朝ドラ「ごちそうさん」の貧乏文士・室井さんは大阪編でも再登場?モデルは茶川竜之介ではなく村井弦斎

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NHK朝ドラ「ごちそうさん」に出てくる、絵に描いたような文士・室井幸斎(山中崇)。いわゆる「チョイ役」で賑やかし程度の出演だと思われていましたが、東京編の終盤に来て俄に出番が多くなっています。

室井幸斎(むろいこうさい)は、め以子(杏)の父・大五(原田泰造)が経営する西洋料理屋「開明軒」に入り浸る文士。

「開明軒」にとっては客ではなく、おこぼれの食事にありつこうとする少々情けない役柄。映画「三丁目の夕日」に登場した昭和の貧乏文士・茶川竜之介(吉岡秀隆)を彷彿させるだらしない格好に丸眼鏡という、実に既視感のある(笑)文士像を演じています。

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室井さんは「食道楽」村井弦斎がモデル

この室井幸斎、実在した明治・大正期の著述家・村井弦斎(むらいげんさい)へのオマージュだと、「ごちそうさん」脚本家の森下佳子は明言しています。

村井弦斎は『百道楽シリーズ』という報知新聞における連載(1903年・明治36年)が有名。『百道楽シリーズ』は「酒道楽」「釣道楽」「女道楽」「食道楽」の四作が執筆されました。

これらの作品は、「明治の開高健」宜しく「道楽」に邁進する話ではなく、どちらかというとそれら道楽に溺れることを戒めた啓蒙小説で、当時のベストセラーだったようです。

室井さんは今後売れっ子作家になるの?

さて、「ごちそうさん」の室井さんの方はと言えば。め以子のお見合い中に、突然壁の向こうから登場し「結婚は米」という謎の人生訓を語り出し、卯野家を追い出された西門悠太郎(東出昌大)を受け入れて世話をするなど、登場機会が増えています。

現在のところ典型的な売れない貧乏文士という設定ですが、モデルとなった村井弦斎は、「美味しんぼ」等現在のグルメマンガの先駆けとも言えるような作品を書き上げ、文学史に名を残しました。そして、「食道楽」の印税で広大な屋敷を手に入れたといいます。

今後、「食道楽」のように食材を見事に折り込んだ料理小説が書けるのか、室井さんの人生はまだまだ霧の中といった感じですが、「ごちそうさん」の舞台が大阪に移った後に、室井さんのちょっとした再登場があるようです。その時に彼の人生がどう動いているのか、楽しみです。

追記:桜子と結婚していた!

追記:大阪編で室井さんは桜子と結婚、駆け落ちをしてめ以子の元へやってきました。読書好きの桜子の助言により文学賞で見事「佳作」(微妙といえば微妙…)に。お金に不自由しない、でも変わり者好きなお嬢様・桜子とはお似合いかも知れません。

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