフ検査を受けたシンシーの本部がこのシャキ城にあるのかどうかは現在のところわかっていません。
※シャキ城の空撮映像、山城の様子はCGではないかと思います。
※ゴルバド共和国、シャキ城はいずれもドラマ上の架空の地名、城名。前述したようにゴルバド共和国・ルモー地区のロケをアゼルバイジャンのSheki(シャキまたはシェキと読む)という町で行っており、そこには「シェキ・ハーン宮殿(Şəki Xan Sarayı, Shaki Castle)」という城が存在します。「シャキ城」はここから発想された名前?
▼gogle mapによれば「シャキ城」がある「緯度39.5840674度」「経度50.2654824度」はこの位置。やはり陸地が実在しないカスピ海上の地点にあります。
▼こちらはアゼルバイジャン・シェキ(Sheki)にあるシェキ・ハーン宮殿(Şəki Xan Sarayı, Shaki Castle)。「VIVANT」劇中に登場した天空の城・シャキ城とはデザインが異なります。
【第17話】ヒジャブの女が歩いたシャキ城下の古い町並み、レストラン→ アゼルバイジャン・ラヒジの町で撮影
第17話で別班の協力者と見られる黒いヒジャブ(目だけを出している形態からヒジャブの一種である「ニカブ」か)の女性が歩いた、シャキ城近くの古い町並み。
女性は「Local Dishes of SHAKI」という食堂の店主を訪ね、シャキ城に大量の食事を提供している食堂の店主から情報収集を行っています。
これらのシーンは、アゼルバイジャンの観光地である「ラヒジ」という小さな町での撮影されたようです。ラヒジは石造りの古い町並みや銅器職人の工房が立ち並び、今も中世の雰囲気を残す知る人ぞ知る村です。
女性が訪ねた食堂「Local Dishes of SHAKI」は、ラヒジにあるレストラン「National dishes of Lahıc」での撮影で間違いないでしょう。
▼ヒジャブの女性が歩いていた石畳のシャキ城下の町並みは、アゼルバイジャンのラヒジのこの風景と一致しています。
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