【エール】劇作家・池田二郎(北村有起哉) モデルは菊田一夫【君の名は・鐘の鳴る丘】

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NHK連続テレビ小説「エール」後半で、重要人物として登場する劇作家、作詞家・池田二郎の人物像をまとめます。

池田二郎は、戦後に古関裕而とタッグを組んで大ヒット作品を次々に生み出した劇作家、作詞家の菊田一夫がモデルになっています。

裕一が出会う劇作家・池田二郎

戦前、戦中に軍歌や戦時歌謡などの作曲に携わり、結果的にたくさんの若者たちを戦地に送り込む「後押し」をしてしまうことになる古山裕一(窪田正孝)。そうした深い反省や後悔もあり、戦後の裕一は戦争で傷ついた人々を癒やし、明るい希望を届ける曲を作り続けることに身を捧げていきます。

自らの過ちに落ち込んでばかりいた裕一の才能を再び輝かせるのが、劇作家で作詞家の池田二郎(北村有起哉)です。池田はふさぎ込みがちだった裕一を説得し、自らNHKに持ち込んだラジオドラマ企画「鐘の鳴る丘」を一緒に作らないかと呼びかけます。

つらい思いをした戦争孤児たちを励ましてほしい、痛みを知ったからこそ表現できることがあると信じている…。そんな池田の思いが裕一に伝わると、戦争孤児をテーマとしたNHK連続ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」とその主題歌「とんがり帽子」が誕生します。

また、同じく池田と裕一がタッグを組んで生み出すNHK連続ラジオドラマ「君の名は」も大ヒット。「君の名は」は後にドラマ化、映画化され、国民的な作品へと成長していきます。

▼「とんがり帽子」を含め、古関裕而珠玉の名曲が揃うベスト盤的な1枚。

劇作家・菊田一夫がモデル

「エール」に登場する池田二郎は、戦後に古関裕而(裕一のモデル)とコンビを組んで数々のヒットドラマ、映画、演劇などを生み出した劇作家、作詞家の菊田一夫(きくた・かずお)がモデルになっています。

戦前から浅草の劇団(古川ロッパ一座)の座付き作家、東宝文芸部の主力作家となり活躍を見せていた菊田一夫。

昭和12年、日本放送協会(後のNHK)が、菊田一夫脚色・演出担当の放送劇「当世五人男」の劇中音楽の作曲を古関裕而に依頼したことをキッカケに、二人は知り合っています。

戦争が終わると菊田と古関はコンビを組み、NHKラジオドラマなどの作品を多数手掛けていきます。

 

ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」の主題歌「とんがり帽子」

戦後、GHQの一部局だったCIE(民間情報教育局)により「浮浪児救済の連続ラジオドラマ」の企画が立ち上がると、菊田一夫に白羽の矢が立ちます。

実質CIEからの命令に等しい形でNHKラジオドラマ「鐘の鳴る丘」(菊田一夫・作)を作ることになった菊田は、すでに幾度も一緒に仕事をしている古関裕而に劇中歌と主題歌の作曲を依頼しています。

終戦から2年後の1947年から約3年間放送された「鐘の鳴る丘」は、戦災により家も親も失った戦災孤児たちをテーマとした物語でした。復員した主人公の青年が孤児たちと出会うと、信州の山里で共同生活を開始。辛い境遇にあった子どもたちが次第に生きる希望を持ち、明るく生きていく姿が描かれています。

このドラマの主題歌「とんがり帽子」(作詞・菊田一夫、歌・川田正子)の作曲を古関裕而が担当。敗戦で落ち込んでいた国民を古関裕而の明るいメロディーが癒やし、広く愛される曲となっています。また、映画版「鐘の鳴る丘(全三篇)」が松竹大船で製作されると、主題歌「鐘の鳴る丘」「風の口笛」「駒鳥のランタン」がいずれも古関裕而によって作曲されています。

【エール】ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」と主題歌「とんがり帽子」

名作「君の名は」 生放送で即興演奏した古関裕而

1952年から放送されヒットしたNHKラジオドラマ「君の名は」(菊田一夫・作)も、菊田一夫と古関裕而のコンビによるもの。主題歌「君の名は」(作詞・菊田一夫、作曲・古関裕而、歌・高柳二葉)を二人で生み出したほか、劇中(生放送)のBGMを古関裕而がハモンドオルガンで毎回即興で演奏するなど、古関裕而は作品の世界観づくりに大きく貢献しています。

また、1953年から映画化され「真知子巻き」が社会現象となった映画版「君の名は(三部作)」においても、劇中のすべての主題歌、挿入歌の作詞を菊田一夫、作曲を古関裕而が担当。国民的大ヒット映画を作り上げています。

1991年に鈴木京香主演により放送されたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「君の名は」の主題歌(君の名は=歌・石川さゆり)、挿入歌(黒百合の歌=歌・藤野ひろ子)も、二人が手掛けた曲がリメイクされ使用されています。

「イヨマンテの夜」「放浪記」

▼古関裕而の福島の盟友・伊藤久男(エールでは佐藤久志として登場)が歌った「イヨマンテの夜」も、菊田一夫、古関裕而コンビによるもの。

ほかにも菊田一夫作詞、古関裕而作曲の名コンビにより「イヨマンテの夜」(歌・伊藤久男)、「フランチェスカの鐘」(歌・二葉あき子)といった名曲が誕生したほか、主演・森光子により長年演じられた舞台劇「放浪記」(初演時の脚本と演出・菊田一夫、音楽・古関裕而)、ミュージカル「敦煌」(古関裕而が交響組曲「敦煌」を作曲)、戯曲「がめつい奴」など、菊田一夫と古関裕而のコンビは戦後のエンターテインメントに大きな足跡を残しています。

菊田一夫の名は現在も「菊田一夫演劇賞」(1975年創設)として残り、広く演劇界の発展に寄与しています。

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