【エール】下駄屋の娘・藤丸(井上希美)が歌う「船頭可愛や」 歌手・音丸がモデル

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NHK連続テレビ小説「エール」で、芸者歌手・藤丸が歌う「船頭可愛や」(作曲・古山裕一)についてまとめます。

藤丸は、大正、昭和にかけて活躍した歌手・音丸(おとまる)がモデルになっています。

裕一最初のヒット曲「船頭可愛や」 下駄屋の娘・沼田松子=藤丸が歌う

第10週放送では、デビュー作「福島行進曲」の売れ行きがイマイチだった古山裕一(窪田正孝)のもとに、思わぬチャンスが舞い込みます。人気作詞家・高梨一太郎(ノゾエ征爾)が裕一の曲を気に入り、自身の詞「船頭可愛や」に曲をつけてほしいと依頼をしてくるのです。

レコード会社との契約切れが迫っていた裕一は、これが最後のチャンスとばかりにメロディーを創作。廿日市が連れてきた下駄屋の娘・藤丸(井上希美)を芸者歌手ということに仕立て上げ、「船頭可愛や」がレコード化されます。

藤丸は、下駄屋の娘(本名・沼田松子)ながら抜群の歌唱力を有する異色の女性。苦労も多い人生だったようで、歌うことによって苦しみ、時に救われるという、まさに歌とともに人生があるような歌手です。

演じる井上希美によれば、藤丸はかなり「個性的な役柄」とのこと。そして、あのプリンス・佐藤久志に対して密かな想いを抱いているらしく、その顛末も注目されます…。

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▼藤丸役を演じるのは、神戸市出身の27歳の女優・井上希美。劇団四季出身で、ミュージカル「ガンバの大冒険」「美女と野獣」などで主役を演じています。「エール」では「船頭可愛や」の音源録音のためにカーボンマイクを使用し、昭和初期の音の雰囲気を再現。井上希美の美声にも注目です。

古関裕而最初のヒット曲「船頭可愛や」(音丸、三浦環)

一連のエピソードは、日本コロムビアと契約していた歌手・音丸、そして世界的オペラ歌手・三浦環が歌いヒットした「船頭可愛や」(作曲・古関裕而、作詞・高橋掬太郎)がモデルになっています(1935年=昭和10年)。

「船頭可愛や」は古関裕而26歳の時の作品で、彼にとって最初のヒット曲といえるもの。1931年(昭和6年)のヒット曲「酒は涙か溜息か」(作曲・古賀政男、歌・藤山一郎)で知られる作詞家・高橋掬太郎が詞を担当しています。

「古関裕而初期作品集」には、音丸版・船頭可愛や三浦環版・船頭可愛やが共に収録されています。同じ曲でもバックグラウンドが違う二人が歌うと、まったく別の表現となります。アルバムはほかに「福島夜曲」「福島行進曲」「紺碧の空」「大阪タイガースの歌」なども収録。リンク先・Amazon「古関裕而初期作品集」商品ページ内でアルバム全曲視聴(約30秒)ができます。

▼こちらは音丸バージョン。

▼こちらは三浦環バージョン。

▼「古関裕而初期作品集」はAmazon music unlimited(6万5000曲以上が聴き放題)の対象作品。

下駄屋の姉御から歌手に 音丸が歌う

歌を担当した音丸は、少女時代から筑前琵琶の名手として知られ、生家である老舗下駄屋の女将をしながら民謡を歌っていたところを尺八の菊池淡水、次いで古賀政男に見いだされたという異色の歌手。

1934年(昭和9年)に日本コロムビアと契約を結び、「おけさくづし」「主は国境」でデビューをしています。※デビュー時は本名で活動していましたが、その後付けられた芸名「音丸」は「音は丸いレコードから」というダジャレから命名されたそうです。

音丸は、デビュー前最愛の弟を亡くして重いノイローゼになり、その際に歌に救われたという経験を持っています。そうした設定が「エール」の藤丸にも反映されるかも知れません。

また、歌手デビュー後には下駄屋の養子となっていた夫と離婚。後に活動弁士・井口静波と再婚し、二人で全国を渡り歩き慰問、興業を行うなど芸能に捧げる生涯を歩んでいます。

三浦環、美空ひばりも歌った「船頭可愛や」

音丸の艷やかな歌声もあり大ヒットとなった「船頭可愛や」。

これを聴いた欧州帰りの世界的オペラ歌手・三浦環が「これは素晴らしい!是非私も歌いたい」と絶賛したことから、日本コロムビア「青盤レコード」(外国の著名な音楽家に与えられるラベル)として、三浦環版「船頭可愛や」もリリースされています。

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「船頭可愛や」はその後も美空ひばり、都はるみといった歌姫によりカバーされ、日本歌謡史上屈指の名曲として歌い継がれています。

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