【エール】歌手・山藤太郎(柿澤勇人) 国民栄誉賞・藤山一郎がモデル【丘を越えて・青い山脈】

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NHK連続テレビ小説「エール」に登場する歌手・山藤太郎についてまとめます。

「丘を越えて」「青い山脈」「ラジオ体操の歌」などを歌った国民栄誉賞歌手・藤山一郎がモデルになっていると考えられます。

「丘を越えて」を歌う山藤太郎

主人公・古山裕一(窪田正孝)が「コロンブスレコード」の専属作曲家になると、もう一人の未来の天才作曲家・木枯正人(野田洋次郎)と出会うことになります。

裕一と木枯は不遇の時代を励まし合いながら切磋琢磨していくのですが、木枯は天才歌手・山藤太郎と出会ったことで、一足先に作曲家としての才能を開花させていきそうです。山藤太郎は慶応義塾大学を卒業後に音楽学校の声楽科で学び、金を稼ぐために流行歌を歌うことになります。

山藤太郎の豊かな歌唱表現にも触発され生み出された木枯の曲「酒は涙か溜息か」「丘を越えて」は、広く大衆の心をつかむヒット作となり、以降木枯は国民的作曲家への道を歩み始めることになります。

【エール】木枯正人の「丘を越えて」 作曲・古賀政男、歌・藤山一郎による昭和のヒット曲

▼柿澤勇人(32歳):劇団四季出身で、ミュージカル「ライオンキング」「春のめざめ」(以上劇団四季)、「ロミオ&ジュリエット」「フランケンシュタイン」「デスノート The musical」ほか多数出演。祖父は三味線奏者・清元榮三郎、曾祖父は浄瑠璃の語り手・清元志寿太夫でいずれも人間国宝。

国民的歌手・藤山一郎がモデル

木枯正人(モデルは古賀政男)の若き日の名曲「丘を越えて」を歌う「山藤太郎」…。名前やシチュエーションから考えて、山藤太郎は昭和の国民的歌手・藤山一郎がモデルと考えられます。

東京・日本橋の裕福な商家の家に育ち、幼少期からピアノや高度な音楽教育を受けていた藤山一郎。1929年(昭和4年)、慶應義塾普通部から東京音楽学校予科声楽部(現在の東京藝術大学音楽学部)に進むと、将来を嘱望されるクラシック歌手として教育を受けています。

ところが1930年代に巻き起こった世界恐慌の影響で、家業が多額の借金を抱えて廃業。藤山一郎も家計を助けるために、レコードに歌を吹き込むという仕事を予期せぬ形で始めています。

こうした経緯で巡り会ったのが、後に同じく国民栄誉賞を受賞することになる若手作曲家・古賀政男(日本コロンビア専属)でした。

古賀政男と組み「丘を越えて」「酒は涙か溜息か」が大ヒット

当時まだ実績のなかった古賀政男は、豊かな技量と表現力ある歌声を持つ藤山一郎と組むと、「丘を越えて」「酒は涙か溜息か」(1931年)という大衆歌謡の傑作を生み出します。当時のマイクロフォンの特性を活かす「クルーン唱法」と呼ばれる囁やきボイスで歌い上げた「酒は涙か溜息か」は100万枚を超える空前の大ヒットを記録。以降、藤山一郎と古賀政男は広く世に知られるアーティストになっていきます。

学校に内緒で歌手活動をしていたことが発覚すると一時は退学騒動に発展しますが(※名を隠すために本名の増永丈夫ではなく芸名=偽名・藤山一郎を使っていた)、結局は無事に東京音楽学校を主席で卒業。ビクターの専属歌手となっています。

「青い山脈」「長崎の鐘」「ラジオ体操の歌」

▼亡くなる前年である1992年(平成4年)、藤山一郎80歳の時に歌った「ラジオ体操の歌」。美声は健在。

1936年(昭和11年)には移籍先のテイチクでヒット曲「東京ラプソディ」(作曲・古賀政男)を発売。戦時中は戦時歌謡、軍歌を多数歌い、南方慰問団にも参加。魚雷攻撃を受けるなど緊迫の戦況の中、ボルネオ、ジャワなどの南方各地で慰問活動を行い、無事帰国を果たしています。

戦後の1949年(昭和24年)には日本歌謡史に残る名曲「青い山脈」(作曲・服部良一)のほか、敗戦国・日本への鎮魂歌「長崎の鐘」(作曲・古関裕而)といったヒット曲を発表。「第1回NHK紅白歌合戦」では白組キャプテンとして出場し大トリを務めるなど(「長崎の鐘」を歌った)、国民的歌手として活躍を続けています。

1956年(昭和31年)には自身が作曲も手掛けた「ラジオ体操の歌」(♪新しいあさが来た〜 という例のヤツです)を歌ったほか、指揮者としての活動、日本歌手協会会長への就任(1972年)など、長年に渡り日本の音楽界に大きな貢献をし続けています。

生前に国民栄誉賞を受賞

亡くなる前年の1992年(平成4年)、「正当な音楽技術と知的解釈をもって、歌謡曲の詠唱に独自の境地を開拓した」「長きに渡り、歌謡曲を通じて国民に希望と励ましを与え、美しい日本語の普及に貢献した」として、国民栄誉賞を受賞。

名コンビだった古賀政男は、1978年(昭和53年)に死去すると、その一ヶ月後に国民栄誉賞を受賞しています。

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