NHK連続テレビ小説「エール」2020年4月20日(月)第16回放送でヒロイン・関内音(二階堂ふみ)が歌った歌、モーツァルト作曲「voi che sapete / 恋とはどんなものか」についてまとめます。
音の「運命の恋」の始まりを予感させる曲を歌った音ですが、この後、運命の人・古山裕一と「出会う」ことになります。
関内音(二階堂ふみ)の歌声初披露
「エール」第16回放送では、ヒロイン・関内音がドイツ帰りの音楽講師・御手洗清太郎(古川雄大)のもとで声楽を学ぶ姿が描かれています。
この日、音がレッスンで歌っていたのは、モーツァルト作曲の「voi che sapete(恋とはどんなものか)」。
二階堂ふみにとって、このシーンが「エール」劇中での歌声初披露となりました。声楽家だった内山金子をモデルとする関内音を演じるとあって、二階堂ふみの歌声も劇中で重要な要素となっていきます。
voi che sapete(恋とはどんなものか)
関内音が歌った曲は、オーストリアの音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲によるオペラ・ブッファ「フィガロの結婚」のアリア(独唱曲)。
「フィガロの結婚」第2幕第3場に登場する歌で、どんな女性にも恋してしまう思春期の少年・ケルビーノが、伯爵の浮気に悩むロジーナ夫人に向かって自作の詩を歌います。
歌詞内容としては、少年・ケルビーノが伯爵夫人に対し恋への憧れ、胸の高鳴りを表明するといった初々しいもの。冒頭の「Voi che sapete」=「恋とはどんなものか」の一節は有名ですね。
関内音、恋の始まりの予感
まだ恋を知らぬ関内音が、この日の放送で「voi che sapete(恋とはどんなものか)」を初々しく歌ったのは、今後の展開への伏線でもあります。
遠く福島の地では、運命の人・古山裕一(窪田正孝)が国際作曲コンクールの曲作りに着手。やがて裕一がコンクールで上位入賞という快挙を成し遂げると、音は御手洗先生を通じて裕一の快挙を知り、見知らぬ福島の青年の快挙に心を動かされることになります。
また、関内家では姉の吟(松井玲奈)が音に対し、野島夏彦(坂口涼太郎)という男との見合いを強要。この夏彦という男はなかなかにクセの強い男で、音は見合いの席で厭味ったらしい夏彦にブチギレてしまいます。
声楽家を目指し青春の日々を過ごしていた音でしたが、人生を変える「恋の渦」がすぐそこまで迫っているのです。