NHK連続テレビ小説「花子とアン」のヒロイン・安東はな(山田望叶)が通うことになった東京の修和女学校。
この記事では、はなに大きな影響を与えていく修和女学校の主な登場人物をまとめておきます。
ブラックバーン校長(トーディ・クラーク)
「Go to bed !」が決めゼリフの、とにかくコワい厳格な校長先生。学問、行儀作法を熱心に教え込む修和女学校の中心的教師。ただコワいだけではなく、はなに甲府への里帰りの「給金」を渡すなど、実は生徒想いの教育者。
ブラックバーン校長は「修和女学校」のモデルである「東洋英和女学院」に実在した教師「ミス・ブラックモア」がモデル。ミス・ブラックモアは東洋英和女学院の校長を四度務め、その厳格な教育で数多くの生徒を育て上げた。村岡花子にとって生涯の恩師となる人物。
ブラックバーン校長を演じるのは女優のトーディ・クラーク(Tordy Clark)。アメリカ・ロサンゼルスで長年女優、アクティングコーチとして活躍してきた演技一筋の人物。
▼ブラックバーン先生の元ネタは…
・ブラックバーン校長は実在のブラックモア女史(東洋英和女学院)がモデル
スコット先生(ハンナ・グレース)
修和女学校の教師。年齢も若く、ブラックバーン校長よりは生徒に近い存在で、はなも「優しい先生」だと言っていた。
スコット先生の部屋には香水や素敵な雑貨、宝石などがあり、醍醐亜矢子をときめかせる。その美しい歌声により英語嫌いだったはなの心を動かすが、元恋人に宛てた英文の手紙をはなに丸パクリされ授業で読まれてしまい、ショックで体調を崩す。
スコット先生を演じるハンナ・グレース(Hannah Grace)は、NHK「大人の基礎英語」に出演していた。ハンナ・グレースはアメリカ国籍で、英語の他、日本語も話せる。
茂木のり子先生(もぎ・のりこ=浅田美代子)
寄宿舎の寮母とお裁縫の教師をしている。女学校の教師陣の中では生徒達を優しく見守る役割で、はながホームシックにかかった時など、陰ながら心配をしている。同僚の富山タキからは「生徒に対して優しすぎる」と苦言を呈される。
自身も幼少期に貧乏で苦労したことから、はなに昔の自分の姿を重ねて見ている。
富山タキ先生(とやま・たき=ともさかりえ)
校長の通訳を担当する英語教師。生徒に対しては厳しく当たり、特に給費生であるはなに対しては「一回でも落第点をとったら学校をやめてもらう」と厳格に接する。ブラックバーン校長の教育を体現する右腕的存在で、ともさかりえも英語を頑張っている。
「大文学会」で生徒たちが「ロミオとジュリエット」を演じることに猛烈に反対するが、その裏には出版社編集長・梶原(藤本隆宏)との辛い過去の恋がある模様…。
葉山蓮子(はやま・れんこ=仲間由紀恵)
突如修和女学校に編入して来た8歳年上の伯爵家の令嬢。当初は先生に反抗的な態度を取り、はなら学友らをアゴで使うような態度を見せるものの、徐々に辛い生い立ちが明らかにされ、はなとの距離も近付いていく。文学や短歌の素養があり、短歌を詠んでいる時は楽しそう。歌人としてのペンネームは「白蓮(びゃくれん)」で、実在した歌人・柳原白蓮をモデルにしている。
はなとはいずれ「腹心の友」として生涯に渡り友情を育んでいくことになる。今後、葉山家の窮状を救うために九州の石炭王・嘉納伝助(吉田鋼太郎)の家に嫁ぐことになるが、その身分違いの生活に苦しむようになる。
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白鳥かをるこ(しらとり・かをるこ=ハリセンボン・近藤春菜)
はなのルームメイトで、高等科に所属。乱れた言葉遣いにうるさく「言語矯正会の会長」を務めていた。
はなが甲州弁を使うたびに「小さい人たちちょっとお待ちになって 今の言葉遣いは感心致しません」「あいてえよ!ではなくおあいしとうございます!」などと真顔で修正を求めるが、中の人が近藤春菜なのでお笑いオチ要因にしか見えず。
卒業後は学校に残り先生となり、はなの天敵として奮闘。修和女学校ではお見合いが「降るようにございますよ」と豪語していたが、今のところ独身である。
「大文学会」の出し物「ロミオとジュリエット」では、稽古に出て来ない葉山蓮子に代わりジュリエット役を買って出る。しかしあまりのやる気と化粧によって醍醐亜矢子に嫌がられる。印刷会社の村岡が女学校に侵入した際には合気道(柔道?)で見事にしとめ、文武両道ぶりを見せる。
醍醐亜矢子(だいご・あやこ=幼少期:茂内麻結 大人:高梨臨)
はなと同級生の編入生。父が貿易会社を経営しており、生粋のお嬢様育ちで美少女。はなに対しては「英語はわからない」と言いながら、父から教えてもらった英語できちんと先生達と会話が出来てしまう。
修和女学校にいれば嫁ぎ先に恵まれると考えたり、はなに任せて掃除をサボったり、打算的な考えも出来てしまう乙女。ただ、はなの恋が上手くいくようにアドバイスをしたり、はなの退学を阻止しようと動いたり、決して悪い子ではない、はず。恋の噂話などが大好物で、寄宿舎を出て実家から通学しながら婚活に勤しんでいる。
成長後の醍醐亜矢子を演じる高梨臨はその美貌で注目される25歳の女優。イランのアッバス・キアロスタミ監督「ライク・サムワン・イン・ラブ」に出演し「カンヌ国際映画祭」に出席するなど、国際派女優として楽しみな存在。
一条高子(いちじょう・たかこ=佐藤みゆき)
同じくはなのルームメイトであり、本科生。フランスの大使館に赴任するという外交官とお見合いをし、卒業を早めて欲しいと無理を言われている。
演じる佐藤みゆきは福島県出身の29歳。舞台女優から力をつけ、近年ドラマや映画に出演し始めた本格派女優。NHKでは「梅ちゃん先生」「八重の桜」「足尾から来た女」などに出演経験がある。
畠山鶴子(はたけやま・つるこ=大西礼芳)
涼しげなネコ目が特徴的な本科生。醍醐亜矢子やはならと仲が良く、特に醍醐とは女子トークをキャッキャとしてしまう。「大文学会」の演劇制作では調整役として立ち回り、演じる題目や配役などを決める際にはテキパキと取り仕切る。