NHK連続テレビ小説「らんまん」4月19日(水)放送の第13回のあるシーンと、それを受けた「朝ドラ受け」の博多大吉のツッコミが話題になっています。
4月19日の「朝ドラ受け(あさイチ)」の内容書き出しと、「らんまん」における当該シーンについてまとめます。
白梅堂の「かるやき」 一人で食べる万太郎
問題となった(?)シーンは、初上京した万太郎(神木隆之介)と竹雄(志尊淳)が参加した内国勧業博覧会におけるもの。
舶来品の展示などに興奮し、一休みするために建物の外に出た万太郎と竹雄は、会場内に出店していた菓子屋・白梅堂の屋台に立ち寄っています。
万太郎は残り一つになっていた白梅堂のお菓子「かるやき(軽焼)」を見ると興味を惹かれ、即座に購入。竹雄がお金を支払うのを待つことなく「かるやき」にかじりついた万太郎は、初めての味にすっかり上機嫌になっています。
その後、万太郎は近くにあった木に登るために食べかけの「かるやき」を竹雄に預けますが、幼少期からの主従関係が染み付いている竹雄は一切「かるやき」を口にしませんでした。
お付きの竹雄を一切気遣うこともなく、自分の思うままに行動をする万太郎。ボンボン育ちである万太郎を象徴するシーンとなりましたが、このシーンに対し「朝ドラ受け」の博多華丸大吉が反応を見せています。
「朝ドラ受け」書き出し
その日の朝ドラの内容を受けて、続く生放送番組「あさイチ」冒頭でMCの博多華丸らが感想やツッコミを語る「朝ドラ受け」。
4月19日(水)の「あさイチ」の冒頭でも、司会の鈴木奈穂子アナウンサーと博多華丸大吉の間で「らんまん」に対する以下のような感想が語られています。
大吉:僕はもう、竹雄くんが心配!
4月19日「あさイチ」冒頭より書き出し
華丸:なんで?
大吉:いやなんかもう、(万太郎に)ストレス抱えて。いつか大爆発するんじゃない?
華丸:はははは。いやいやいや。
鈴木:かるやき、(竹雄に)あげてほしかったな…。
華丸:半分ね。おまんも食べてみ?って、絶対言うよね。
鈴木・大吉:そうそう!
大吉:(かるやきを)もらえず、ねえ。(万太郎を)探し回ってたら木から落ちてるし…。いつかもう、ええかげんにせえ!ってなるんじゃないかと思って。竹雄が闇落ちしないようにね、見守っていきましょう(笑)。
「朝ドラ受け」は、朝ドラに対して視聴者が抱える不満をガス抜きする役割も担っています。
何かと周囲を振り回しがちな朝ドラ主人公に対し「あさイチ」冒頭で的確なツッコミを入れることで、視聴者も「それな!」と溜飲を下げる…。近年はそんな様式美が成立しています。
ネット上でもこの日の万太郎の態度を受けて「万太郎さあ…」「竹雄にかるやきあげなよー」といった声があがり、博多大吉のツッコミに対しても多くの賛同の声が見られました。
万太郎と竹雄の主従関係はいつまで続く?
大女将のタキ(松坂慶子)から万太郎と綾を守ることを厳命され、それゆえに貧乏クジも引きがちな竹雄。
竹雄は生涯をかけて万太郎と綾を「お守りする」ことを誓っていますが、そんな主従関係にも少しずつ変化が見えていきそうです。
第10週あたりかと思いますが、峰屋の当主であることを自覚せずにやりたい放題の万太郎に対し、ついに竹雄がブチ切れる展開が見られそうです(それ以前から竹雄は万太郎に対し苦言が増える)。このあたりから二人の間の主従関係にも変化が見え、竹雄憧れの「綾さま」との関係にも変化が見えてくるかも知れません。
物語序盤で描かれる万太郎のボンボンぶりも、後々の展開への伏線だと思って楽しむのがよいでしょう(笑)。