NHK連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」大阪編(るい編)から登場する道頓堀「竹村クリーニング店」の店主・竹村平助(たけむら・へいすけ)についてまとめます。岡山を飛び出したるいは、竹村夫妻と出会ったことで新しい人生を歩み始めることになります。
竹村平助を演じているのは、名脇役として知られる俳優・村田雄浩(むらた・たけひろ)です。
るいがお世話になる「竹村クリーニング店」
「自分らしく自由に生きてみたい」という願いを持ち、故郷岡山を出て大阪にやって来たるい(深津絵里)。
るいは大阪の雑踏の中で竹村平助の自転車とぶつかりそうになると、これが縁となり、道頓堀にある「竹村クリーニング店」で住み込みで働くことになります。
竹村平助は、人情に厚い職人気質の仕事人。アイロンの腕は抜群ですがどこか脇が甘く、妻の和子(濱田マリ)の尻に敷かれっぱなしです。
ひょんなことから「竹村クリーニング店」で働き始めたるいのことを、平助・和子夫妻は娘のように可愛がり、成長を見守っていくことになります。早くに両親と離別したるいにとって、平助と和子は温かく有り難い存在になっていきそうです。
子供が居なかった竹村夫妻にとっても、突然転がり込んできたるいは何者にもかえがたい存在になっていきます。古き良き昭和の大阪のおっちゃんを体現したような平助が、ドラマに優しさをもたらしていきそうです。また、平助は大阪人らしくボケが大好き。和子がツッコミを入れて成り立つ夫婦漫才のような会話にも注目です。
名脇役・村田雄浩
村田雄浩さん只今出演中!【BSプレミアム】午後10:00 ドラマ 生きて、ふたたび 保護司・深谷善…
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) December 12, 2021
過去の出演番組はこちら
「大河ドラマ 麒麟がくる」ほかhttps://t.co/yrj8czXP09#村田雄浩
※予定変更・地域で別番組の場合あり
竹村平助を演じるのは、東京都出身の61歳の俳優・村田雄浩(むらた・たけひろ)です。
黒澤映画などに憧れて16歳で「劇団ひまわり」に入団した村田雄浩。1983年にTBS系ドラマ「青が散る」に出演すると、1985年にはNHK連続テレビ小説「澪つくし」(沢口靖子主演)に出演。ヒロインの異母姉に想いを寄せる農家の三男坊・小浜敬助役を見事に演じ、平均視聴率44.3%を記録した大ヒット作「澪つくし」に貢献しています。
その後もNHK連続テレビ小説「走らんか!」(1995年)の前田栄二役、「ちゅらさん」(2001年)の柴田幸造役、「純情きらり」(2006年)の松井拓司役、NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」(1987年)の茂庭綱元役、「翔ぶが如く」(1990年)の西郷吉二郎役、「軍師官兵衛」(2014年)の宇都宮鎮房役などで出演。昨年の大河ドラマ「麒麟がくる」(2020年)でも、土岐家、斎藤家を経て織田信長の家臣となった稲葉良通役を演じ、光秀とふてぶてしく対立する様子を怪演しています。
1992年には映画「ミンボーの女」「おこげ」の演技により、キネマ旬報賞・報知映画賞・日本アカデミー賞など、数々の映画賞を受賞。映画「ゴジラシリーズ」では主演から脇役まで5作に出演するなど、多数の映画、ドラマに長年出演を続け、日本の名バイプレイヤーの一人として君臨しています。