「青天を衝け」渋沢栄一の母・ゑい(お栄) 女優・和久井映見が演じる

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NHK大河ドラマ「青天を衝け」に登場する渋沢栄一の母・ゑい(お栄)の人物像などをまとめます。ゑいが栄一に伝える数々の言葉たちが、後の栄一の偉業へと導いていきます。

ゑいを演じるのは、女優の和久井映見です。

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「中の家」の家付き娘・ゑい

栄一の母・ゑい(えい・お栄)は、血洗島村の渋沢一族のひとつ「中の家(なかんち)」の生まれ。

「中の家」には男子が生まれず後継者が居なかったため、一族のひとつ「東の家(ひがしんち)」の三男・市郎右衛門がゑいと結婚・婿入し、傾きかけていた家を再興しています。

愛情深い女性・ゑい

市郎右衛門とゑいの間には10人以上の子を授かったそうですが、栄一、お仲(なか)、お貞(てい)をのぞいて皆早死をしてしまったそうです。ゑいは無事成長した3人の子どもたちに深い愛情を与え、大切に育てていきます。

ゑいの慈悲深さを物語るエピソードが後世にも伝えられています。下手計村(隣村)の鎮守「鹿島神社」境内には、根元から湧いた水を温めて公衆風呂にしたという御神木の大ケヤキが祀られています。お栄は、近所に暮らすハンセン病患者の女性がここで入浴をする際に、背中を優しく流してあげていたとか。

愛情あふれるゑいの性格は、栄一の人格形成にも影響を与えていきます。

ゑいのおしゃべりな性格は栄一に受け継がれているようですが、栄一は理屈や反論が先走る傾向があります。ゑいはそんな栄一に対し他人を思いやる気持ちの大切さを説き、「みんながうれしいのが一番」だと教えます。

栄一が後に慈善事業に力を入れるのは、母の想いを受け継いだからこそ。栄一は後年まで、この母の言葉「みんながうれしいのが一番」を胸に突き進んでいくことになります。

和久井映見 近年は「ひよっこ」などでも活躍

ゑいを演じる和久井映見は、神奈川県横浜市出身の50歳の女優。

1990年代に映画「息子」「就職戦線異状なし」「虹の橋」などに出演し「日本アカデミー賞最優秀主演女優賞」ほか数々の映画賞を受賞したほか、ドラマ「夏子の酒」「妹よ」「ピュア」「バージンロード」などに主演。トップ女優として活躍をしています。

近年ではNHK朝ドラ「ちりとてちん」(2008年)でヒロインの母・和田糸子役、「ひよっこ」(2017年)で工場の舎監・永井愛子役で出演。いずれもコミカルで天然ボケな役柄を好演して見せ、演技の幅を広げています。

NHK大河ドラマは「武蔵 MUSASHI」(2003年)で柳生宗矩の妻・りん役、「功名が辻」(2006年)で織田信長の正室・濃姫役、「平清盛」(2012年)で平忠盛の正室・池禅尼役で出演をしています。

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