NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」3月7日(火)放送の第108回より。
この日の放送では、久留美が長崎でフライトナースに挑戦してみたいという考えを舞と貴司に相談。この久留美の新しい挑戦が、後に舞が抱くことになる大きな夢へのキッカケになる可能性が出てきています。
久留美が憧れるドクターヘリのフライトナース
久留美からの呼び出しにより、久しぶりに「うめづ」で開かれた舞、貴司、久留美によるお食事会。その席で久留美は、フライトナースに挑戦してみたいという新たな夢を舞と貴司に相談しています。
フライトナースといえば、ドクターヘリに乗り込んで重大事故や災害の現場にいち早く駆けつける、極めて専門性の高い看護師のこと。これまでストイックに看護師の仕事に打ち込んできた久留美ですが、起業した舞に刺激を受けたのか、より高度な技術を必要とする救命救急の仕事に挑戦してみたいという気持ちが芽生えているようです。
久留美が長崎へ?大阪に残される父の心配
久留美が食事会に持参したフライトナースのパンフレットは、長崎総合医療病院のものでした。
久留美によれば、長崎は離島が多くドクターヘリの導入が早かった地域だそう。長崎総合医療病院はその道で有名な先生もおり、フライトナースの育成制度も充実しているとのことで、久留美はそうした最先端の現場で経験を積んでみたいと考えているようです。
新しい挑戦に前向きな気持ちを見せる久留美ですが、気がかりなのは父・佳晴の存在です。年齢的にも衰えを見せ始めている佳晴を東大阪に一人残したまま長崎には行けない…。心優しい久留美は新しい挑戦に踏ん切りが付かないようですが、最近の佳晴には年の離れた新しい「親友」悠人やノーサイドのママがいつも近くにおり…。
モデルは国立病院機構 長崎医療センターのドクターヘリか
ドクターヘリが患者の緊急搬送のため飛来。ストレッチャーに乗った患者を屋上ヘリポートで下ろした後、再び空へ戻っていった。長崎県は2006年にドクターヘリを導入し、大村市にある長崎医療センターを拠点に運用中。離島が多い地域だからこそ、県民を救う命綱みたいな存在といえるかも。 pic.twitter.com/eHqbDREyYg
— 村山嘉昭|MURACAME (@_murayama) June 8, 2019
久留美が目指す長崎総合医療病院のドクターヘリ、フライトナースは、長崎県大村市にある独立行政法人国立病院機構 長崎医療センターがモデルになっている可能性があります。
複雑な半島の地形や多くの離島が存在し、遠隔地の救急救命医療の充実が大きな課題だった長崎県。2006年に長崎医療センターを拠点にして導入されたドクターヘリは、そうした県内の医療の難題を解決する大きな手助けになっています。
長崎医療センターのドクターヘリの運行実績を見ると、長崎市、島原市、佐世保市といった県内都市部はもちろんのこと、平戸、五島、壱岐、対馬など島嶼部にも多数の出動実績が見られます。
長崎医療センターにはフライトドクターが7名、フライトナースが8名、パイロット・整備士・運行管理が各1名ずつ所属。高い専門性を持ったプロフェッショナルが救急救命の現場で活躍を見せています。
久留美と長崎の縁 舞の夢のキッカケにも?
久留美は舞の影響でもともと長崎の五島と縁があり、生き別れた母・久子が福岡で看護師をしていることなどから、視聴者の間ではいずれ久留美が長崎や福岡で医療に関わる展開があるのでは?なんていう予想も出ていましたね。
久留美の新しい挑戦と長崎との縁が、舞の新たな夢への引き金になる可能性があります。「舞いあがれ!」の放送開始前にNHKから告知されていたあらすじには、以下のような文章があります。
2つの故郷である東大阪と五島、それぞれの土地に暮らすさまざまな人との絆を深めた舞は、やがて新しい形で空への夢を見つけていきます。それは仲間たちの力を集め、島を行き来できる電動小型飛行機を飛ばすこと。夢の飛行機作りに情熱を燃やす仲間たちと共に、舞の夢は、みんなの夢をのせた新しい翼となって大空へ飛び立ちます!!
第23週現在は東大阪に根を張って「こんねくと」の新事業に没頭している舞ですが、いずれ第二の故郷・五島に関わる新しい夢を見つけることが予想されます。
パイロット、ネジ、東大阪の町工場の技術、そして五島の人々…。これまで舞が関わってきたさまざまな事柄が結びついて新しい夢へと昇華するにあたり、長崎に向かう久留美の存在が大きな影響を与えていくかも知れません。