TBS系日曜劇場「VIVANT」第2シーズンから登場している別班のスーパーコンピューター・AIハヤト(エーアイ・ハヤト)。
第2シーズンからの新趣向として登場したAIハヤトですが、一部視聴者からはドラマの面白さの邪魔をしている、興ざめだなどといった声も聞こえています。
この記事では、ネット上にあがっているAIハヤトに対する不満の声をピックアップし、それぞれの項目を簡単に解説、補足してみます。
第2シリーズから登場 司令を助けるAIハヤト
自衛隊の裏の諜報組織・別班を取りまとめる櫻井司令(キムラ緑子)が常駐する司令室には、第2シーズンから特製のスーパーコンピューターであるAIハヤト(声・高山みなみ)が登場しています。
AIハヤトは乃木憂助(堺雅人)の別人格である「F」の精神構造をベースにシステムが構築され、「ハヤト」の名前は乃木憂助が少年時代に名乗っていた「丹後隼人(たんご・はやと)」を採用。
通常のインターネット上の情報に加え、これまで別班が収集した世界中の機密情報や捜査記録も網羅された最新AIハヤトは、ハッキングや情報収集、容疑者の特定など多方面で活躍し、別班の活動の大きな手助けとなっています。
万能で有能に見えるAIハヤトですが、一部視聴者からは不評の声も聞こえています。以下、ネット上で見られる不満、不評の声を集めてみました。
不評理由① 万能すぎて別班、ブルーウォーカーの価値が低下
第1シリーズでは乃木ら別班員が足と武力、知力で情報をかき集め、最後の仕上げとしてブルーウォーカー・太田梨歩がハッキングにより作戦の突破口を開けるというスリリングな展開が多く見られました。
乃木が丸菱商事のサーバールームに忍び込んでデータを盗み取る大作戦や、玉砕覚悟でテント内部への潜入を図る乃木の無謀な行動など、知力とコミュ力と肉弾戦で機密情報を勝ち取る面白さがありましたよね。
第2シーズンではAIハヤトが一瞬にして世界中のサーバーをハッキングし、早々に「正解」を算出してしまうパターンが頻出しています。
AIハヤトがあまりに素早く「正解」を与えてくれるため、相対的に別班員やブルーウォーカーの存在価値、常人離れした特殊能力の活用の場が減っているように感じてしまうという声が出ています。
AIの進化により人類の存在価値が問われている今の御時世だからこそ、より感じてしまう不満なのかも知れません。
不評理由② 万能なくせに分析を外す 中途半端に有能な設定
▼新庄(竜星涼)は死んでない?第14話の放送を受けて、新庄生存説が浮上中。
前述のように万能であり「正解」を提示して別班の活動を支えているはずのAIハヤトですが、なぜかちょいちょい怪しい分析結果を出しています。
第2シーズンで別班員たちが拉致された事件では、AIハヤトは「新庄が別班員の居場所の情報流出に関与した可能性は95%」(※野崎は37%)と断定しています。この情報をもとにタイまで新庄を追った乃木は、新庄がこの件に関して無実だと知ると新庄に謝罪をしています。
また、第14話ではAIハヤトが公安部長・佐野の表情解析を行っていますが、この時AIハヤトは佐野が野崎の拉致関与を知っていた確率を95.8%と算出。この分析結果に対しAIハヤトは「95.8%。間違いありません」と断言しています。
直前に95%の予想(新庄真犯人説)を外したばかりのAIハヤトが、何をもって95.8%を「間違いありません」と断言しているのか。ネット上ではAIハヤトが有能なのか無能なのかイマイチわからず、中途半端なお調子者っぽい設定に疑問の声があがっています。
不評理由③ AIなのに感情的すぎる 自我がウザい
AIハヤトの人格設定、キャラクター設定にも疑問の声が見られます。
櫻井司令から怒られると「すみません…」とシュンとして謝ったり、乃木から新たな指示を出されると「ちょ、ちょっとまってくれ」「そうか、その手がありましたね」などと動揺や自我を出したり。
こうしたAIハヤトの自我はウザいので必要ないという声が多数見られます。
また、AIハヤトが人間臭く軽薄であることで、ドラマの世界観にノイズが入るという声も。
第1シーズンで描かれた別班内のピリ付いた厳格な空気感はどこへやら、AIハヤトと櫻井司令や乃木とのやり取りは、まるでドラえもんとのび太、コナンと毛利小五郎の会話のようにカジュアルです。
