NHK連続テレビ小説「エール」6月25日放送の第64話に、演歌歌手の宮路オサム、徳永ゆうき、彩青らが登場。
佐藤久志(山崎育三郎)、御手洗清太郎(古川雄大)らが参加するコロンブスレコードの新人歌手オーディションの参加者として出演し、話題となっています。
この記事では、宮路オサム、徳永ゆうき、彩青がそれぞれ演じた歌手役などについてまとめます。
久志と御手洗のライバルたち 歌声を披露か
「エール」第13週では、歌手を志す佐藤久志(山崎育三郎)、御手洗清太郎(古川雄大)らがコロンブスレコードの新人歌手募集・オーディションに挑む姿が描かれていきます。同オーディションには800名の応募者が殺到しており、歌手デビューを目指し熾烈な争いが繰り広げられます。
宮路オサム、徳永ゆうき、彩青は、このオーディションに参加するライバル歌手役で登場する予定。三人が演じた役柄と、オーディションで歌った曲目は以下の通り。
・宮路オサム…73歳のダンディな男性・林喜一役。「東京行進曲」(作詞・西條八十、作曲・中山晋平、歌・佐藤千夜子)を歌った。
・徳永ゆうき…現役駅員・岡島敦役。「汽笛一声新橋を」でおなじみの、「鉄道唱歌」第1集東海道編・第1番を歌った。徳永ゆうきお得意の駅員モノマネも披露。
・彩青…民謡歌手・水川ながし役。三味線を弾きながら北海道民謡「ソーラン節」を歌った。
以下、三人の歌手の簡単なプロフィールをまとめます。
元殿さまキングスのボーカル 宮路オサム…林喜一役
▼「なみだの操」が1974年度のオリコン年間シングルランキング1位、250万枚超の大ヒットとなった「殿さまキングス」。
宮路オサムは、茨城県北茨城市出身の73歳の演歌歌手。1960年代から活躍した音楽グループ「殿さまキングス」でボーカル、ドラムなどを担当していたことでも知られます。殿さまキングスは「なみだの操」「夫婦鏡」などのヒット曲がありますね。
宮路オサムは、こぶしをコロコロ回しながらビー・ジーズの「マサチューセッツ」などを歌う「演歌マサチューセッツ」を持ちネタとしていました。
1990年にグループが解散した後も、持ち前の歌唱力や節回しで演歌を中心としたソロ歌手として活躍。殿さまキングス時代のヒット曲を歌い継ぐほか、さまざまなスタイルの楽曲を歌いこなす本格演歌歌手として活躍を見せています。
鉄道オタクの若手演歌歌手・徳永ゆうき…岡島敦役
徳永ゆうきは、両親が奄美群島・加計呂麻島にルーツを持つという「奄美二世」で、大阪市出身の25歳の若手演歌歌手。
両親の影響で小学生時代から演歌を歌い、2011年には素人として「NHKのど自慢」に出演し今週のチャンピオンを受賞。翌年には「NHKのど自慢チャンピオン大会2012」に出演し、グランドチャンピオンを受賞しています。
その後、上京して歌手デビュー。「さよならは涙に」「平成ドドンパ音頭」などをリリースすると、2014年の日本レコード大賞で新人賞を受賞しています。
歌手としての活動とともに、鉄道マニアとして車掌モノマネを得意とするほか(タモリ倶楽部の鉄道ネタ回にしばしば出演)、愛らしいルックスを武器に俳優として映画「福福荘の福ちゃん」「家族はつらいよ」などにも出演。マルチな才能を見せています。
細川たかしの新弟子 民謡の申し子・彩青…水川ながし役
▼デビュー当時16歳にしてこの歌声。将来が期待される歌手です。
彩青(りゅうせい)は、北海道岩見沢市出身の17歳。5歳で民謡を始めると、7歳から津軽三味線にも取り組んでいます。11歳でバラエティ番組「関ジャニの仕分け∞」に出演して歌声を披露すると、細川たかしに見初められて弟子入り。師匠のすすめで尺八も本格的に始めたという民謡の申し子です。
少年時代から数々の民謡の賞を受賞した実力とともに、細川たかしから演歌の基礎も叩き込まれ、2019年に「銀次郎 旅がらす/からっ風道中」で演歌歌手としてデビュー。同年に日本レコード大賞の新人賞を受賞するなど、次代を担う若手として期待されています。