AIハヤトのカジュアルなキャラクター設定により、まるで少年向けアニメを見ているような感覚を覚えている人も。
不評理由④ そもそもアバターがいらない UIも子供だまし感
AIハヤトは自分を可愛いと思っているのか、急に三等身のアニメキャラを自らのアバターとして設定し、櫻井司令が微妙な反応を見せています。
このアバターに対し、一昔前の安っぽい子供向けアニメやB級SF映画のようだ、TBSがAIハヤトをキャラクター化しグッズ販売する気満々なのが透けて見える、などといった冷ややかな声が見られます。
また、AIハヤトのUI(ユーザーインターフェース)にはモーショングラフィックスやアニメーション、装飾過剰のオシャレデザインが多用されており、とても自衛隊の裏組織である別班が日常的に用いるプロ向けのAIには見えません。
辛辣な声としては、AIをよく知らないオジサンたち(製作サイド)が「AIってこんなもんでしょ」と想像で作り出したモノに見えてしまうので興ざめ、といった意見もありました。
変に可愛いアバターを作らずに声だけ、文字列だけで淡々と返答してくるAIの方が、別班のAIとしては不気味感がありますよね。
▼人気作品だけに、関連グッズやコラボ商品も多い「VIVANT」。
不評理由⑤ 急に登場したのが不自然?→補足動画あり
第1シーズンから時間が経過しているわけではないのに、前作には存在しなかったAIハヤトが急に出てきて不自然だという声があがっています。「そんなAIがいるなら前作でも使えよ」ということですよね。
これに関しては、TBS公式Youtubeチャンネルで補足的な動画があがっています。それによれば、テント侵入作戦の時からAIハヤトは存在していましたが、この作戦は乃木と櫻井司令だけが知る極秘作戦であり、アクセス権限の操作により外部に情報が漏れないために、あえてAIハヤトは外されたのだとか。
▼この件の詳細は公式動画「【VIVANT】スペシャルコラボCM完全版 ~テント潜入作戦の裏側・・・親愛なる友との約束」の1:58あたりから語られています。AIハヤトがFの精神構造をベースに構築されたことなども語られていますので、見ておいて損はない動画です。
不評理由⑥ コナンにしか聞こえない
AIハヤトの声を「名探偵コナン」の江戸川コナン役を担当している声優・高山みなみが担当しているため、AIハヤトがコナンくんにしか聞こえなくて集中できないという声もありました(笑)。
声はもちろんのこと、未解明の事象をズバズバと解き明かし説明していく感じもコナンっぽさがあります。
これに関しては高山みなみが国民的声優すぎ、「名探偵コナン」が国民的アニメすぎることの弊害と言えますね。
不評理由⑦ 説明装置になって考察・謎解きの面白さが奪われている
最後に。AIハヤトが多弁であり、視聴者に対する冗長な説明役になってしまっていることに対する不満の声もありました。
制作サイドとしては、どんどん複雑化していく情報や伏線、考察を整理して視聴者にわかりやすく提示する役割をAIハヤトに託しているのでしょう。
容疑者はコイツである確率が95%だ!みたいに秒速で答えを提示されたり、考察の余地を奪うように情報を勝手に整理されてしまったり。
登場人物が体を張って調査・発見する過程をすっ飛ばしてハヤトが全部しゃべってしまう(ネタバレ野郎)、AIに手のひらで転がされている感覚に苛立ちを覚えている人もいるようです。
【まとめ】AIハヤト可愛いの声も 今後暴走の危険あり?
以上、AIハヤトに対する不満、不評の声をざっとまとめてみました。
もちろん批判的な声だけではなく「AIハヤト可愛い」「仕事が出来るヤツ」「高山みなみの声嬉しい」といった反応も多数見られます。AIハヤトと乃木、櫻井司令のやり取りが第2シーズンの新たな楽しみになっているという声もあります。
(少々ベタですが)今後、AIハヤトが何者かによって操作され(あるいは自我が芽生えすぎて)暴走し、別班の前に立ちはだかるような展開も考えられます。
そうなった場合に「可愛く素直で人間臭い、自我を持ったAIハヤト」「Fの精神構造をベースに構築されたAIハヤト」という設定が伏線になっていくのかも知れませんね。